年末年始のウィーンといえばウィーンフィルハーモニーが有名です。静かにクラシックを聞きながら年明けというのは、日本でいえば除夜の鐘を聞きながら迎える新年のようなものでしょうか。しんしんと降る雪の中、響く鐘の音はとてもよいものですが、片や街中に繰り出してカウントダウンのお祭り騒ぎに参加するのもまた一興です。ましてや無法地帯と数化す海外の年明けイベントは、一度は行って後悔してみてもいいかもしれない。そんな大騒ぎで有名な場所の1つがウィーンですが、やはり年末のウィーン中心部のホテルは数ヶ月前にはほぼほぼ埋まってしまうようです。そんなウィーン中心部でもこちらはぜひとも早くから予約して確保したいブティックホテルです。
今回のDo&Coホテルは、旧市街の中心部にそびえるシュテファン大聖堂の真ん前、上の写真の左側、電飾で飾り立てられた建物です。今回泊まった部屋は、電飾がなく黒い部分、黄色いライトが灯っている部屋です。そう、部屋から大聖堂とその前の広場を見下ろせる、ウィーンでもベストオブベストと言っても過言ではないポジションです。ただ、残念ながらこの投稿を書いている6月時点ですでに大晦日直前はすでにどの部屋も予約いっぱいのようです。。ここに限らず歴史地区中心部のホテルは早い時期から予約が埋まるようなので、年末に向かう方はぜひ早めの予約を心がけてください。
Googleマップだとホテルの位置関係がややわかりにくいのですが、ホテルの1階にZaraが入っているので、それを目印に行けば迷わなくてすむと思います。
唯一無二のスイート 400号室
右下の突き出した丸い部屋です。明らかにここだけ特別感あり。下一桁が0番というのも珍しいナンバリングです。この図面の右下側に聖堂があるので、この部屋が邪魔できっと他の部屋から聖堂は見えないはずなので予約の際はご注意ください。
チェックインが終わるとポーターさんがうきうきしながら、あのセレブとかあのハリウッドスターとかも泊まったことあるんだよと知ってる名前をいくつも上げていましたが、さもありなんという部屋の雰囲気です。ここでちょっとしたホームパーティができそうですね。窓の外に浮かぶ大聖堂がまた贅沢です。
かなり夜遅くまで行き交う人の流れは途切れませんでした。ランドマークの前で思い思いにポーズを撮る人々の様子はずっと見ていて見飽きません。シュテファン大聖堂の尖塔はウルム大聖堂、ケルン大聖堂に次ぐ3番目の高さとのことで、部屋からの写真では頂上まで収まりません。
地上にいると気づかないですが、教会前の広場には教会を模したようにも見えるラインが引かれています。石畳の間にいくつか十字が切られていたり。何か意味があるんでしょうか。
年末のとある朝、大晦日のカウントダウンライブの準備が始まっていました。カウントダウンは準備されている大モニターに映され、この広場は身動きが取れないほどの大混雑になります。人並みの中、あちこちで花火が打ち上げられ、恐怖を感じるほどのカオスですが、この部屋からなら安全にのんびり鑑賞できますね。大晦日は予約が取れなかったので、この準備の様子までしか見られず残念でした。。なお、大晦日は旧市街のあちこちの広場が野外クラブと化し、ムードの違う音楽が流れる広場をはしごするのが楽しいのですが、油断して外に出るとこのホテルへは帰れなくなること請け合いです。
リビングの壁を隔てた裏側にベッドルームがあります。
ベッドルームには見ての通り大胆なポジションにバスタブがあり、ジェットバスが付いております。ジェットバスと言いつつ、あんまり勢いのない泡がぷくぷくと出ていました。不思議な感触でそれはそれで気持ちよかったです。
蓋を閉めると棺桶のようでもあります。荷物も置けそうですが、お湯を張っていると結構あったかくなります。
チョコやグミがカクテルグラスに。生花も綺麗ですね。
リビングテーブルにはリンゴがありました。
手前に見えるのはウェルカムシャンパン。奥のミニバーも豪華な感じです。
せっかく色々あるので部屋飲みにしようということで、近くのスーパーに買い出しです。そこそこ遅めの時間までやっていて品揃えもよかったのでこちらはおすすめ。地図も載せておきます。
さて、部屋に戻って。この写真の左側が入り口からの通路です。
通路上のリビングに行くまでの小スペースには作業スペースがありました。ここにもチョコが置かれていましたが、後からマカロンも持ってきてくれました。お菓子だらけです。
デスク越しの窓から見下ろした風景です。屋台やらお土産物屋がたくさん。ちょうど冒頭の写真をとったあたりですね。
お手洗いは至って普通。
シャワールームはこのような感じ。
エトロのオリジナル。ここのエトロはいい香りでした。
広々とした棚がありますが、開けるとこんな健康グッズも入っておりました。
部屋を出てすぐエレベーターホールです。
振り返って見える部屋の扉。なかなか重厚感あります。
ホテルのフロント階は6階です。ここにはレストランが併設されており。なかなかの人気店らしく予約必至です。残念ながら予約いっぱいと言われて入れず仕舞いでした。ポーターさん曰くウィーンで一番美味しいお店だそうですので、今度行くときはトライしてみようと思います。
朝食会場は最上階の8階。
こちらの聖堂が見える席はだめと言われました。。
小さなブティックホテルなので、品揃えは控えめ。味は、、記憶にないので普通に美味しかったのだと思います。
大晦日の様子を少し
冒頭にも書きましたが、大晦日には夕方頃には街中あちこちに用意されたステージから爆音でクラブミュージックが流れ、みんな踊り騒いでいます。こんな街中で大音量が流れることはなかなか経験できるものではないので、不思議な感覚を味わえます。これはクラブ好きでなくともオススメ。十分に楽しめると思います。市庁舎付近が一番有名らしいですが、そこまで行かなくとも、街中のどこにいてもお祭り騒ぎを楽しめますので、無理はなさらぬよう。
そしてカウントダウン直前です。シュテファン聖堂前の広場に来てみましたが、人でいっぱい。もはや身動き取れません。数日前に準備されていた教会前のあのモニターにカウントダウンが映し出されて、おそらく観光客も大量にいるのでしょう。いろんな言語でのカウントダウンが聞こえて来て、数字がゼロになると共に年が明けます。年明けと共にどこからともなく野花火が打ち上がり、人々のテンションも最高潮に達します。
そんなカウントダウン直後。なんか舞ってます。帰るにもなかなか思うように移動できず。この時点でここまで来てしまった事にやや後悔気味ですが、、あそこの部屋なら余裕ですね。いつかまたチャレンジしてみたいなと思う次第です。