摩天楼発祥の地と言われるシカゴは、1871年のシカゴ大火で多くの建築物を失った後、近代建築の実験場として超高層ビルが立ち並ぶ建築都市となりました。これらの高層建築の中でも頭ひとつ抜き出たウェリスタワーとジョン・ハンコックセンターには高層に展望台があり、摩天楼の街を見渡すことができます。
この記事では、この二つのタワーの訪問記を中心に書いて行きたいと思います。
シカゴの街中を散策していると騎馬でパトロールする警察の集団に出くわすこともあります。
目次
スカイデッキ
現在、シカゴで最高層かつアメリカでも2番目に高い110階建て(屋根までで440m、アンテナ含むと527m)のビルですが、2013年にワールドトレードセンターが完成するまでは世界一の高さを誇る超高層ビルでした。
103階のスカイデッキと呼ばれる展望台にあるビル外側に飛び出した全面ガラス張りの展望スペース「ザ・レッジ(The Ledge)」が有名です。
スカイデッキへのアクセス
近隣のユニオンステーション(Union Station)やクインシー(Quincy)駅などが近いですが、シカゴ美術館あたりからなら十分に徒歩圏内です。天気がよければ街歩きを楽しみながら向かうのも楽しいと思います。シカゴの中心街は区画が整っているので迷わず歩けます。
公式HPで事前予約しましょう
スカイデッキへは地下にあるこちらのエリアから出発します。入場タイミングは30分間隔で区切られていて、指定時間の15分前から入場できます。大人気の観光名所ですから、チケット売り場で当日券を購入しようとしても数時間待ちになってしまうため、webサイトで事前予約しておくことをおすすめします。(シカゴパスを使えばファストトラックが使えるようです)
エレベーター搭乗前のアトラクション
エレベーターに向かうまでには、シカゴの街の高層建築やウェリスタワーの歴史、シカゴの有名人や観光スポットなどを紹介するスペースがたくさんあって、いろいろ学べます。また、いろいろ映え写真が撮れるスペースも用意されているので、登る前に結構時間つぶしができるようになっています。
スカイデッキからの眺望
ミレニアムパークとシカゴ湾を望む東側の眺望や高層ビルの立ち並ぶ北側の眺望が見どころでしょうか。日本と違って鉛筆タワーがモリモリ立ち並ぶ景色は圧巻です。一方で、南や西側の高層ビルのない方向のひたすらの平原も山が多い日本では見られない景色で見飽きない魅力があります。
ザ・レッジ
西側の壁面にガラスの張り出した空間がいくつも並んでいました。順番待ちの長蛇の列ができていたので僕はスルーしましたが、面白い記念写真が撮れると思うのでぜひ並んで挑戦してみてください。
お土産ショップ
展望台フロアと地下の出入口エリアにそれぞれグッズ売り場が用意されています。
エレベーターが少ないので帰りのエレベーターは順番待ちで並ぶと思います。従業員用のエレベーターも使われていて、僕はそちらに回されましたが、スタッフに連れられていくつもエレベーターを乗り継いで降りる体験はそれはそれで面白かったです。
シカゴ360
1969年に完成した328m、100階建ての超高層ビル、ジョン・ハンコックセンター(John Hancock Center)の94階のフロアに展望台があります。
シカゴ360へのアクセス
リッツ・カールトンのすぐ裏手にある、ジョン・ハンコック・センターの地下からのアクセスです。直前に大雨が降っていたこともあるのでしょうが、大混雑のウィリスタワーと比べると閑散としていました。特に事前予約もせず、直接チケットカウンターでチケット購入後、すぐに上に登ることができました。
恐怖のエレベーター体験
古めかしく小さなエレベーターで、信じられないくらい揺れます。ハイスピードで移動し、風も入ってくるのでめちゃくちゃ怖いです。これ、日本の基準だったらアウトなんじゃないかな。。
無事に上まで行くと、お土産ショップがありました。フロアにはバースペースやちょっと休憩ができる広場もあるのでのんびりすごすことも可能です。
94階展望台からの眺望
こちらはやはり南側のビル群の景観が主役でしょう。上の写真の右奥の一番高いのがウィリスタワーですが、それ以外にも結構高いビルがあることに気付きます。湖岸の続く北側の風景もシカゴらしいユニークな景観ですね。
絶叫アトラクション
シカゴ360には、こちらの写真のようにガラスの壁面が傾斜していくアトラクションがあります。正直、あのエレベーターに乗った後にこんな体験をする勇気は出ません。笑
が、空いていてすぐに体験できるので普段見れない景色が見たいという方はぜひどうぞ。
お土産ショップ
やはり地下のチケットブースのそばにはお土産ショップがあります。
最古の高層建築 モナドノックビル Monadnock Building
1891年〜93年に建てられた16階建ての当時の世界最大のビルです。修復が繰り返されて建造当初の姿を保っている建築です。ウィリスタワーの南の道をまっすぐ東に進むと出会えます。この周辺には他にもいくつも有名な高層建築が立ち並ぶので、情報を調べつつ街歩きをするのも楽しいと思います。
まとめ
今回は、超高層の展望台からの景色をお届けしました。景観ではいずれのタワーからの景色も負けず劣らずですが、やはり滞在体験としてはウィリスタワーの方に軍配があがります。時間があれば両方行ってみる価値があるとは思いますが、時間がないならぜひウィリスタワーへ。
また、シカゴ建築を巡るには、2大展望台からの他にも、地上からリバークルーズを利用するという手もあるのでご検討ください。あいにくの天気だったので僕は敬遠してしまいましたが、天気がよければ楽しいクルーズを楽しめそうです。