【年200泊する僕が徹底解説】得するホテル予約サイトの選び方(ノウハウ全部出し)

まえがき(読み飛ばしてOK)

この記事の趣旨

まず200泊というのはここ5年くらいの平均ですね。今年はコロナの影響で前回記事を書いたオークラを最後に3月以降は家ごもりですが、昨年2019年はちょっと多めの300泊ほどなのでもはや自宅ってなんだろうって感じでした。

さすがにこのくらいの頻度でホテル住まい、それもいろんなホテルを渡り歩く生活をしている人はかなり少ないと思うので、たまにはそのノウハウをお披露目してみようと思います。

情報量多いのでちょっと面倒なんですが、8月から自粛明けの旅行クーポンが配られるという話もあるので、この機会に長期旅行など計画される方の参考になればいいなというモチベーションで頑張ります。

あと、ちょうど僕がこのサイトを書き始めた頃からエアラインやホテル修行で上級会員目指す人のブログが爆増したような気がしており、その結果、巷ではなんちゃって陸マイラーがSPGカードあたりに誘導するためのインチキ記事やサイトの情報をただ掲載しただけの粗悪な記事が溢れているので、実際にいろんなホテル予約サイトやチェーンの上級会員資格を活用しまくっている僕が各サイトの違いなど、実体験を踏まえて論じておくかというのも動機の一つです。

長い記事になると思いますが、僕の考察を参考に個々人で最適化できると思うのでお付き合いいただければと思います。

本記事が参考になる方

この記事では主に各ホテル予約サイトの上級会員資格を比較しつつ、いかにメリットを享受するかを解説するつもりですので、役に立つであろうターゲットは、「年に1回以上はパッケージ旅行”ではない”旅行をしている」ないしは「していく予定」の方になると思います。

「ホテルの質なんてこだわらない。寝れたらOK」とか「サイト比較に時間をかけて1円でも安く最安値を追求したい」あるいは「旅行は必ず対面の代理店経由」という方は読んでも有益な情報はないと思いますので他を当たってください。でも相場から外れない価格のホテルを効率よく探し、かつちょっとプラスアルファのお得感を得たいという方にはきっと役立ててもらえると思います。

もう少し言うと、年間数泊程度では大してお得にはなりませんので、年間15泊が目に見えてメリットが生じる最低ラインになるかなと思います。

この先、そんなに旅行することはないという方であれば、はっきり言ってどれでも一緒なので、この先の記事を読むまでもなく適当に行き先をググって直接ホテルの公式サイトで予約するスタイルで問題ないと思います。最近はかなりGoogleがホテル情報も強化してきているのでわざわざ予約サイトをご指名で選んでも大したメリットはありません。

なお、このサイトでは5つ星レベルのホテルばかり紹介していますが、実際には僕は1泊数千円のビジネスホテルから1泊数十万のラグジュアリーまでバリエーションに富んだ国内外のホテルを利用していますので、1泊数万円なんてもったいなくて無理っていう倹約派の方にも有益な情報は提供できるかと思います。

ただし、流石にバックパッカー向けの安宿については全くわからないので、繰り返しになりますが、とにかく激安という方面のニーズにはお答えできませんので悪しからず。

執筆者の属性情報

参考までに2020年6月時点で僕が上級会員を保持しているホテル予約サービスは下記になります。はっきり言って普通の方はこんなにあれこれ使い分ける必要はないので、このあと詳しく説明する情報を参考にどれかに絞り込むことをオススメします。

  • Booking.com Genius レベル2 →期限なし5泊以上で到達(最上級
  • Expedia Gold →年間15泊以上または120万円以上で到達(最上級
  • Hotels.com Gold →年間30泊以上で到達(最上級
  • 一休.com ダイヤモンド →半年で30万円以上で到達(最上級
  • Marriott Bonvoy Platinum →年間50泊以上で到達(上から3つ目

一応、証拠として各サイトの会員ページを貼っておきますね。

※追記 マリオットはその後、最上位 アンバサダーに到達したのでまた別途記事を書こうと思います

あと他にはアパホテル、東横イン、IHG、ハイアット、シャングリ・ラetcのチェーンホテルでも会員になっているのでそれぞれ地味にポイントや無料宿泊特典が溜まっていたりします。

はっきり言って分散させるのは無駄なので、まあ、これはただの趣味ですね。

他にも昔(10年くらい前)は楽天トラベル、じゃらん、るるぶなどの国内サイトを国内旅行ではメインで使っていましたが、これらの国内サイトはここ数年で優位性を失いつつあるので使うのをやめました。(楽天トラベルは期間限定ポイントを万単位で失効したことが何度かあり、ショックが大きくて楽天自体と決別したというのもありますが・・・)

今や僕が使っている海外サイトでも最安値を狙える上に、よほど辺鄙な土地でない限り扱っているホテル数も変わらなくなったので、国内ホテルであってももはや海外の主要サイトを選んで宿泊数を集約するのが正解だと結論づけています。(実際の行動がそうなっていないのはご愛嬌)

一応インテリぶって解説しておくと、この手の中抜き事業は規模の経済が働く(でかいほど強い)上に参入障壁が低い(つまり誰でもできる)ので、国内特化型サイトはいずれ消える運命にあるといえます。

グローバル化が進み続ける中、海外需要も取り込みたいホテルからすれば国内特化のサイトよりも海外の強力なサイトの方が魅力的ですよね。ましてやこの業界は英語がスタンダードなので、日本語という優位性だけでは勝ち残れないのは自明です。この後解説していく通り、ビジネスパーソンにとっては未だお得なケースもありますが、基本的には海外の主力サイトをおすすめします。(ただし例外あり)

条件別で考える予約サイトの選び方

冒頭にも書きましたが、ここではある程度の頻度で旅行をすることがあるという前提で、どういう条件であればどのサイトが最適かを考察していきます。

旅行の頻度別で考えるお得サイト(ここだけ読めばOK)

この章が僕のノウハウの一番の肝です。年間の宿泊頻度が決まっているのであれば、特殊な志向がなければある程度最適なサイトを決めてしまえますので、まずはこの結果をベースラインと考えてください。面倒であればそれ以上は読まないで選んでもまず損はしません。

ここで解説するのは、最近はCMでもお馴染みになった世界3大サイトとでも言ってしまえる「Booking.com」「Hotels.com」「Expedia」からの選び方ということにもなるでしょう。

いずれのサイトも宿泊日数や利用金額でいくつかのランクが設定されていますが、この後の章立てで解説していく通りそれなりのメリットを受けられるサービスレベルに到達するには相応の宿泊数が必要になります。その条件がサイトによって異なるので、その到達日数を軸に考えてみましょうというのが基本的な考え方です。

旅行が年に1回未満という方はこちら

まず年に1度くらいはホテルや旅館に泊まることがあるけど、その次のタイミングが最後の宿泊から1年以上あいてしまう可能性がある方は、ズバリ世界最大のアクセスを誇るBooking.com(ブッキングドットコム)一択です。

Booking.comはGeniusというプログラム名で、なんと期間制約なしでたったの5泊でGeniusレベル2と言う最上級会員扱いになり、その後ランクが落ちることがありません。ハードルが低すぎて正直なところはっきり言ってこのランクを達成したとしても大した恩恵はないのが残念なところですが、とはいえ割引値段は設定されるので一応クリアしておきたいところ。

このサイトの凄みは、余計なポイント制度がなく宿泊料金にストレートに反映されるので、上級会員になどになるまでもなく最安値を享受できるというところにあります。

次にいつ使うか分からないポイントなど貯めてもしょうがない訳で、その1点突破でおそらく世の大半の方はここが答えになるのではないでしょうか。僕も昔はよくお世話になっていましたが、Booking.comはとにかくサイトの作りが良いというのも特徴でオススメできるポイントです。

最近は他のサイトも肉薄してきましたが、特にホテルの立地で探すときなどUIの使い勝手が他のサイトよりも一歩抜きん出ているので、初めて訪れる土地のホテルの立地感と値段感(これで治安の良し地域、悪い地域もある程度判断できるんですよね)を把握するのに、今でもまずはBooking.comを開きます。

それに加えて、やはり世界最大規模のサイトだけあって、口コミ評価が参考になります。高級ホテルフリークの僕ですが、このサイトの口コミで9.0以上の評価がついていてハズレを引いたことがありません。おおよその口コミの評点に関する肌感ですが、7点台は論外で、8.0はちょっと怪しいのが入ってくる時があるけど8.4くらいならまずまず安心。8.8まで行けばほぼ大丈夫という感じ。このくらいの基準でホテル選びをすればかなりスムーズに選択肢を絞っていけますし、何より数万払っているのに嫌な思いはしたくないので、いつも大変助かっています。

あとホテル予約をすると、主要都市であればその土地の観光情報などが掲載されたBooking.comの特設サイトを見ることができるのも地味にいいところですかね。

Booking.comの悪いところは、会員になるとやたらとプッシュ通知をしてくるところで、検索を途中まで進めると「XXの予約まであと少しです」とか言ってやたらとメールやスマホのプッシュ通知を飛ばしまくります。僕はしょっちゅうホテル検索するので、これがうざくてしょうがなかったのですが、最近通知をオフにして落ち着きました。笑

年間1泊以上15泊未満の方はこちら

先ほどの基準と切り分けが微妙なラインですが、年に1泊、すなわち宿泊のタイミングが前の宿泊よりも必ず1年以内にあるという方で、かつ年に15泊以上はしないという方には、Booking.comと並んでHotels.comとさらにはExpediaが選択肢に入ってきますので、この層の方の選択は難しいと言えるでしょう。なんならアジア圏中心で旅をする方にはAgodaあたりも視野に入るのでしょうが、僕は使いませんので省きます。

このくらいの宿泊数だと、ぶっちゃけどれも大幅な追加サービスは期待できないレベルなので、どれを選んでも大差ないというのが本音ですが、、、一応、ちゃんと考察して最適化を狙いたいと思います。

Hotels.com(ホテルズドットコム)

まずHotels.comですが、10泊するとその平均宿泊料金1泊分相当の無料宿泊がもらえるというのがこのサイトの最大の特徴です。すなわち、理論上は10回泊まれば10%の割引ということになります。ポイントがなく最大規模のサイトで絶対的に安いBooking.comでしたが、この割引を考慮するとかなりのケースでHotels.comが上回ってきます。

よってHotels.comが良いと言ってしまいたいところですが、ちょっと一筋縄にいかないのが、この無料宿泊の計算で使われる価格が支払い総額ではなくあくまでも宿泊料金だということです。

それなりのホテルには、宿泊料金とは別にサービス料がついてくるのに加えて、宿泊税や消費税といった税金もかかるので、支払った料金の10%が還元される訳ではないところに注意が必要です。

5つ星の中でも特にいいホテルに泊まるとサービス料がべらぼうに高い場合があり、そのあたりをメインに宿泊する方にとっては、それだけこの10泊で1泊無料のメリットが薄くなりますので、あえてこのサービスを目当てに選ぶ必要はないかなというのが僕の所感です。

さらに重箱の隅をつつくと、、この10泊分でたまった無料宿泊クーポンを使った宿泊のときはスタンプがつかないのも見逃せないポイントです(11泊に1泊無料やん…)。そして、複数の無料宿泊クーポンを1度に使うことはできません。しかもそのポイントが宿泊料金より高くても差分は戻ってこないと、地味に、そう地味に使い勝手が悪いのです。最適解は11泊目にその前10泊の平均値と同額の宿泊を選ぶときのみで、それ以外は必ず運営者が公称値より得をする設計。うまいことやりよるなと思います。

さて、Hotels.comはWelcome Rewordsというロイヤリティプログラムで、年間10泊(基準日は入会日)を超えるとSilverランクになり、ランク獲得日からその翌暦年までランクが維持されます。

このシルバーランクでは電話でのサポートが手厚くなりますが、しかし今時はネットで全て完結できるので、それを目的に目指すものではないかなと思います。ホテルによっては会員ランク限定の値段設定が出てきたりはするので、なっていて損はないってくらいですかね。

以上を踏まえて、この先も永続的にこの宿泊ペースを継続し、かつさらに上のゴールド会員を目指すつもりという方であれば、Hotels.comを選ぶのもありかなという所感です。

無料宿泊で泊まると気持ち的にはすごく得した気分にはなれるので、それは地味にいいところと言えるかもしれません。

しかし、経済合理性だけを考えると、インフレや金利を加味すれば地味に損するというかチェーン側に得させている上に、消えるリスクもあるので10泊するまで使えないというのはデメリットしかないんですが、1年程度で使えるのであればそこまで分の悪い勝負ではないでしょう。

Expedia(エクスペディア)

次にExpediaですが、この老舗予約サイトはホテルのみならず航空券の予約にも対応しており、旅行トータルを1ストップで管理できるのが売りです。航空券を予約すればAIR+割というセット割料金になるのでお得感が増す上にポイントも多くたまるという仕組みになっています。ただし、航空券の予約については、Expedia以外で予約した方が安かったり便利だったりすることもよくあるので、金額的には必ずしもそのメリットを活かせる訳ではありません

Expediaの会員プログラムはExpedia+という名称で、無料登録のブルー会員から、年間60万年の利用または7泊以上の宿泊(6000円以上の制限あり)でシルバー会員になります。(期間は1/1〜12/31でランクはやはり一年限定の維持)

この7泊というのが絶妙なラインですね。10泊のHotel.comのシルバーと比べると、ExpediaのシルバーはHotels.comと同じく専用の電話サービスに加えて、ポイント付与に10%のボーナス(と言っても微々たるものですが)や+VIP AccessというExpediaの提携ホテルでのドリンク1杯無料などのサービス(と言っても大したものではないですが)などいくつかプラスアルファの特典が追加されるのに加えて3泊少なくてすむ訳で。

この3泊の差は会社勤めの方にとっては結構大きいような気がしますので、連休がどれだけ取れるかでどちらが良いかが決まる人もいるのかなと思います。が、やはり悩んでしまう方も相当数いるのではないでしょうか。

そこで別な情報も考慮してみることにしますが、実はこの2サイトは共にExpedia Group社が運営母体の姉妹サイトです。従って2サイトはそもそも顧客ターゲットが異なることが想像できます。(ちなみにトリバゴもこのグループの一角です。トリバゴで探すと競合のAgodaやBooking.comの結果ばかり出てくるのはなんともシュールですが)

ということで最新のExpedia Groupのアニュアルレポート(英語)から2サイトの違いを探してみると、Expediaの方は40ヶ国、27言語対応のトータル旅行サイトであるのに対して、Hotels.comの方は宿泊特化で90ヶ国、41言語に対応しているとの記述が見つかります。

なおこの2サイトの売上などの情報は個別には記載がないのですが、リサーチ会社の情報では圧倒的にExpediaの方がアクセス数が多く(およそ4倍)、Expediaの方がメインブランドであることが推測されます(Expediaグループですしね)。Hotels.comの方が対応している国と言語が多いことから、おそらくExpediaでは広いきれないマイナーな地域をカバーしているということでしょう。

今時は最安値保証という制度を採用しているサイトが多いですが、Expediaの方はこの制度を日本ではやめてしまっています。ですので、調べてみればわかりますが、それを残すHotels.comの方が微妙に安い値段設定になっているケースが多いです。

ここまでの情報で透けて見えるのは、Expediaでトータルの支払額が大きいボリュームカスタマー層を囲いつつ、Hotels.comでとにかく安い宿泊を追求する顧客やマイナー地域をカバーしておこうという運営意図です。

なお、会員価格が適用されたものはこの最安値保証は対象外というルールがあり、Hotels.comは、一度会員に誘導してしまえば10泊無料まではそのユーザーが年に1度はサービスを使うインセンティブができるため、会員価格設定ではそこまで無理をしなくとも他社の標準の最低価格さえ下回れば問題ないという価格設定のメカニズムが働くでしょう。

もちろんホテル価格はかなり変動するので一概にどちらが得というのは難しいですが、しかし、ここにフライトを使う可能性やポイントの使い勝手まで考慮すると、結果、Expediaを選ぶのが正解なのかなという気がしてきます。

もう一つ特徴の違いを付け加えておくと、Hotels.comの方はレコメンドとして当該地域の近接地域も(例えば東京だったら、横浜とか)も表示してくれるので、ホテルが満室で見つからないというようなケースへの対応力はHotels.comの方が上のように思います。。

すみません、もっと一方的にこれと言い切りたいところですが、やはりなかなか難しい。。

しかし、僕なりにあえて結論を出すなら、この層の方であれば、Expediaを基軸にBooking.comを併用という使い方をオススメします。このくらいの宿泊数であれば2サイトを検索するくらいのロスは小さいので、Expediaのポイントが失効する18ヶ月を考慮しつつも、Booking.comが安い場合は積極的にそちらを使いつつ、あわよくば年間7泊を狙うという使い方が最適ではないでしょうか。つまり、このくらいの宿泊数までは金銭的なメリットの最大化がゴールになるのだと思います。

年間15伯以上30泊未満の方はこちら

さて、このクラスからが会員ステータスの真骨頂と言えます。

年間15泊を超えるとExpediaのGoldランクを達成できますが、Hotels.comのGoldはこれと同等のメリットを享受するには宿泊数が倍の30泊必要になってしまうため、この層の方はExpediaに決まり、ということになります。(ただし宿泊数のカウントは1泊6000円以上という縛りがあるのには注意)

Expediaでゴールドランクに到達すると、レイトチェックアウト(滞在時間の延長)とアップグレードのサービスがついてきます。対象施設がVIP Accessという提携ホテルに限られるのが渋いですが、このサービスが受けられると旅行の自由度とグレードが格段に上がります。

このVIP Accessがどのくらいのホテルで提供されているかが気になりますところですが、今、東京のホテルを検索をしてみたところ22施設が該当するようです。数えきれないほどのホテルがあり、その中でおよそ半数ほどのホテルが会員専用料金が設定されているのに比べると、この数字だけみると残念な結果でしょうか。

ですがこの22施設についてホテルのランク別で確認してみると、5つ星では19施設中5施設(26%)、4つ星では63施設中10施設(16%)、3つ星になると500超(ごめんなさい想像以上に多くて途中で数えるの諦めました)のうち7施設(1%程度?)、2つ星、1つ星については該当なしという結果に。割合はかなり少ないにしても意外にも3つ星でも対象施設が複数あるということがわかりました。

このくらいの数があれば、VIP Accessで絞り込んでしまっても、それなりにニーズに合いそうな選択肢が出てくると思いませんか?あまりに多すぎる選択肢があるとかえって選べないものですから、このぐらいの数で妥協しましょう。その代わり得られる特典は結構大きいです。

参考までに都内で出てくるホテルの立地はこのような感じです。意外と立地的にも色々選択肢があるように思いますね。また、このVIP Accessがつくホテルについては会員限定割引が設定されるケースも多いので、その意味でもここから選んで損はないはずです。

あとはGold会員のサービスとして、地味にポイントが+30%になったり、ゴールド専用の電話回線などのおまけサービスもありますが、わざわざそのためにランク維持するような特典ではないと思います。

年間30泊以上の方はこちら

Hotels.comの方でもGold会員特典のサービスはExpediaと同等のサービスになります。こちらもVIP Access提携ホテルのレイトチェックアウトとアップグレードです。

対象施設は、5つ星は18施設中5施設、4つ星は施設68施設中10施設と見つかるものはExpediaと同じで、3つ星はサイトで探すのが大変なので全部は見ていないですがやはりExpediaと同じものが見つかるので、おそらくサービスは同等ということでしょう。

サービスが同じであれば15泊までの議論で述べた通り、Expediaの方がポイントの換金性と航空券等の面で上回ります。ただし、このくらい宿泊数が多いということはきっと出張族かよほどの旅行好きだと思います。

そうすると、無料宿泊もすぐに消化できるので換金性は気にしなくて良くなりむしろホテル宿泊に特化した検索機能が強く、旅先の選択肢も広いHotels.comの方が適しているという結論になるかと思います

最後に、参考までにbooking.comの母体であるbooking holdings(BKNG)とExpediaとHotels.comの母体のExpedia Group(EXPE)の財務状況を見ておきましょう。長期のお付き合いになるこれらのサイトがある日突然サービス休止となってせっかく貯めたポイントが消えるのは悲しいので(規約上はポイントは終了決定から一定期間利用可能となっていますが)。

今回のコロナショックのような危機に耐えられるかどうかを見る指標の一つである流動比率(一年以内に現金化できる資産と一年以内に返済すべき負債の比率)を見てみると、BKNGは183%に対してEXPEは72%という水準で、BKNGは理想と言われる200%に近く、一方で100を切っているEXPEの方は不安があるという感じです。うん、やはりポイントは早く使うが吉ですね。

とはいえ流石にこれらのサイトが消えるような事態はもはや旅行や出張というものが世の中から消えるに等しい事態なので、まあ気にしなくても大丈夫でしょう(と思いたい)。心配な方はBooking.comを選んでおきましょう。

旅行のスタイル/グレードで考えるお得サイト

ビジネス利用中心のサラリーマン

はい、この層の方は基本的には宿泊数で決めてOKです。会社員の方であれば年間30泊は余裕という方も多いでしょう。

ですが、もし会社の経費で宿泊費を全額補助してもらえる方であれば、実はやっぱり国内サイトがお得だったりします。というのも、宿泊費の内数でクオカードなどの商品券がついてくるというプランが出張族向けにかなりたくさん見つかるからです。

その辺のノウハウはきっとサラリーマンの方は皆さん僕よりご存知でしょうし、会社によって異なる宿泊規定についての議論になってしまうので、以上でおしまい。

冒頭に国内特化サイトは消えゆく運命と書きましたが、このニーズはしばらく残り続けるでしょうから、このプランがある国内サイトは案外しぶとく生き残るんでしょうね。

なお、人によってはアパや東横インなどのホテルチェーンの会員になるという選択肢もあるでしょう。基本的にはビジネスユースだとアップグレードというよりも無料宿泊やポイントでの金額的なリターンを狙うことになるかなと思います。

ハイグレードホテル中心のリッチ層

ラグジュアリーホテル中心に泊まるという方でもやはり宿泊数が目安になるのは同じです。しかし、ハイグレードのホテル限定で宿泊するのであれば、日本のサービスである一休.com、そしてMarriott Bonvoyをはじめとするホテルチェーンのロイヤリティプログラムも有力候補として浮上してきます。

一休.com

一休.comは高級レストランと高級ホテル・旅館に特化した予約サイトです。海外のホテルもそれなりには出てくるものの、日本のサービスなのでやはり上記グローバルサイトと比較すると値段設定といいかなり見劣りがしますので海外旅行がメインの方は利用を考える必要はないと思います。また、比較的高級志向なのでビジネスユースにも使いづらいかなと思います。

一休の場合は、宿泊数ではなく利用金額でランクが決まります。期間が半年と渋い設定で、設定額を満たせないと次のタームは1ランク下がるという仕組み。ポイント還元のパーセンテージがランクで変わりますが、基本的にホテルプランは5万円で達成できるゴールド以上では変わらないので中途半端なランクしかキープできないのであれば一休は不要です。

ただし、もし半年で30万円利用し、最上級のダイヤモンド会員をキープできるなら、各地の高級ホテル・旅館の一部で限定特典が受けられます。限定特典は公開されていないので詳しくは書きませんが、やはり部屋のアップグレードやレイトチェックアウト、アメニティのおまけなどです。

東京ステーションホテルでのダイヤモンド特典
ブルガリアメニティととらやの羊羹

このメリットをどう考えるかは人によるかなと思います、サイトにダイヤモンド限定サービスが受けられるホテルの一覧は出ているので、そのあたりのホテルによく泊まるという方にとっては有益ではあると思いますが、圧倒的大多数の方は該当しないのではないでしょうかね。

一休については下記記事でもうちょっと詳しく解説しています。

ホテルチェーン(マリオットなど)

さて、ここまではホテルブランドにこだわらないホテル予約が中心でしたが、ハイグレード限定でホテルを探すという方には、特定のホテルグループをご指名で上級会員を目指すという選択肢が急浮上してきます。

まえがきに書いた通り、ブログ界隈では高級ホテルのカード会員へ誘導する記事があふれていますが、はっきり言ってこのクラスでまともにメリットを受けるには桁違いのコストがかかりますので覚悟してください。

どのくらいかかるかというと、年間50泊は必要かつ、最低クラスの最低料金でも2万くらいはするので、どう頑張っても年間100万、それなりのところを選ぶとなると軽く200万以上でしょう。計算したくないですが、実際、僕もそれを軽く超える額を毎年払ってると思います。

エグゼクティブ層にはこのクラスのホテルをビジネスユースにしている方もいますが、普通はこんなホテルをビジネスユースでは使えません。そうなると、これを達成するには、おおよそ毎週、余暇として高級ホテルに宿泊というちょっと頭のおかしい生活が必要です。

さて、そういう生活をするという前提になりますが、そこまでいけるのであればちょっと次元の違うサービスが受けられるようになります。なお、ここで言う高級ホテルチェーンは、ハイアット、ヒルトン、シャングリ・ラ、IHGグループ、などなど、おそらく誰もが一度は名前を耳にしたことがあるであろうブランドを指します。

ただ、僕も流石にこのクラスのホテルチェーンを複数懇意にするほどの余裕はないので、実際に上級会員を複数年キープし続けているのはマリオットグループになります。厳密には、僕が以前から愛用していたのはSPGグループでした(上級会員キープが一番楽だった)が、2年ほど前にマリオットが買収し、リッツ・カールトンも含めた世界最大のコングロマリットホテルチェーンになりました。

当時、ホテルフリーク界隈では相当に盛り上がっていたのでこの辺りの経緯については他サイトに譲りますが、いずれにせよ、マリオットと言いつつマリオット以外の名だたるブランドにアクセスできるようになったおかげで、マリオットを選んでおけば世界中どこでもホテルが見つかるので特に海外で圧倒的なメリットが受けられるようになります。ということでここから少しだけマリオットの会員プログラムであるMarriott Bonvoyについて書きます。

メリットを全部書き出すと、それだけで1記事が出来上がってしまうので詳細は飛ばしますが、ざっくり書くと、年間50泊以上のプラチナ会員になることで、レイトチェックアウト、アップグレードに加えて、多くのホテルで朝食無料、さらにラウンジへのアクセスができるようになります。これは通常であれば数割増しから数倍の支払いが必要なサービスを受けられるということで、いわば年間200万払って、肌感だと300‐500万くらいのサービスを受けている感覚になります。

要はサービスの総額が安くなるというよりは、支払いは高いがその分サービスが割増しという類のお得感です。これをメリットと感じられる方は間違いなく会員になって損しないです。なんならSPGカードもメリットしかないです(もちろん僕も持ってます)。

写真付きでいくつか例示してみますと、、

ホテル・ダニエリ・ベネチアの朝食 この絶景が無料です
ザ・アテネホテル・バンコクのクラブラウンジ
ラウンジもアクセスフリーで、朝食、ティータイム、ナイトキャップで変わる
メニューが全て飲み食べ放題になります
ザ・セントレジス ・アブダビのエグゼクティブスイート
最安の部屋の予約でもこのクラスの部屋へのアップグレードがそこそこの頻度であります

ということで、条件を満たせる方は予約サイトは全て却下してマリオット一筋で良いというのが結論。僕もマリオットに一元化して年100泊以上のアンバサダーになるのが最適ではあるのですが、他への興味も捨て切れず。。。結果、この記事が書けたので良しとしましょう。

ちなみに国内だけの利用を考えている方は残念ながらアップグレードはあまりない上に、シェラトン、ウェスティンクラスだとラウンジも人で溢れかえっておりそのメリットを十分に活かしきれませんのでご注意ください。

なお、他のチェーンも概ね同じようなサービスになりますが、個人的にはハイアットも選択肢です。ちょっと取り扱いホテル数が少ないのと年間60泊必要なのでいつもどうするか悩んだ挙句チャレンジしないのですが、いくつかこのブログでもご紹介しているようにハイアットは朝食のレベルとサービスのグレードが高いのでありかなと思っています。

最後に、実はExpediaや一休などのVIP会員のアップグレードに対応しているホテルは、この章で上げたホテルグループがかなり含まれていますので、予約サイトの上級会員でその良さを感じられてから特定のホテルグループに絞り込むという使い方もできるかもしれません。

そこからは、ようこそホテル沼へ、ですね。笑

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