ベルゲン鉄道の車窓から【オスロからベルゲン半日の旅】

ベルゲン鉄道というと、知ってる人は知っているノルウェーといえばの一つですね。ただオスロとベルゲンの2都市を結ぶだけの路線でして、僕は別に鉄道マニアではないですし、最近流行りの豪華列車の旅とかにはそんなに興味もなかったりしますが、そんな普通の人にもこの道程はオススメです。
 
残念ながら移動で1日終わっちゃうんですけど。
 
ひたすら座ってるだけなんですけど。。
 
なんなら飛行機で飛んだ方が安いし、1/3の時間で着けるんですけど。。。
 
もいっかい言います。
 
この旅程は超 オ ス ス メ です。
 
ちょっと脱線しますが、ノルウェーには非常にユニークなTV番組のフォーマットがあったのをご存知でしょうか?ただひたすら暖炉の火を灯しているだけの番組の話はいろんなところで紹介されていて有名ですが、その手のただあるがままの姿を写すだけのコンテンツはスローテレビという呼び方をされているそうで高視聴率を叩き出したことで世界的に有名になりました。

詳しくはウィキペディアで。

以前、どこかに行く時の飛行機で見たドキュメンタリー番組で知ったんですが、ウィキペディアにもある通り2009年にこのベルゲン鉄道の100周年を記念して、ひたすらこの鉄道につけたカメラの映像を映しつつ、この路線にまつわる話が挟まれるという番組が、この手のコンテンツが公開された始まりだそうです。
 
この試みが意外にも大成功したことで続編が生まれ、豪華客船の旅にモニターをつけて旅程をひたすら中継し続けるという番組も作られたそうです。この番組に映るためにタイミングを見計らっていろんなことをする人や学校を休む人もいたりと、一大国民イベントになったという裏側がそのドキュメントでは描かれていました。
 
ただ移動する物体を追いかけるだけなのですが、その途上に存在する人々とのインタラクティブで生まれるコンテンツ。縦長の国で、そういった長い道のりがある国だからこそできたのかもしれません。
 
さて、話を戻して。
 
ベルゲン鉄道がオススメなわけは、その行程の高低差にあります。都市のオスロから山へそして海辺のベルゲンへと1000m以上の高低差を一気に駆け上がって駆け下りてきます。そのため、刻一刻と変わる気候の変化を如実に感じられるので、ずっと外を見ているだけで全く見飽きない。電車は蛇行して進み、7時間ほどの列車の旅が続きます。
 

旅程をダイジェスト

 
 
もぐら顔の列車です。馬力ありそう。
広々駅舎は、やっぱりヨーロッパですね。
 

スタートはOSLO S駅です。 現在、標高4m。
これから山を登って、再び標高0の世界を目指します。

大都市とは言いませんが、首都だけあって、世界的医薬品メーカーの社屋らしき看板も見えます。
 

 
 
針葉樹と切り立った崖、そしてペンション風の建屋。北の国ですね。

 
丸太が積んであると思ったら、 その先には・・・
 

 
手入れされた森林。
 

放牧風景も。

 
しばらく川と並行して進んでいきます。

 
 気づけばだいぶ登ってきていることに気づきます。
 

 
この椅子のリクライニングは、前に座席が伸びるパターンで、後ろに影響しません。そもそも広々です。そういえば、新幹線に乗っていると、背もたれを倒す時にすみませんって言ってくる人が結構な割合でいます。
 
仕事柄、4桁に届くくらい新幹線に乗ってきましたけど、僕の感覚だと3割くらいはいます。日本人って律儀だなーって思う瞬間ですが、このタイプだと、そういうコミュニケーションは必要ないですね。
 
まあ、ファーストクラスなので広いのは当たり前っちゃ当たり前か。グリーン車だと思うとむしろちょっとしょぼいかもです。この写真からはわからないですが、4席で向かい合わせの席もあります。
 

 
雲海ならぬ雪海です!
向こうの雪雲がこっちに来たら手前の家も埋まっちゃうのでしょうか?
 


やっぱり埋まっちゃいますよねー。
 

 
標高1000mを超えました。フィンセ駅、多分ここが最高峰。
 

 
 
山路も何のその。軽快に飛ばしていきます。

 
 
時々川も流れています。そしてこの雪解け水は・・・

 
VOSS。日本でもちょっと高級なお店に置いてあったり、海外の高級ホテルで見ることのあるブランド。
その水源のある街。
 
 


はい、これですね。向こうでは普通にスーパーで安く売っていたので買ってました。スティル水はプラスチック入りで、蓋にはちょっとヒケが出て安っぽい感じでしたが、スパークリングのこのガラス瓶はカッコイイので、お土産にして我が家で愛用中。

ちょっと雨が降って窓に水滴が。。雪がなくなってきた頃から、滝をよく目にするようになっていきます。

 
 視界が開けてきました。

 
船が停泊しています。まだまだ川は続きますが、海が近づいてきことを伺わせます。フィヨルドの川、きっと底が深いんでしょう。
 

 
こういう岸壁から雪解け水が流れる景色は、いつかアイスランドで見ようと思っていたら、思いがけずこの列車から見られて感動しました。旅のメモによると、この感動は写真では到底切り取れないそうです。ぜひ現地へ!
そしていよいよ列車の旅も終盤です。

 
 
でっかい船が行き交います。

 
巨大な吊り橋が見えました。橋桁の高さから察するに、あの下を遊覧船が通っていくのでしょう。

 
ファーストクラスはドリンク飲み放題。
最後の最後に気づいて、一杯だけ。このコーヒーすっごく美味しかった。
 

ベルゲン駅到着。7時間の旅も終了です。あっという間でした。
もし晴れてたら、間違いなく日焼けしていたと思います。みなさん行く時は日焼け止めを忘れずに。

予約方法は直電が確実です

 
見てのとおり、僕の乗った時は結構スカスカだったんですが、時期によっては予約でいっぱいになってしまうこともあるということで、予約したほうがいいかもしれません。(スカスカにもかかわらず、実は前半はビジネスマン2人組みが同席という最悪な席取りになっていて、あまり写真が撮れていなかったりします。)
 
ベルゲン鉄道はノルウェーの国鉄サイト(NSB)から事前予約できるんですが、僕はクレジットで支払うところで何度やってもエラーが出てしまいネットで買うことができず直接電話して予約しました。
 
予約の時、英語のコールにかけたのに、いきなりノルウェー語の自動応答が出てドキドキしましたが、その後英語のお姉さんに繋がって一安心。席が予約できないと伝えると、海外のクレジットだと使えないことがあるとのことでした。
 
支払いは失敗したけど僕が選択していた席が予約済み状態になってしまっていたので、進行方向に向いた別の席を予約してくれました。
 
予約サイトではあまり空席がなかったんですが、実はオペレーターのお姉さんの方では他の席の予約もできるらしく、どれがいいか聞いてくれたので、電話するときにはサイトの席リストを見ながらリクエストするといいと思います。右側も左側も見所があるので、席はどっちでもいい気がするので、窓側、進行方向でとだけ伝えてもいいとは思いますが。
 
で、支払いですが、クレジットの番号を言え、と言われます。
え、まじですか?と思ったんですが、席を確保したし、さすがに国鉄のサイトで詐欺はされないだろうと口頭で伝え、向こうで入力してもらいました。
ちょっとドキドキしましたが、不審な引き落としはされていないので、もし予約する時はこの手続きで大丈夫なんでしょう。
 
ちなみに実は、直電する前に安全策を取ろうと思ってJTBさんのデスクに予約をお願いに行ったんですけど、代理店を介して取ることになっちゃうので手数料で3倍くらいになってしまうから自分でできるならその方がお得ですよと言われたので自分でやった次第です。
 
安く行こうと思うと、まあ労力はかかっちゃいますね。
 

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