【2019年オープン】リニューアルされたThe Okura Tokyo プレステージコーナールームに滞在

先週緊急事態宣言が解除され、国内ホテルも徐々に通常稼働に向けて動き出しつつあるようですが、緊急事態宣言前の今から考えれば感染数が”わずか”数百人規模のダイヤモンド・プリンセス号の感染爆発がまだ世界的に話題の的となっていた頃に宿泊した虎ノ門の新生オークラの滞在記です。まだ僕も仕事で客先に出向かう日々でしたが、それでも自粛ムードが高まりつつあり、ホテルマンの方がお客様よりも従業員の方が多いんじゃないかと言っていたのが印象的です。当時、パークハイハットなど都内の他の高級ホテルではすでにスパ・プールが閉鎖されている中、ここだけはやっているようだったので仕事終わりに泳ぎたいと思って宿泊してきました。

ちなみにこのレベルのホテルだとプールで人とすれ違うようなことはほぼなく、独占に近い状態で泳げるので濃厚接触するリスクは相当低いだろうなと思います。そういうこともあり、6月以降のホテルのサイトを見ているとプールやジムエリアを再開するホテルも多くなってきている印象です。

さて、本題ですが、まずロビーを入ってからのこの空間が圧巻です。写真で切り取ったのは半分ほどでして、とても広い空間が広がっていてたまらなく心地いいです。余計な飾り付けもなくすっきりとした侘び寂びを感じつつも圧倒的な高級のある広間で宿泊への期待が高まります。

そしてフロントと逆サイド奥にある旧オークラ時代のロビーを再現したこちらの空間が必見です。旧本館の閉館時にここをどうするのかというのが話題になっていた記憶があります。上の写真の階段を登ると2階から見下ろすこともできるのでぜひ歩き回ってみてください。ここで優雅に過ごせばそれだけで充実した1日を過ごせたような気分になります。

ちなみにこのホテルは坂道に沿って建てられているので、ロビー階はなんと5Fです。溜池山王方面から来ると米国大使館を横切り結構傾斜のきつい坂道を登って到達しますが、荷物があるとなかなか大変です。アクセス的にはタクシー前提になるのかなという感じで、徒歩移動派の方にとっては立地的にはイマイチです。特に雨が降ると絶望的で僕もやむなくタクシーで東京まで向かいました。東京駅からはおよそ15分くらいの道のりです。

とあるイベントでこのホテルを利用したこともあるのですが、1階のイベント会場へのアクセスがロビー階からはエレベーターのみなので長蛇の列が出来上がり大変なことになっていました。千人規模のイベントができる会場があるにも関わらず、そのあたりの動線設計はちゃんと考えられてないんだなと思いました。急いでいる風の宿泊客がその列に並ばされるというなかなか理不尽な場面を見たので、そういうのも考慮して宿泊タイミングは考えたいところです。

なお、下層階へ向かうエレベーターと客室へ向かう高層エレベーターは別になっています。客室フロアの廊下はこんな感じでした。渋い色味の統一感ですね。

廊下がかなり長いのですが、途中途中で日本の伝統産業の展示スペースがあり、目を楽しませてくれます。

プレステージコーナーの部屋

このホテルには、ジムが入り下層階がオフィスビルの「プレステージタワー」という超高層タワーと、スイートが中心の「ヘリテージウイング」というその手前の別棟があるのですが、今回泊まったのはプレステージタワーの方でした。どちらにするかかなり迷いましたが、ヘリテージウイングの方はクラブラウンジが使え、このホテルはラウンジで4度のフードプレゼンテーションがあるのですが、コロナの影響により朝食ブッフェは中止、かつ14時まで飲み物のみとフルサービスが受けられなさそうだったので止めました。通常稼働になったら行ってみようかなと思います。

東京タワーや虎ノ門ヒルズなどが見えていたので南東側の角部屋へのアサインだろうと思います。56㎡あるそうで部屋は十分に広いです。スーツケースを広げても余裕のスペースがありました。

眺望に関しては、東京タワーは見えるには見えるんですが、超高層マンションに阻まれておりお世辞にも絶景とは言い難い。周りは他にも高層オフィスビルが囲んでいるので、シェードを開け放って過ごすのもやや躊躇してしまう感じです。まあ、僕はずっと開けてましたけど。

ベッドの枕側の窓からは虎ノ門方面が見渡せます。森ビルの目玉プロジェクトの一つ虎ノ門レジデンシャルタワー(仮称)の建築が着々と進んでいます。写真中央の頭が尖っている薄グリーンの虎ノ門ヒルズビルの右手のビルですね。左側のこれまたタワーがオフィスビルで、さらにもう1棟建築される計画ということで、虎ノ門周辺はなかなかの存在感を放つ区画になりそうです。このブログを始めた2017年頃には19年に竣工と言っていた記憶がありますが、今サイトを見たら21年竣工となっていたのでまだ先は長そうです。3つのビルは夜中、ちょっと未来的な雰囲気のイルミネーションを発していました。脱線ついでに書いておくと、虎ノ門ヒルズにはハイアット系のアンダーズ東京が入っており、以前このブログでも滞在記を書いています。眺望的には俄然アンダーズがよかったですが、これだけ隣接タワーが出来上がってしまうと今はどうだろうか。

インテリアはクラシックというか、コンサバというか、渋めなデザインです。もちろん機能性など最新鋭ですし、ネガティブな印象は全くありません。ただこの手のデザインだと10年もたつと古臭い印象になっちゃうと思うんだよな。

デスク周り、電源など目につくところに一切なく、もしや仕事をするなってことかなと諦めかけた頃にこちらを見つけました。

ベッド横には最近ではもはや定番のタブレットにBOSEのスピーカーが配されております。

ターンダウンサービスの際部屋にいましたが、四人がかりでテキパキとささっと進めていただきました。今時珍しく全員日本人の方でしたね。

チョコレートです。ほうじ茶味だったような。

デスク横にひっそりとミニバーが隠れています。

冷蔵庫の品揃えはこちら。オリジナルブランドのフレッシュジュースがありますね。

もちろんネスプレッソ。

地味に左上段に並ぶお茶が美味しかった。買えないかなあれと思ってググってみたらやはり売ってますね。

クローゼットも収納力十分です。この写真は中に入って、ハンガー掛けのある側から撮ってみたんですが、やっぱりちょっとわかりづらいですね。。

ハンガーの方はこの通り。

洗面所はこちら。夜景をみながらのバスタイムが過ごせますよ。近接するオフィスビルが気にならなければですが。水回りはやはり最新鋭なので不満ゼロです。

少し甘みを感じる柑橘系の香りでした。なんか嗅いだことのあるフルーツの匂いなんですが、すみませんどうしても思い出せない。

その他、アメニティ類は棚の中にオーガナイズされております。

逆サイドにも。

女性用のアメニティは箱詰めされててすごい高級感だなと思いました。が、中身を出して撮ってないあたりで興味ないのがバレバレですね。すみません。。

地味に面白いなと思ったのがこちらのシャワーです。iPhoneのスローで撮ってみましたが、ぐるぐる回って水が出てるのがわかるでしょうか。浴場のシャワーもこれが付いていました。

トイレは浴室とは離れて部屋の入り口付近にありました。

27F オークラフィットネス&スパ

冒頭にも書いた通りプールで泳ぐのが目的の滞在でしたが、25m5レーンのプールを見ての通りの独占です。写真右手の見切れているところに教壇のようなところで監視員の方が常時控えています。左の窓際には温浴のジャグジーもあります。

写真はありませんが、こちらのホテルにはプールに併設された温浴施設もあり、サウナも通常のサウナとミストサウナの2種類でリフレッシュできます。プールとは違い浴場には結構人がいました。サウナの広さは都内の高級ホテルの中では群を抜いていると思いました。常に何人かいましたが密な状況にはならないですね。通常の稼働率になった時にはひょっとしたら順番待ちなどあるかもしれませんが、経験上、このクラスのホテルでは海外も含めて最近言われるソーシャルディスタンスが保てないような混み具合に出くわしたことはあまりないので多分大丈夫じゃないかな。

もちろんジムエリアもあります。これまたかなり広いです。写真の左右にかなりスペース広がっており、インストラクターも常駐しているようでした。特に右手の何もないエアロビスペースがこれだけ広く取られているところは都内で他に見覚えがありません。

プールもジムも営業時間は6:00-22:00(日曜は21:30まで)で、この時も営業時間の短縮などはありませんでした。

リラクゼーションスペースもあります。マッサージチェアは見かけませんでしたが、このチェアでしばし夜景を見ながらクールダウン。これ見たときにストレスレスチェア(百貨店で売ってる浮遊感のある座り心地の椅子。買いたいんだけど、部屋に置くにはデザインがちょっとダサいんだよな。。。)かなと思いましたが、写真で見るとちょっと違うような。でも座り心地は抜群でしたよ。一瞬で寝れる。

朝食会場 山里

このホテルはレストランがいくつもあるのですが、やはりコロナの影響によって朝食ブッフェをはじめ、複数のレストランの営業が時間変更になっていました。

プレステージタワーにはオーキッドという名の朝食ブッフェ会場があるのですが、そちらがしまっているということで山里というヘリテージウイング側の和食レストランへ参ります。

プレステージタワーとヘリテージウイングの間は外に出ることなく地下を通って移動できるんですが、こんな感じのブティック街になっています。途中、壺の展示などもありました。

中はこんな様子で、着物を来た給仕さんたちが配膳してくれます。混雑はしていませんでしたが意外に家族づれなんかもいて思ったよりは人がいるのかなという印象でした。

外に目をやるとちょっとした庭園が見えます。

こちらが前菜。

主菜はこちら、左上のは米びつで、ご飯と味噌汁はおかわり自由ということでした。朝から美味しい和食をいただくと力がみなぎる気がします。

以上、緊急事態宣言前の最後のホテル滞在の記録でした。

クラブラウンジが気になるのと、ヘリテージウイングが気になるのでここもまた泊まってみたいなと思います。隣のオークラ別館も古い佇まいですが夜のライトアップされた雰囲気がとても好みです。あちらの方も使ってみてもいいかなと思っています。

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