ベネチアビエンナーレ会場至近、コスパ抜群の4つ星ホテルを2つ厳選しました

ベネチア観光で滞在先を選ぶならもちろんサン・マルコ周辺がオススメなのはいうまでもないですが、ベネチア・ビエンナーレの会場は少し観光の中心地から離れているため、ビエンナーレを目的に行くのであれば会場近くでホテル選びをしてもよいかなと思います。

今回はそんなビエンナーレ会場至近の2つのホテルをご紹介します。どちらも4つ星なので、これまで取り上げたベネチアの5つ星ホテルと比べるとご褒美旅としてはやや物足りない感じはしますが、その分お値段が圧倒的にリーズナブルでかつ会場までも至近距離で行けるので、目的次第では満足度はかなり高いと思います。

ベネチアビエンナーレについては下記記事にまとめています。

ベネチアビエンナーレ定点観測2013〜2019

ホテルブチントロ

まず、アルセナーレ会場至近のホテルがブチントロです。

水上バスからのホテル真正面の写真

ホテル真横(写真左側の建物)には海洋博物館があります。この博物館には実物大を含む数多くの船の模型などが展示されており、ここではかつての海の覇者ベネチアに思いを馳せることができます。

ホテルへのアクセス

最寄りの船着場はアルセナーレ(Arsenale)です。まさにアルセナーレ会場に一番近い駅ですね。

もちろんサンマルコからでも十分に徒歩圏内ですが、ヴァポレット(水上バス)でアルセナーレ駅まで来れば橋を一つ渡るだけの距離(徒歩1分ほど)なので水上移動がオススメです。なお、空港からの水上バスもアルセナーレ駅に停泊しますので、観光のメインエリアから外れるとはいえ、このホテルは水上移動を前提とすれば全く不自由がありません。

海洋博物館 見切れている錨が目印

博物館左の道を奥に進めばアルセナーレ会場入り口までほんの1、2分の距離です。

上の写真の右手を見た写真です。右の細い建物にホテルブチントロと書かれているのが見えますね。

中心街から外れたこの辺りまでくると、ゴンドラが往来する運河とはやや趣きが変わって帆船などが並び、海辺の街であることを思い起こされます。往来もサンマルコ周辺と比べると少なめです。

部屋の内装

部屋はそこそこの広さがありました。清潔感もありますので、観光目的で訪れるには十分かと。サンマルコ周辺では禁じられている湯沸かしポッドも部屋に備えつけられていますので、部屋でコーヒー、紅茶を自炊できます。

部屋と一体化したソファの配置がユニークです。談笑に使うにはレイアウトがちょっとイマイチなような気もしますが、背もたれの後ろに棚があるのはちょっと使い勝手よしです。

この写真は宿泊した1階(日本の2階)の部屋の窓からの景色ですが、遠くにサンマルコの鐘楼が見え、そこまで連なる通りの建物の並びが(橋がかぶっていますが)わかるので、なんとなく距離感が掴めるのではないでしょうか。まあ、これぐらいなら十分に歩ける距離です。

このホテルに泊まった時は夜中に大嵐があり、右に立っているビエンナーレの看板がぶっ飛ばされていました。すごい風で夜中、扉がバタバタしているなと思っていたら、火災報知器が誤作動してホテルの宿泊者がみんなでフロント前まで出てくるというハプニングがありました。海面が陸地スレスレまで上がっていて、夏場だけどアックアアルタが見られるかもという勢いでしたが、朝には平常に戻っていた記憶があります。

バスルーム

水周りもまあ悪くないですかね。バスタブもついています。

イタリアのホテルは歯ブラシはありませんので持参しましょう。

豪華客船の往来が見どころ

このホテルに泊まる醍醐味は、豪華客船の往来を間近で見られることでしょう。グランドカナルの外側に抜ける前、この辺りが一番陸地に近づくので大勢の人がデッキから手を振っているのを間近で見ることができます。

何艘も通るので、朝、夜と遭遇するチャンスは数多くあります。

朝食の写真が見当たらなかったのですが、日本のビジネスホテルで供されるくらいの質素なものでした。クロワッサンとハムかなんかを食べた記憶が残っています。

ホテルインディゴ ヴェネツィア サンエレナ

次にご紹介するのが、今度はジャルディーニ会場至近のホテルです。本島中心部からはブチントロを超え、さらにジャルディーニ会場をも超えて、ベネチア本島の東の端の島、緑が非常に多い公園のそばにあります。流石にここまで来ると観光客はもはやほとんどおりません。ベンチで和む老人方や公園ではしゃぐ子供達と、のんびりした時間が流れます。夏はセミのけたたましい爆音が聞こえます。

ホテルへのアクセス

最寄駅はサンエレナです。こちらは空港からの水上バスは停泊しない駅なので、アルセナーレで降りて、ヴァポレット(水上船)に乗り換えることをおすすめします。15分ほどとはいえ石畳をスーツケースで歩くのはそこそこ大変ですので。ヴァポレットのチケット売り場がなくて困ると思いますが乗船時に船員に言えば購入できますのでご安心を。

グーグルマップ上にはない道の先、奥の茶色い建物の白い門構えが見えたら、正解です。ホテルインディゴはIHGグループのホテルですので、IHGの会員であればちょっとお得に泊まれるかもしれません。ちなみに僕は以前ANAのプラチナステータスとのマッチングでプラチナ会員になっていたんですが、このグループのホテルには全く泊まっていないにも関わらずなぜかステータスが維持され続けていたおかげで会員特典で1杯無料券をいただけました。

部屋の内装

宿泊したのはスイートタイプのお部屋。こちらがリビングの様子です。写真に写っていませんがソファが置かれていました。ベネチア島内のホテルにしてはなかなかモダンなデザインですね。物置のマーブリングなどイタリアっぽいデザインも目につきます。

ベッドルームはこちら。硬めのベッドでしたが、眠るには十分。ベッドサイドにUSBチャージャーもあり、重宝しました。

窓が随分上についてました。珍しい作りです。

部屋の窓は開きませんでしたが、中庭が見えました。中庭とフラットに並ぶ部屋はちょっとヴィラ風ですね。

こちらも部屋にポットがありました。水は無料で用意されていました。グローバルホテルチェーン系はだいたいついていますね。会員特典と銘打っていますが、ぶっちゃけ会員でなくても部屋に用意されていると思います。

バスルームは少し手狭でシャワールームだけでしたが、まあ十分でしょう。

フロント奥、1階にレストラン&バーがあります。夜中までバーはやっていました。奥の扉から中庭に出られます。

朝食はなかなか充実しておりました。しっかり食べてビエンナーレに繰り出せます。会場は例年10時開場だと思うので、ジャルディーニ会場まで歩いてもほんの10分ほどでたどり着けますから、食後、少しのんびりして出かければちょうどいいと思います。

まとめ

以上、今回はベネチアの4つ星ホテルを二つまとめてご紹介しました。いずれのホテルもサン・マルコあたりのホテルと比べれば広さもあり快適です。それぞれビエンナーレ会場に行くにはこれ以上ない立地ですが、一方でヴァポレットを活用すれば島内では不自由はしませんので、ぜひ滞在先選びの候補にしていただければなと思います。

なお、ベネチアに初めて行く方は下記の記事も参考になると思いますので併せてどうぞ。

ベネチアの高級ホテルの選び方【5つ星ホテル完全網羅】