このブログでは、僕が泊まってきた世界の5つ星ホテルを数多く取り上げて紹介してきましたが、実はホテルの格付けについては世界共通の基準がある訳ではありません。
えっ、じゃあ5つ星って何なの?って改めて考えてみるとよく分かりませんよね。
そこで今回と次回の記事では5つ星ホテルがどういうものなのか解説してみようと思います。長い記事ですが、前半でホテルの格付け評価について、後半は、5つ星と4つ星以下のホテルの違いを書いていきますので、目次から気になるところに飛んで読んでください。
目次
格付け編 ホテルの星評価とはなんぞや?
世界共通の評価基準はありませんが、世の中にはいくつか権威のあるホテル評価機関があり、観光業に力を入れる国の中には、国内ホテルに格付けを行なっているケースもあります。ここではそんな格付け機関の代表的なものを紹介します。
世界の権威ある格付け機関
フォーブス・トラベルガイド
最も権威がある格付けは、ホテルの格付けを世界で最初に始めたことでも有名なアメリカのビジネス誌Forbesによる「フォーブス・トラベルガイド」でしょう。長者番付などビジネス界のランキングを定期的に発表している同誌ですが、1年に一度、世界の主要都市のホテルに5つ星、4つ星、Recommendedの3段階の格付け評価を与えています。
この3つの格は、そもそも高級なホテルの中から更に厳選されたところにつけられているので、このガイドに出てくるホテルは、どの格付けであったとしても、全てがいわゆる5つ星ホテルと言ってしまって良いと思います。
実感として、この格付けのついたホテルは間違いのないところばかりですが、個人的にはちょっと評価基準が大味というか、ホテル(ないしはホテルチェーン)の格式にかなり引っ張られているように感じます。
このガイドに入っていないホテルでももっといいホテルはたくさんあるし、逆にそこを最高評価にする?と疑問に思うところもあるのですが、この格付けに入っているホテルがいいホテルであることは間違いないと思います。
ただ、一方でフォーブスの星がついたことでホテルの客室価格も上がる傾向にある(それもかなり)ので、結果的にホテルにとっても顧客にとってもよくないと感じたりもします。
もっとも、普通の人は僕のようにホテルを泊まり歩いたりしないのでこの格付けを信じても十分満足できるのでしょうけど。
なお、記事執筆現在は2021年版が出ており、Webでも公開されています。(やむなきこととは思いますが、残念ながらコロナ後のホテルのオペレーションの違いが全く反映されていないと思います)
>フォーブストラベルガイド(公式)
ミシュランガイド
レストランの格付けでおなじみのフランスのタイヤメーカーのミシュランが毎年発行しているミシュランガイドは、ホテルについても格付けを行っていますね。こちらもやはり5つ星(パビリオンという)評価で、下表の通りの評価基準だそうです。
- 5つ星 豪華で最高級なホテル
- 4つ星 極めて快適なホテル
- 3つ星 特に快適なホテル
- 2つ星 快適なホテル
- 1つ星 適度に快適なホテル
見ての通り、1つ星ですら「快適なホテル」と言っているだけあって、やはり一般的な感覚とはズレるように思います。限られた調査員でリサーチしているのでやむなしでしょうけど、このガイドで1つ星でも、いわゆる4つ星くらいのホテルになるかなと思います。
ややこしいからフォーブスと同じく上位層だけに絞るか、レストランと同じく3つ星評価にすればいいのにと思いますが。まあ、何にせよこのガイドの評価もぶっちゃけ僕はあまり参考にならないと思っています。とか言いつつ、冒頭の画像の通り、ちゃっかり2021年版も買っちゃってますが。
トラベル・ウィークリー
TRAVEL WEEKLYというサイト(公式HP)は、世界のホテルを10段階で格付けしています。このブログの開設当初、ホテルのタグ付けにどのランクを採用しようか悩んだ結果、こちらの評価を採用しております。
小さなブティックホテルの評価がなかったり、新しいホテルの情報が載っていないことはもちろんあるのですが、比較的世界中のホテルが掲載されているのでよいかなと思ったのが採用理由です。
しかし、結果的に僕がこのブログに載せているホテルはほとんどが「9_Delux」の評価なのであまりタグ付けしている意味がない上に、結構評価基準が僕の感覚とずれているので、今のところ惰性でタグ付けを続けていますが、この先どうしようかなと思いあぐねております。苦笑
口コミベースのスタンダードな格付け
ホテル予約サイトの格付け
国内のホテル予約サイトは、口コミ評価はあるものの、ホテルの格付けはどこもやっていません。というのがなんとも日本らしいですね。
一方で、booking.comやHotels.comなどのグローバル展開しているホテル予約サイトはホテルの星評価もそれぞれ5段階で設定されています。全てのホテルに対して星が設定されており、これらの星評価はまあまあ信頼に値すると思います。
若干上振れしている感(シェラトンあたりも5つ星評価だったりするので)はありますが、それでもホテルの比率で見ると妥当な割合で設定されていると感じます。
星評価に加えてこれらグローバルサイトの口コミ評価が8.8以上というのがまず不満なく過ごせる5つ星ホテルだというのが僕の肌感覚です。
ちなみにこんな記事も書いていますのでご参考に > 【年200泊する僕が徹底解説】得するホテル予約サイトの選び方
グーグルの格付け
ここ最近はグーグルのホテル検索力が格段に向上してきたように思います。以前は行き先によって、その土地が得意なホテル予約サイトを選んでホテル探しをしないとなかなか厳選できませんでしたが、今やグーグルマップだけで全て終えることもできてしまいます。
そんなグーグルのホテルの評価もやはり5段階の星評価で、「Google は、サードパーティ パートナー、直接検索、ホテル経営者からのフィードバック、ホテルの属性(料金、所在地、部屋のサイズ、設備など)を調べて評価する機械学習の推論など、さまざまな情報源からホテルクラスの評価に関するデータを収集しています。」(ホテルクラスの評価)とあります。
残念ながら5つ星がどういう基準なのかは不明ですが、概ね僕の肌感覚と合うので、かなり信頼できると思っています。やはり限られた調査員ではなく、圧倒的大多数の口コミの力は偉大です。
したがって、このTRIMSKIPのサイト上で僕が5つ星とか4つ星とか明言する時の評価はほぼこのグーグルの評価に一致するものを称して呼んでいると思っていただいて結構です。
国家認定の制度があるフランス
あとは蛇足ですが、観光立国のフランスには国家認定のホテル格付け制度があります。
現在の格付けはやはり星マークの5段階評価ですが、5つ星ホテルの中でも最上級とされる一部のホテルにはパラス(Palace)ホテルと言う称号が冠されますので、実質的には6つ星ホテルと呼んでもいいかもしれません。パリのパラスホテルはいずれも1泊10万超えの超高級ホテルになります。
厳密な基準で認定されるため、パラスホテルの認定を逃した超名門リッツは、再認定されるために5年がかりで大改装を行ったことは有名です。このブログでは、そのリッツのすぐそばのパークハイアットの記事を書いたことがあります。
確かに格式の高さを感じるホテルでしたが、都内の最新鋭の5つ星と比べて値段を考えると、ちょっとコスパ悪いかなという感じがします。まあ、パリですからね。
格付けのインフレーション アラブ産油国
中東産油国の雄、ドバイにはそのパラスホテルの6つ星を超える7つ星を自称するブルジュ・アル・アラブ(アラブの塔の意)という有名なホテルがあります。こちらは金のiPadが部屋に用意されていたことでも有名ですが、実はドバイ政府による格付けでは5つ星のホテルです。
ホテルに入るには車でセキュリティゲートを超える必要があるので1泊最低でも40万円以上支払った宿泊客以外が中を見ることはできないのですが、実は抜け道があり、屋上レストランを予約していくと中に入れます。
僕も10年ほど前に一度行ったことがありますので、興味がある方はホテルの公式サイトに飛んでみてください(上の写真はその時のもの)。レストランでは安いお値段のメニューはないと言われて(新興国でよくやられるやつ・・・)ドキドキした記憶がありますので、それなりにお金は用意しておきましょう。笑
また、ドバイの隣接都市であるアブダビにも同じく自称7つ星のエミレーツパレスという超巨大ホテルがありますね。
ドバイやアブダビはオイルマネーで高級ホテルの群生地となっており、他とは格が違うということを示すための自称7つ星です。
5つ星ホテルは4つ星以下と何が違うのか
さて、ここからが本題です。僕の肌感としての5つ星と4つ星の違いを書いていきますが、格付け編で述べた通り、ここで言う5つ星は、グーグルやグローバルホテル予約サイトの星評価の結果にそこそこ一致するものと考えて読んでいただけると良いかと思います。
ハード面(部屋の設備)の違い
ホテルそのものの古さと星評価はあまり関係ないかなとは思いますが、ハード面ではやはり最新のホテルの方が窓も広く、防音性能も高く、水回りなども優れているので、結果論として新しいホテルの方が評価は高くなるものと思います。とりわけここ数年、そして今後も世界的に高級ホテルの建設ラッシュが続くのでどこに行っても最新鋭設備のホテルに泊まれるのはありがたいことです。
リビング&ベッドルーム
部屋の設備面では、ベッドやリネンの品質がやはり違うと思います。4つ星クラスだと板のようなベッドに出くわしますが、5つ星ホテルでそういうところはまずありません。(個人的な経験では例外的にパークハイアット東京が固かったですが、あそこは低反発のマットレスを貸し出ししています)
すべすべのシーツ、そして枕も複数置いてあり、快眠間違いなしです。また、部屋の作りが基本的にしっかりしているので、ビジネスホテルでよくある隣の部屋のいびきで起こされるというようなことはありません。
カーテンの自動開閉スイッチがついているのは5つ星ホテルでしか見ませんね。
手持ちのスマホなどと接続できる音響機器も大概ついています。BOSE製のものが置かれているケースが圧倒的大多数ですが、デザイン性に優れた高級ブランドが採用されている部屋や部屋全体やテレビなどから音が出るようなこだわりの部屋も結構あります。
高級ホテルで採用されているオーディオ機器まとめミニバー
4つ星ホテルでは冷蔵庫に有料のドリンクがあったりなかったりですが、5つ星クラスでは必ず冷蔵庫にソフトドリンクと酒類が用意されています。ホテルによってはオリジナルのドリンクがあるところも結構あります。
さらにチョコレートやスナック菓子なども高級な雰囲気の物があり、基本的に無料のペットボトルの水(最近は缶入りや紙パックを見ることも増えてきました)が用意されていると思います。
コーヒーはインスタントコーヒーではなくネスプレッソマシンとカプセルが4〜6個ほど用意されているケースが多いです。(カプセルはお願いすれば追加してもらえますし、清掃やターンダウンの際には補充されます)
特に高級なホテルでは、ネスプレッソマシンに水があらかじめ注がれていることがあります。これは賛否あると思いますが、僕はホテルの清掃レベルの自信の表れだと捉えています。
エスプレッソマシンは8割がたネスプレッソですが、たまに見かけるイリー(illy)が個人的には好みです。
お茶も充実していると思います。特に国内では茶器類も和の趣を感じるこだわりのデザインのものが多くあります。茶葉も緑茶はホテルオリジナルブランドのものをよく見ますが、紅茶にはTWGが採用されているところがかなり多いですね。
高級ホテルで飲み比べてわかった美味しいお茶まとめクローゼット
クローゼットの広さは部屋によりけりですが、5つ星の特徴はアイロンが常設されていることでしょう。5つ星に宿泊するVIP層は身だしなみに気をつけるべきシーンも多いでしょうから、スーツケースから出してさっとシワを取れるのはありがたい。ということかなと思っています。
実際、僕もビジネス滞在の時は重宝しています。もちろんビジネスホテルでもフロントに言えば貸し出してもらえますよ。
逆に面白いなと思うのは、日本のビジネスホテルでは最近はほぼどのホテルでも見る衣料消臭剤が、5つ星ホテルではまずお目にかからないことです。消臭剤はお前くさいぞと暗に言ってるようなもんだからですか?
あとはエチケットブラシや靴磨き用の布、毛布や追加の枕、たまにヨガマットなどが入っていることもあるかな。傘も置いてありますね。ホテルのブランド丸出しの傘の時はちょっと使いづらさはありますが、予想外の雨などの時は便利です。
バスルーム
外資/海外の4つ星ホテルではバスタブがないホテルもかなりありますが、5つ星クラスであれば、シャワールームに加えてバスタブもあります。レインシャワーも標準装備されている場合が多いですね。(東横インにレインシャワーあったりもするので5つ星だけという訳でもないですが)
また、シンクがシングルではなくダブルシンク(2つ)になっているところも結構あります。これは4つ星以下ではまずありません。5つ星でも全てがそうではないですが、ダブルシンクだと二人で同時に使えるので非常に便利です。
また、タオルの数も違います。バスタオル、ハンドタオル、フェイスタオルなど種類も豊富でそれぞれ多数あり、必要に応じて取り替えてもらえます。それに加えてバスローブがあるのも5つ星ホテルの特徴ですね。特にここ数年開業のホテルのものは肌触りが抜群によいものが増えてきたように思います。ホテルロゴが付いて販売しているところもありますね。
そして体重計もシンク下に隠れて置かれていると思います。エグゼクティブ層は体型維持にも余念ありませんから(例外アリ)。
トイレ
トイレに関しては、国内の5つ星ホテルはほぼ全てでTOTOのウォシュレットが採用されており、かなりの比率でトイレに入ると自動で蓋が開いて出迎えてくれます。(僕がこれまで見た中でTOTOでなくINAXだった5つ星ホテルは丸の内のフォーシーズンズと横浜のロイヤルパークホテルくらい)
4つ星以下、特にビジネスホテルは逆にINAXが圧倒しますのでなんとなくブランドで棲み分けされているのだなと思っています。
一方、海外に関しては5つ星であっても最新のホテルであっても、昔ながらの陶器製のトイレがほとんどです。アジア圏ではTOTOをよく見かけるようになりましたが、ヨーロッパは残念です。さらに残念なのことにヨーロッパのトイレットペーパーはおそろしく紙が固いので、痔にならないために僕は必ず日本から持参します。
アメニティ
バスアメニティ(シャンプー、リンス、ボディソープ、石鹸、ボディローション)はホテルの個性の出しどころで千差万別ですので、高級ホテルで採用されているバスアメニティブランドをまとめたこちらの記事を参考にしてください。> 高級ホテルをバスアメニティで選んでみる
その他、バスルームに置いているアメニティの種類は国によって違いがあるのですが、日本国内で言うと、下記のものがおよそ付いていると思っていただければ結構です。
- クシ
- 歯ブラシと歯磨き粉
- 髭剃りセット
- シャワーキャップ または ゴムバンド
- コットンセット(パッド、綿棒)
- 爪ヤスリ
用意されている種類自体はビジネスホテルともそれほど違わないのですが、5つ星ホテルではそれぞれホテル独自のパッケージに入れられていて、どんなものが入っているのだろうとちょっとワクワク感を感じられると思います。
あとはバスソルトや泡だてタオル(たまにヘチマ)なども多くのホテルで見かけます。最近はそれに加えて化粧水や乳液などのセットも用意されるホテルも増えてきました。
東京限定の話ですが、都内の5つ星ホテルはほとんどのホテルでパジャマと共に浴衣が用意されているのも面白いと思います。
ドライヤーもテスコムやレプロナイザーなどの高級機が採用されていることが多いですね。高級ホテル ドライヤーで検索されてこのブログに来られる方がそこそこいるので、下記記事にまとめました。
高級ホテルで採用されている安心高品質のヘアドライヤーまとめハード面(ホテルの設備)の違い
スパエリア
ビジネスホテルでも部屋のマッサージサービスはありますが、5つ星ホテルの場合はスパが売りです。マッサージと比べるとお値段は桁違いですが、5つ星ホテルの真骨頂の一つです。お安くスパを体験するならやはりアジアですね。
プールがあるのも5つ星ホテルならではでしょうね。フィットネス設備もかなり充実しているところが多いです。また温浴設備としてサウナや浴場も併設されているところがほとんどですので、汗をかいてデトックスというのが玄人的ホテルの使い方ですね。
プールはやはりアジア圏のリゾートにいいところが多いですが、都内のプールも結構特徴的なところも多いので下記記事をご覧ください。
室内プールで選ぶ東京都内の高級ホテルステイ(オールシーズン対応)レストラン
5つ星ホテルは併設するレストランも格が違います。ミシュランの星付きレストランも数多く、ルームサービスでそれらの料理をいただけたりもするので、これも5つ星ホテルならではの使い方ですね。
クラブラウンジ
クラブフロアやスイート宿泊者専用のラウンジも5つ星ホテルの醍醐味の一つでしょう。アフタヌーンティー、カクテルタイム、朝食などのフードプレゼンテーションに加え、朝から晩までドリンクや軽食やスナックなどが用意されております。
ソフト面(サービス)の違い
ポーター
5つ星クラスのホテルではホテルの入り口に制服に身を包んだポーターさんが待ち構えていることが多いです。都心部では超高層ビルの高層階だけがホテルというケースも多いですが、その場合でも車寄せのフロアで待ち構えて到着すると荷物を預かってくれます。
チェックアウト後に荷物を預ける場合もフロントではなく、ポーターさんが受け渡してくれることになります。役割分担がきっちりなされているところが4つ星との違いですね。
チェックインから部屋への案内
チェックインの際にウェルカムドリンクが用意されていることがあるのも5つ星ホテルならでは。ただし、ラウンジアクセスの部屋であれば100%ありますが、普通の部屋で出てくるかどうかはホテル次第。海外では時々、シャンパンが用意されていることもありますね。
チェックイン後の部屋までの案内サービスがあるのも5つ星ホテルならでは。コロナ禍でサービス停止しているところも多いですが、部屋の設備や館内の案内なども合わせてしてくれます。
ターンダウンサービス
通常、1日一回の掃除とは別に、夕方から夜にかけてターンダウンと言う部屋を寝るモードにセッティングしてくれるサービスも5つ星ならではです。
部屋の簡単な清掃とアメニティの補充、タオル類の交換などに加えて、部屋のライトを夜モードにして部屋のカーテンを閉めて、スリッパやパジャマなどをベッドサイドに。ベッドも昼間はクッションが置かれていることが多いですがそれも寝るモードに。
そしてベッドサイドにお水、氷とちょっとしたスイーツなどが用意される。と、このあたりが標準的なターンダウンサービスのメニューです。コロナ禍においてはサービス停止しているホテルやチェックイン時点ですでにターンダウンモードになっているケースもあります。
靴磨きサービス
少数派ではありますが、靴磨きのサービスがついているホテルも時々見かけます。革靴を預けると1、2時間後にピカピカに磨かれて戻ってきますね。
コンシェルジュ
5つ星ホテルには、フロントの横などにフロントと見紛うデスクがあると思いますが、そちらに控えるのがコンシェルジュです。観光案内やレストランやタクシーなど諸々の手配など、色々な要望に応えてくれます。
特にホテル近場のレストラン情報などはコンシェルジュが持っていますので、食体験の満足度も高められるのが5つ星ならではだと思います。そういえば以前、石原さとみがバスク地方を巡るテレビ番組で、宿泊先でないビルバオのシルケングランドミネというホテル(宿泊記はこちら)に立ち寄っておすすめレストランを聞いていました。
まさに「レストラン情報は高級ホテルが詳しいから」とさらりと言っていましたが、宿泊客でないのにそれはどうなのと思いつつも、賢い使い方だなと思いました。
あとは、コンシェルジュに似ていますが、ニューヨークのセントレジス が生み出した部屋専任のバトラー(執事)さんが荷物のパッキングや飲み物の手配などなど手を焼いてくれるバトラーサービスも、5つ星ホテルの中でも限られたホテルで受けられるところがあります。
まとめ
以上、改めて5つ星ホテルって何だっけと、僕の知る限りのことを記事にしたためてみました。やはり書き出してみると、4つ星ホテルまでとは随分違いがあるように思います。
星の数ほどホテルはありますが、以前の記事で星ランク別で数えてみるとやはり5つ星は相当に数が限られていました。4つ星までのホテルは、所詮部屋のサイズや綺麗さが違うくらいなもので、基本的には寝て過ごす要件が満たせれば十分というところがありますが、5つ星になると、ホテルで過ごすことそのものが目的になりえます。
この記事を読んで、これまで寝れさえすればいいやとホテルを選んでいた方が、5つ星ホテルにチャレンジするきっかけになったらいいなと思いながら書きました。
ぜひ、ホテル沼へようこそ。