【インフレ継続】ヨーロッパのビッグマック指数2026

この6月から7月にかけて7か国ほどヨーロッパを周遊してきましたが、クレジットカードの明細を見ると平均的なユーロ円の換算相場は192円超と、この1年の急激な円安進行でかつてない散財を強いられました。とどまることのない物価高と円安進行のダブルパンチで、旅行者としての物価感覚は日本の2倍はゆうに超えて、3倍近い感覚でした。そのせいか、今回の旅ではメジャーな観光地でもほとんど日本人を見かけませんでした。年々、渡欧時に日本人を見かけなくなっていく実感がありますが、ここまで日本人を見ない旅は初めてだったかもしれません。。。

物価に関しては、例えば500mlのペットボトルのコーラを買おうとするとスーパーですら400円。自販機なら700~800円。観光地の売店では1000円超えもザラという状況で、過去最大級の熱波が襲う中、水分補給すら手控えてしまいたくなるインフレっぷりです。日本でもコーラはこの秋に値上がり予定という話もありますが、さっき行ってきたスーパーでは相変わらず98円、自販機では160円で売られていたという事実を未来に向けて記録しておきます。

ともあれ、久しぶりのヨーロッパ周遊で思い立ち、4年ぶりにビッグマック価格の現地調査をしてきたので久々に記事にしてみたいと思います。

世界一美しいマクドナルドと紹介されるブダペスト西駅(ウィーンやプラハ方面への長距離列車の発着駅)のマクドナルド店内。

4年前の実地調査

ビッグマック指数で見る世界のインフレ事情 2022

4年前、1ユーロ140円台の世界で日本との違いに震えていましたが、今になって振り返ってみるとこのタイミングで世界一周して正解だったなと思います。当時、セット価格で比較した記録が残っていますが、今ではその値段でビッグマック単品しか買えない状況に。

2026年7月のビッグマック価格

では本題。実際に現地店舗で価格調査してきた結果を並べてみます。ヨーロッパのマックは日本とは違って店舗ごとに価格設定が異なるので、あくまでもその都市でたまたま目に入った店舗でのサンプル価格になります。どれもその都市の主要駅近辺の店舗で見たので、比較的高価格帯になるかと思います。とはいえ店舗ごとの違いはせいぜい数十セント程度だと思います。

実地調査

調査国(都市)ビッグマック単品価格日本円換算
(1ユーロ = 190円)
ドイツ(フランクフルト)€ 6.991328 円
オーストリア(ウィーン)€ 5.2988 円
オランダ(アムステルダム)€ 6.51235 円
ベルギー(アントワープ)€ 5.61064 円
ハンガリー(ブダペスト)1660 ft (€ 4.62)878 円
スロヴェキア(ブラチスラバ)€ 5.0950 円
日本(€ 2.63)500 円

比較してみると、体感の物価とビッグマックの価格差はおおよそ一致するように思いました。確かに今回の旅程ではオランダでかなり散財したイメージがあり、ブダペストやブラチスラバあたりは少し安く済んだ印象です。他方、ウィーンも物価は安くはなかったのでマック価格はちょっとお得感ありますね。

フランクフルト駅で見た数値はちょっと外れ値のような気がするので、他も見ておけば良かったという気もしつつ、クレジットの明細を見直してみるととやっぱりドイツも全般的に激高かったので妥当かもしれません。やはり脱原発政策の結果、原油高の影響をもろに受けているのでしょう。あとドイツの公共交通状況は行くたびにどんどん悪化していると感じますね。列車運休や遅延で危うく旅程変更が必要になりそうなケースが多々ありました。

あとはトランプの始めたイラン戦争の影響(燃油不足)を懸念していた飛行機の欠航に見事に1度当たってしまいました。日本でもしばしば報道されているように熱波の影響であちこちで山火事も起きていたようで、ドイツに限らず公共交通のマヒは頻発している様子でした。そんなこんなで近年はヨーロッパも陸路空路問わず、周遊がややしづらくなっているかもしれません。デジタル化は進んでかなり迷わずいろんな場所に行けるようにはなってはいるのですが。

Web調査(推定値)

サンプル数が少ないので、少しWeb調査もしてみました。現地店舗価格はネット上で拾うのは難しいので、大部分はあくまでも推定値にはなりますが、体感的にはそれほど外していないと思うのでご参考まで。やはりスイスや北欧が抜けていますね。近年のヨーロッパを襲う熱波を踏まえると避暑旅行での行先候補になるのですが、ちょっとお財布と相談が必要です。

セット価格単品価格単品 日本円換算
スペイン(マドリード)€ 8.32€ 5.51045 円
フランス(パリ)€ 10.95€ 6.81292 円
スイスCHF 12.4 (€ 13.33)CHF 7.1 (€ 7.63)1450 円
イタリア(ミラノ)€ 8.96N/A1254 円
チェコ(プラハ)CZK 169 (€ 7.0)CZK 115 (€ 4.76)904 円
ポーランドN/APLN 23.2 (€ 5.37)1020 円
ギリシャ(アテネ)€ 8.4€ 5.12973 円
スウェーデンSEK 91.2 (€ 8.24)SEK 68 (€ 6.18)1174 円
デンマーク(コペンハーゲン)N/Akr 54.4 (€ 7.28)1383 円
ノルウェーNOK 138NOK 96 (€ 8.8)1672 円
フィンランド€ 10.28€ 6.081155 円

※フランス、ノルウェー、チェコは各国の公式サイトで確認できた持ち帰り価格を採用。公式サイトでの価格提示のないそれ以外の国はUberEatsやWalt等の現地マックが提携しているフードデリバリーのサイトで提示されているデリバリー価格の0.8倍の値としました。また、ヨーロッパ諸国のマクドナルドのメニュー価格は、日本とは違って店舗ごとに異なる(店舗オーナーに価格決定権限がある)ため、表示価格はその都市でランダムに選んだ店舗の値です。

まとめ

今回は、ようやくおさまりつつあったはずの世界的なインフレがトランプの始めたイラン戦争の影響でまた進んでしまったこともあり、かつてない物価高を感じる旅行でした。ビッグマック指数にも如実にその影響が出ていました。流石にインフレと円安はここら辺が上限になって欲しいとは思いますが、AIバブルの終焉まではまだ進みそうな雰囲気があるのが怖いですね。そしてこの世界情勢でこれだけ物価が維持され続けている日本の異常さが際立ちます。

調査は現地に飛んでから思い立ったので、前回はセットメニューのリサーチをしてきたのに、今回は単品のみというちぐはぐな調査となってしまったことと、一番長く滞在したイタリアで調査し忘れてしまったのが反省点ですが、また何年か後に継続調査できればと思います。

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