ベネチアビエンナーレの写真を漁っていたら、2年前のミラノ万博の写真たちに目移りしてしまったので載せてみることにします。
今更感満載かつ他に優先したいものもいっぱいあるとは思いつつも。。まあ、いいでしょう。
ミラノ万博のテーマは”食”で、いろんな国の食文化がいろんな形で表現されていて楽しめました。次回のドバイ。そしてその先の、大阪(になるといいですね)も楽しみです。
地下鉄でやや郊外の万博会場駅に到着です。開門直後でまだそれほど混雑していません。
駅から会場までは、こんなFIATの粋な広告が出迎えてくれます。残念ながらWELCOME JAPANはいませんでしたが。。
入場後、早速人気のイタリア館に向かいました。入口から約2キロの道のり。早足で向かいましたがすでに2時間弱の行列でした。
上の写真左がイタリア館で、奥の塔が万博のシンボルタワー。ぱっと見、ちょっとしょぼいなという印象。
しかし、炎天下の中、イタリア館で並んでいると途中で音楽が流れだし、演出が始まり・・・
最終的に花が咲き乱れました。なるほどなかなか楽しい演出です。
ようやく建物の中に入れたと思いきやまだまだ行列。あの階段の上がゴールです。
入場前に振り返ると、うん、長蛇の列。このあと4カ国語に別れて色々説明を受けたあとで入場です。さすがにイタリア語の人が圧倒的に多かった記憶があります。英語組も意外と少なかったのに驚いた気がしました。
中は色々楽しい演出がありましたが、前面ガラス張りの広間での映像が印象的でした。
一日だけの滞在なのに、まだイタリア館だけしか入れないままランチタイム。。ちょっと不安になりつつ手ごね生地の釜焼きピザに舌鼓です。ローカルの人気店の出店らしく、まさかの英語が通じず入手に苦労しました。。
食後は、あまり並んでいなかったエクアドル館へ。簡単なムービーと物産の紹介など。
ドイツ館もそこそこ並んだものの、中はインタラクティブな仕掛けが色々あって楽しかった。
最後はイケメン兄ちゃん二人組のライブで締め。なかなか盛り上がっておりました。
アメリカ館は特に並ぶでもなくさっと入れましたが、そんなに趣向を凝らした感じでもなく、穀物の展示とかくらいでした。
そして日本館。は、超行列で、並ぶとこれだけで終わってしまう勢いだったので素通り。行列嫌いのイタリア人が超絶並んでいて話題になったそうです。
ロシア館は、天井の大曲面鏡でお出迎え。シュツットガルトのポルシェミュージアムを思い出しました。なかなかのインパクト。意外と並ばず入れました。
いろんなロシアングラフィックや、植物画像の間にはこんな科学的な設備も。
エストニア館。いい天気の中、入り口に置かれた人をダメにするクッションで昼寝してる人多数でした。
木のブランコ。子連れも多く、こういう遊具的なものがあるパビリオンはなかなかいいなと思いました。
トルクメニスタン。どでかい絨毯と、あとは国の産物を紹介した博物館風でした。
スイス館。僕が行った中ではここが一番良かった。行列で並ぶではなく、事前に整理券で入場時間を予約する仕組みもさることながら、中ではいくつかのエリアで、箱の中に入ったプロダクトを入場者が持ち帰ることでサスティナビリティを考えさせられる仕組み。
こんな感じで箱に入ったプロダクトをどうぞお持ち帰りくださいと、ただそれだけ。一人が複数だとすぐなくなるけど、一人一つだと長持ちするよと。さすが天下のネスレの国。だからこその入場制限で数のコントロールというよく計算された展示だと思いました。
会場の真ん中を突っ切る2キロの道はこんな風に屋根がついていました。カンボジアのパレード。お祭り騒ぎです。
通路中央には、いろんな食材のオブジェが並んでいます。これを見て回るだけでも楽しい。
歩き疲れたので、MARTINIでビールの飲み比べしつつちょっと休憩。さすが食の祭典だけあって、各国のパビリオンにレストランが併設されているだけでなく、いろんな有名店が出店しております。もちろん世界のマクドナルドのどでかい店舗もありました。でもバーガーキングやKFCは見つけられませんでした。
メキシコはちょっとだけ並び、中では顔写真を撮って何やら登録するアトラクションなど、ちょっと先進的な設備が揃っていました。個人情報収集して何しようとしてるんだろうとちょっと不審に思いましたが。
スペイン館。入り口はでかいスーツケースと飛行機のオブジェがあり、
皿を模した画面で映像が映し出されていて、ありがちだけど楽しかった気がします。
でっかいコープが。コンセプト店と見せかけて実際買い物もできる未来的な空間でした。
デジタルサイネージによる食材の説明にロボットアームの未来感。
と、外に出ると怪しい雲行きに。。どう考えても夕立が来ます。目の前の建物の奥、鉄網の建物が気になります。
行ってみるとミツバチの巣をモチーフにしたイギリス館。食の祭典で何を出すのかと思ったら、そう来たか。このパビリオン好評価だったそうです。
ポーランド館は登ってみるとミラーに囲まれた庭園。下に降りるとピアノのリサイタルがやっていました。
その後、案の定土砂降りの雨。。雨宿りで入ったフランス館。さすが食の都フランスはいろんな食材が天井から吊るされている展示。でもみんな外の雨足の方が気になるようでした。
意外と短時間で夕立が上がり、外に出てみると虹が出ていました。うっすらと二重虹になっているのがわかるでしょうか。
こちらもピアノのリサイタル。2階には素敵な写真の展示が並んでいました。
アフリカを始め、行ったことのないような国のパビリオンこそ期待して行ったんですが、そういった国々は単独のパビリオンはなく、コーヒーとか穀物とかそういうくくりでの共同展示になっていて、人もまばらでした。そうですね、よく考えてみれば相当金かかりますもんね。もし2025年に大阪でやるんだったら、そういう小国に援助金出して、アピールする場にしてあげられないかなと思います。
アルゼンチン館。からくりが壊れて修理中。ここも壁面いっぱいの映像。このエリアに来るまでに雨上がりの鉄板の坂道をぐるぐる登って、何度もこけそうになりました。というかこけてる人いっぱいいました。
そろそろ帰り時間が近づいて来たなと思ったら楽しげなアトラクションが。ブラジル館です。
網を登って入ります(通らないコースももちろんありますが)。ちょっとしたアスレチックでした。
帰り道には、今、西洋美術館でやっているアルチンボルドの絵が具現化したような食材でできたオブジェが並んでいて、最後まで飽きさせないイベントでした。
それにしても一日歩き回って疲れ果てました。やっぱり万博を一日で回り切ろうというのは無茶でしたね。次回は数日に分けてのんびり行こうと思いました。