【20年9月開業】東京エディション虎ノ門のダイニングが最高だった(プレミアルームに滞在)

*4月に再訪してきたので変化点の情報を追記しました。

マリオット系列の最高級ブランドの一つ、エディションがついに日本に上陸しました。このホテルブランドは、ブティックホテルの生みの親と言われるイアン・シュレーガー氏によるもので、同ブランドでは世界で11番目の施設になります。

これまで海外旅行の際に何度か候補にはしたものの、結局泊まらず終いのエディションなのですが、オープン記念で若干お安くなっているこの機会に宿泊してみることにしました。まだほとんど情報がなく、正直、そこまで期待せずに行ったのですが、期待を大きく超える滞在体験ができたので、その感動と共にお届けしたいと思います。

立地は再開発が進む虎ノ門地区で3月に竣工したばかり、神谷町駅直結の神谷町トラストタワーの31〜36階に位置し、東京タワーが間近に見える好ポジションです。

神谷町の地図

神谷町駅の案内図にはまだ掲載されていませんのでご注意ください。上の図の赤丸の位置ですね。赤線を引いたあたりに地下通路があり、小さな階段が途中ありますが、ホテルの前まで地下道が開通しています。*案内図は4月現在、エディション虎ノ門の記載が追加されていますが、あいかわらず地下通路の表示がないので上図をご参照ください。

ホテルに繋がる通路ですね。これはホテル側から撮った写真です。奥の左手側が神谷町駅です。このグリーンの壁が見えたら正しい道を通っています。この緑に沿って進むとエレベーターがあり、上がるとすぐに1階のレセプションでスタッフが出迎えてくれます。入り口で検温と消毒をして31階のフロントに上がります。

4b出口から出てしまうとホテルまではちょっと道を渡って歩くことになるのでご注意ください。

廊下の内装は真っ白。かなり長い廊下です。都内のホテルはシックな雰囲気のところが多いですが、白く明るく、かつ広いと歩いていてテンションが上がります。

緑あふれるホテルのフロント

31階、フロントエリアはこの通り緑のジャングルです。シンガポールのピッカリングを思い出しました。

コチラ > 都会の森のホテル パークロイヤル オン ピッカリング シンガポール

エレベーターホールの生け花は、毎日生け替えられていました。

東京タワービューのプレミアルーム

36階、最上階の東京タワーが見えるプレミアルームです。エレベーターからは対角に位置する部屋だったのでかなり歩きます。

東京エディション虎ノ門のルームキー

ルームキーも木材でした。面はEDI、裏はTIONとなっていて、2枚繋げるとEDITIONになります。

コロナグッズは除菌ジェルとマスクが用意されています。

ウェルカムフルーツはin seasonと書かれている通り季節を感じます。柿があるのは珍しい。ぶどうは種無しでした。*再訪時はシェフオリジナルの抹茶チョコスイーツでした。

部屋の内装

部屋はこのようなデザインです。木を扱うのがEDITIONの特徴でもあるということで、隈研吾の建築デザインと相性が良さそうです。新築の匂いが全然しなかったのですが、自然素材がふんだんに使われているからでしょうか。

日本画が飾られているのもいいですね。

リビングとバスエリアを隔てるのは隈研吾の木目の格子です。デスクは配置といいサイズといいもうちょっと工夫が欲しいところです。あそこで仕事する気にはならん。。ダイニングテーブルでパソコン広げていました。

ターンダウンサービスは、コロナ対応で客がいない時にしかできないという運用になっております。ちょっと珍しいですね。どんなすごいことになってるんだろうと思ってちょっと期待して部屋に戻りましたが、写真の通りごく普通のターンダウンでした。笑 ベッドサイドには先ほどのパック水が用意されています。

スリッパはフォーシーズンズ と似たデザインです。

部屋の居住性は総じて悪くないのですが1点だけ。この写真のように枕元と洗面所の仕切りがこの格子木だけなので、バスルームの換気扇の音がずっと聞こえて耳障りです。しかもどこにも操作パネルがない。(扉に隙間があるので閉めても無駄)
*再訪時は換気扇の音を感じませんでした。部屋の構造は同じなので運用を変えたのかたまたま前回がハズレを引いてしまったのかはわかりませんが、いずれにせよすこぶる快適でした

さらに、電気スイッチの位置を示す小さな灯りもここから漏れてくるのでそれも気になります。緑のライトで不気味です。あえて言いますが、これはデザインの敗北でしょう。。まず寝る機能を最大化するのがホテル設計の肝だと思うのですよ。空調の性能も良いだけに、ここだけは残念でした。
*これは僕が格子と鏡の間に扉があるのになぜか前回気づかなかったのが原因なので僕のミスでした。とはいえ閉めても微妙に隙間があるので若干光は漏れてます。。

ベッドのリネンは快適です。枕も羽毛でふっかふか。音と光の耐性がある方には快適だと思います。

部屋からの眺望

東京タワービューの部屋でしたので、窓の外は東京タワー、そして東京湾に抜ける眺望です。リッツ・カールトンからも似た眺望が見えますが、こちらの方がより東京タワーが間近で見えます。

深夜0時、東京タワーも消灯し、ナウシカのオームの群れのような赤い点灯だけが広がる東京都心部の夜景です。

森ビルによる虎ノ門・麻布台地区の再開発の様子が目に入ります。旧麻布郵便局は解体されて跡形もありません。ここには3棟の超高層ビルが神谷町駅直結で建つ予定ですが、そのうち1棟(巨大な穴の部分)は竣工時に日本一の高さになる予定です。ここが出来上がってしまうとこのホテルからの視界は一部遮られてしまいますので、あと数年がチャンスです。

*と、去年書きましたが、この写真の穴の部分は21年の春の時点ですでにかなり建設が進んでおり、おそらく21年中には完成しそうな勢いでした。。

*再訪時、逆サイドの皇居向きの部屋に泊まりました。やはりここは東京タワービューがベターですね。この写真のように、この皇居ビューの方はアンダーズの虎ノ門ヒルズ姉妹棟や、写真には写っていませんがすぐ左にもオークラのタワーが立ち並ぶので目で見るとちょっと視界が遮られてしまいます。さらにこの足元で現在建築中の虎ノ門ヒルズの姉妹棟の最後の1本が完成するとかなり残念な眺望になりそうなのが予想できるので、こちらの眺望もまたなるべく今のうちにご訪問ください。

なお、都内の他の高級ホテルからの夜景はこちらの記事にまとめていますので併せてご覧ください。 > 【全方位比較】東京の夜景が綺麗な高級ホテルまとめ(部屋からの写真つき)

バスルーム

上で酷評したバスルームの格子ですが、こうやってリビングが見えるのは悪くはない。シンク下にアメニティなど置かれていてシンプルで好感触です。格子のところに開閉扉が付いていれば言うことないんですが。

歯ブラシやクシは流行りの木製です。木製のクシは正直使い勝手悪いです。。ヘアブラシは最近よく見るタイプのちょっと亜流のデザインですな。*再訪時、右端のブラシがありませんでした。連泊したので補充忘れではないと思います。髭剃りも取手部分が強化紙製でした。

トイレはTOTOですね。自動開閉でないのは最近の高級ホテルでは珍しいですが、ぶっちゃけ不要なのでいいと思います。他に金かけるべきところがあるでしょうからいい割り切りでしょう。トイレットペーパーが三角折りでないのは珍しいですね。トイレの蓋をあけると光の反射で壁に後光のような輪っかの光ができます。狙ったわけではないと思いますが綺麗でした。現地でぜひ見てください。

バスルームはちょっとバスタブが小さめですが、部屋の広さを優先した結果ならこれもあり。もちろんレインシャワーが付いていますが、この蛇口はどっちがレインでどっちがハンドかわかりづらい海外製。。案の定ハンドシャワーのつもりでレインシャワーをひき当ててしまいます。。。

バスアメニティはLE LABOというニューヨークの香水ブランドのもの。上品なお香のような何とも形容しがたい香りがします。ホテル全体にこの香りがただよっています。正直、最初はちょっとニガテな匂いだなと感じたんですが、身に纏ってみると意外といい匂いに感じてくる癖のある匂い。

クローゼット

広々とした部屋と比較して、クローゼットはそれほどキャパはありません。

バスローブが着心地最高でした。これは今までで一番かな。17600円(税込)で販売しているということだったので、今回は、次に移動があったので諦めましたが、今度行くときに買おうと思っています。*再訪時も悩みましたが移動があったので。。次こそは。。。

靴磨きのサービスもあります。奥の黒い袋に入れて預けましょう。

寝間着はやはり浴衣ですね。パジャマがなかったのは珍しい。ですが、バスローブが十分にパジャマ代わりにもなります。

アイロンが蒸気式のものでした。4つ星ホテルではたまに見ますが、このクラスのホテルで普通のアイロンでないのは初めて見ました。これはこれで便利ですけどね。

やはりベッドリネン類の取り替えは毎日ではない、と。これは世界的な潮流ですね。エコファーストです。

ミニバー

ミニバーは和風テイスト。わかりづらいのですが、奥の白パックのEDITIONと書かれているものがお水です。こちらは無料ですので飲んでしまいましょう。

ネスプレッソのカプセルはこないだフォーシーズンズ丸の内で珍しい組み合わせとか言っていた組み合わせでした。笑

ミニバーのお菓子類はちょっときになるデザインのものが色々と。

冷蔵庫にはKRUGがいたり、こだわりの品揃え。

ダイニング

食事メニューは基本的にホテルのサイトで見られるようになっており、とりわけドリンクメニューはそもそも紙のメニューがなく、スマホが手元にないと見られません。時代はそこまで来たかって感じです。

なお、ダイニング情報は下記と被る部分もありますが、こちらの記事にまとめ直しました > やっぱり東京エディション虎ノ門のダイニングは最高だった

ディナー

オープン時間前のメインダイニングの様子。やはりインパクトのある緑がふんだんに溢れます。

コースは3皿もしくは5皿の2種類があります。今回、ちょっと時間がなかったのでコースにせず2品で終えましたが、今度行くときは5品のフルコースをじっくり堪能したいと思いました。

東京湾側を臨む眺望です。客層は大半がデートのカップル客でした。窓際は埋まっていたので、夜景を見るなら予約していくのが無難だと思います。立地もあり、隣接のバーといい、客層は結構キラキラした装いの方が多いのでそれなりにドレスアップして行きたいですね。

タラのタルタル。のっぺりしがちのタルタルですが、塩味の聞いたコリコリした根菜との相性が抜群でした。ちょっと和風なテイストですね。たくあんの乗ったネギトロ的な。

メインはポークを選択。低温調理ですね、とても柔らかい。手前の付け合わせの黒いのはイチジク、右はマスタードです。これまた美味しくて一瞬で平らげてしまいました。

サーブのタイミングなどもよく、サービスレベルも良かったと思います。

レストランの待合スペースから。天井のデザインが隈研吾っぽいですね。奥のカウンターバーはいつも人で賑わっていました。

朝食

超絶サクサクのデニッシュと、クロワッサン。確かパンのリストから選んだような気がします。この組み合わせだと美味しそうなジャムでしたが、出番がありません。笑

バケットセットの他に豊富なメニューから3品選びます。

こちらはサーモンですが、想像と全く違うものが出てきました。赤い。燻製ですかね。上品な味わいで、ソースも絶妙。一瞬で無くなります。

東京エディション虎ノ門のエッグベネディクト

やはりホテルの朝食で外せないエッグベネディクトですが、何ですかこの見た目は。黄金色に輝く風貌。そして、何より味がめちゃくちゃよかった。あまた食べてきたエッグベネディクトの中で、これが暫定1位だと思います。

今回はハムを選びましたが、次はサーモンタイプも食べてみたい。

パンケーキ。ベルギーのロッコフォルテで食べたワッフルを思い出す。しかし、これも一味違います。パンプキンのアイスがかかってますので、溶ける前に急ぎましょう。

3品も選ぶと結構なボリュームでしたが、美味しいので余裕で食べられました。豊富にメニューがありますが、きっと他も期待できると思います。ここは何度でも行きたい。

*4月の再訪時は大幅にメニューが変わっていました。別途、まとめ直そうと思います。

インルームダイニング

ディナーも朝食も絶品でしたので、ランチもインルームダイニングを利用することにしました。野菜カレー。このクラスのホテルにしては比較的リーズナブルなお値段で、ラーメンなども提供があります。

以上、料理に関しては不満は全くありません。テラスレストランや低層階のバーレストランなど、2月のオープンに期待できます。来年、オープンしたら必ず訪れたいと思います。

フィットネス&プール

更衣室はちょっと狭い。もちろんシャワーもありますが、部屋から着替えて来た方が良いですね。スパエリア専用のエレベーターはないですが、フロントから奥、ホテル客専用のエレベーターなのでバスルーム姿でも大丈夫でしょう。

東京エディション虎ノ門のプール

プールは折角の高層階にも関わらず眺望はありませんが、陽光が射し込むようになっており、ちょっと隠れ家風でこれはこれで悪くない雰囲気です。プールはやや狭いですが十分泳げます。1.35〜1.4mとちょっと深めの設定です。

プールの奥、壁に囲われた中に温水のジャグジーもあります。*再訪時にはスリップ注意のフリップがついていました。怪我した人がいるんでしょうね。お気をつけください。

脱衣所に水着の乾燥機がなかったのがマイナスポイントです。水着を乾かす時間も考慮してプール利用は考えたほうが良さそうです。前回は見つけられなかったんですが、再訪時にロッカーの中に見つけました。

プールは更衣室の奥ですが、ジムは更衣室の外、奥のコチラの扉にカードキーをかざして入ります。

すりガラスの奥からプールの光が射し込みます。あまり広くはないですが、206室のホテルにしては十分な機材が揃っているように思います。

筋トレの機材はちょっと少なめですが、十分筋肉痛に仕上がります。

まとめ

以上、オープンしたての虎ノ門のエディションでした。これまで日本進出がなかったマリオット系列の最高級ブランドの一つですが、その名に恥じぬクオリティ。リッツ・カールトンや紀尾井町のプリンスギャラリー、セントレジス にも全く見劣りしません。

ハード面を強調した記事になりましたが、接客も大変素晴らしく、滞在当初から名前を覚えて接してくれていましたし、最後までさりげなく気にかけてくれる様子は新規オープンでありがちな慣れていない様子が全くなく、素晴らしいなと思いました。*にもかかわらず、なぜか各種口コミの評価が異様に低いのが不思議でしたが、半年ほどたってようやく真っ当な評価に近づいてきました。

僕的には神谷町という立地がやや使いづらいのですが、また何度も訪れるだろうなと思います。特に2月のレストランオープンが待ち遠しい。また、来年には銀座でもこのブランドがオープン予定とのことで期待が高まります。

*4月に再訪しましたが、まだテラスレストランは開店未定となっていました。また緊急事態宣言とか言ってますし、もうしばらくおあずけです。

4 COMMENTS

satopo

写真が多く非常に参考になりました。
壁の「金箔の絵画」はこのホテル向けに作られた物なのか気になってます。
部屋により別の作品が飾っているようです。
Google画像検索してみたのですが作者が分かりませんでした。

返信する
TRIM

うーん、どうでしょう。ちょっと写真を漁ってみたんですが、落款が薄っすらと読めるものしか撮れていなかったので作者さんはわからないですね。。
落款
お力になれず申し訳ないです・・・

また今度訪問したときに確認してみます。

返信する
はる

素敵なホテルですね!写真がたくさんあったので自分が旅行したような気になりました。

返信する
TRIM

はるさん
ありがとうございます。とてもいいホテルだったので機会があればぜひ訪れてみてください。写真は今後もたくさん載せていこうと思います!

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください