サン・マルコ広場の裏手には観光客向けの店が立ち並び、観光疲れで店探しが面倒なときにはいっそのことその辺の店を適当に選んで入ってもそんなに外すことはないですし、日本語や中国語を巧みに操り接客する商魂逞しいウェイターさんたちを眺めるのも面白くはあるのですが、どうせ高い金を払うならちゃんとしたお店で美味しい料理を堪能したい。さらに言えば折角だから景色も楽しみながら食事したい。そんな要望にお応えできるリストランテがこちら、ALGIUBAGIOです。人気店なので予約して行きましょう。
→ お店のHP
地図の通り、観光の中心地サン・マルコからは島の逆サイドにあるので、歩いて行こうとすると迷路の道に慣れていないときっと迷います。ヴァポレットでぐるっと回って、店のすぐそばのF.te Nova駅まで行くのが確実ですが、本数も少なく結構時間がかかるので、リアルト橋あたりの北サイドで降りて歩いて行くのがオススメです。リアルト橋からだと道も分かりやすいですし徒歩10分ほどで行けると思います。
店の周りは海辺だけあって船がたくさん停泊しております。
店の北に見えるサン・ミケーレ島です。なかなか広大な島で堅牢そうな城壁に囲まれているので何の島だろうと思いますが、ここは墓地が広がっているらしい。墓のための島があるっていうのもすごいなと思います。
相変わらずどこを切り取っても絵になる街です。
そしてお待ちかねのお店がこちら。右の店内も洒落たインテリアですが、海辺を眺めながらの食事はもちろん左のテントの下のテラス席で。
8時前に予約せずに行ってみたところ、予約でいっぱいと言われてしまったのですが、途方に暮れていたらウエイターの作業台横に一人席を用意してくれました。景色を見るには他の客席が邪魔ですが贅沢は言えません。ちゃんと予約しましょう。笑
確か60ユーロちょっとのコースをオーダー。さっきお店のHP見てみたらコースメニューが無くなってましたが。
とりあえずシャンパン飲みながら日が沈むのを眺めます。(方角的に太陽は見えませんが、気分的に)
いい風情です。贅沢すぎる。
ウェイターさんたちの働きぶりもよかったです。ホスピタリティ溢れる接客でした。
予約客が集まりだしました。
前菜、的な何か。うーん、記憶にない。。。
ベネチアンビールをオーダー。美味しかったのでこの後はずっとこればっかり頼んでました。
さて、ツナのタルタルです。これは覚えてる。うん、食べ慣れた味のツナでした。普通に美味しい。
ホタテとポテトとトリュフのスープ。これが絶品でした。これ食べるためだけに今年もまたベネチアに行ってやろうかと思うくらい。トリュフ料理も当たり外れがありますが、これは最高の部類でした。たまに遭遇する美味しいトリュフにまた出会うためにまたこれからも散財してしまうのだろうなと思います。
メインは白身魚。さっきのスープに比べると見劣りが・・・
最後、進められるがままにデザートもオーダー。満腹です。
チップも合わせて120ユーロくらいだったかと。よく考えたらそこそこのお値段でしたね。でもお値段以上に満足でした。
食後は日も落ちてすっかり暗くなります。人通りもまばらに。
サン・マルコ周辺は夜中でも人通りが絶えませんが、流石にこちらサイドは住宅街で暗いし人通りも少ないのでちょっとドキドキします。せいぜい数分の道ですし危険なことは滅多にないとは思いますが、酒も入ってますし安全第一を考えるなら帰りはヴァポレットの時間に合わせて店を出るようにするのがいいかもしれません。