シェラトン・ニュルンベルクのスイートルームに滞在

今回は、バイエルン州北部のニュルンベルクのシェラトン・カールトンホテルの滞在記です。

欧州の空の玄関口ミュンヘンから鉄道で北に1時間半ほどの距離にあり、中世の面影が残る旧市街とニュルンベルク城が観光の目玉となる城塞都市です。以前、記事を書いたことのあるドレスデン、そしてシュトゥットガルトと並ぶドイツの3大クリスマスマーケットの中でも最も規模の大きなマーケットが開催されることでも有名です。

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ホテルへのアクセス

ホテルは中央駅から一番近い立地。徒歩5分ほどの距離です。城壁に囲まれた旧市街を囲む街道沿いにあります。欧州の玄関口のひとつミュンヘンからは鉄道で1時間半ほどの道のりです。

このベルリンやドレスデン方面の駅舎と似た重厚な印象の石造りの駅舎の北西側の出口を出て、街道沿いにまっすぐ歩くとホテルの入り口が右手に見えるはずです。城塞側の正面口から出て城塞を囲う街道に沿って歩いてもそれほどロスはないですが、街道からはホテルは見えないので路地を入るタイミングをお間違えなきよう。

2001年開業ということですが、2017年にリニューアルしており、内装はまあまあきれいな印象です。

スイートルームの部屋

9階建ての5階のスイートルームへのアサインでした。このフロアにあるスイートは南側にあるこの部屋だけのようですね。

リビングルーム

ダイニングとリビングエリアに別れたシェラトンらしい落ち着いたデザインのインテリア。濃い赤色の椅子を採用しているところがドイツっぽい印象です。テレビは最近の大型液晶ですが、その下に昔ながらのDVDプレイヤーを置いてあるあたりに年季を感じます。

部屋の入り口にはクローゼットスペースがあり、重厚なカーテンで仕切られていましたが、よく見ると天井のレールがないのでこのカーテンはどうやって閉めるのだろうか。触らなかったので謎です。

クローゼットはベッドルーム側にもあり、収納力は十分。ビジネスマン向けにスボンプレッサーがあるのもシェラトンらしいですね。

周辺に同じくらいの高さの建物に囲われているので眺望は期待できません。南側の部屋からは線路が目に入りました。

ミニバーはドイツの老舗コーヒーメーカーのダルマイヤーのインスタントと、ドイツの老舗高級茶葉として定番のロンネフェルトのティーバッグが用意されていました。珍しいフレーバーのお茶が並びます。

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ベッドルーム

ダブルサイズのベッドが2つ並んだツインのベッドルーム。ドイツ東部から東欧方面でよく見られる、ベッドの上で掛け布団がたたまれた独特のベッドメイキング。やわらかい枕でシーツはちょっとツヤツヤした触感はシェラトンらしい仕様です。

エグゼクティブツインタイプの部屋がそのままベッドルームになっている感じですね。窓際にデスクスペースがありました。

バスルーム

あまり広くはありませんが、ダブルシンクのバスルーム。バスタブもついていました。シャワーの具合も良かったと思います。入り口の右下の器具がなんだったのかちょっと思い出せない。。空気清浄機だったような・・・

バスアメニティは日本のシェラトンと同じシトラス系の香りのle grand bain。やたらと数が置いてありました。歯ブラシやシェーバーなどがあるのはヨーロッパでは珍しいですね。

トイレはビデ付き。

クラブラウンジ

最上階にあるラウンジはコロナの影響でセルフでのソフトドリンクのみの提供という運用になっていました。

2022年の夏時点では、ドイツでは街中でのマスク着用率はせいぜい2、3%程度、一方で公共交通機関では着用義務があり、ほぼ100%全員が守っているという運用状況でしたね。信号無視をしない人が多いドイツ人らしく、ルールがあるところはちゃんと守る規律の高い国民性を感じました。

シェラトンのラウンジとは思えない閑散ぶり。ラウンジサービスの代わりに、カクテルタイムには1階の朝食会場で軽食とアルコールの提供がありました。

朝食

ビュッフェスタイルの朝食会場は1階。

ドイツらしく簡素なメニューが並びます。まあ、5つ星評価のホテルとしてはお世辞にも充実しているとは言えませんでした。3つ星か4つ星ホテルくらいの品揃えですかね。

おまけ 旧市街探訪

ナチスの本拠地であったニュルンベルクはドイツ東部の多くの都市と同様、旧跡はほとんど第二次大戦時に破壊されてしまったため、現在は瓦礫を集めて再建された姿になります。そのため、旧市街にまぎれて現代的な建物も入り乱れた雰囲気があります。

ホテルからは、中央駅前の城壁への入り口から入ってニュルンベルク城まで北上していくことで主要な観光スポットを巡れます。ここではその道すがら撮ってきた写真をいくつか載せておきます。

聖ローレンツ教会

ホテル、あるいは中央駅から城壁をくぐって北上すると、まず目を引いてくるのは2本の尖塔が特徴的な聖ローレンツ教会。この教会付近まではショッピング街などが続きます。

フライシュ橋

城砦の南北中央を流れる川の東西ちょうど中心に位置する石橋からの景色はちょっとした撮影スポットになっています。

中央広場

さらに進むと、11月下旬からのクリスマスマーケットが開催される中央広場には季節外れでも屋台が少しだけ並んでいました。

写真左手のシェーナー・ブルネンと呼ばれる尖塔のところでは記念写真を撮る観光客の姿が絶えません。シーズン本番にはこのあたりまで紅白の縞模様が特徴的な屋台で埋め尽くされることになります。

聖セバルドゥス教会

中央広場から北上すると、再び2本の尖塔を備えた巨大な教会が見えてきます。中から讃美歌が聴こえていましたが、ぐるっと一周してみたけれど入り口がわからず、あきらめて中には入りませんでした。。

ニュルンベルク城

丘陵の上にあるニュルンベルク城は敷地内に見学可能な家屋がいくつかあります。円筒型の塔は螺旋階段を登るのでちょっと大変ですが旧市街を一望できるのでぜひ登っておきましょう。通り道で見てきた2つの教会も見下ろせます。

ここまで見てきたとおり観光のメインとなるニュルンベルク城は、ホテルからは城砦の真逆の一番遠いところに位置するので、徒歩だと結構な距離を歩くことになります。その分、まっすぐ歩いて往復するだけで旧市街を突っ切って街の様子を一通り見て回れる良さもありますが、高低差もあるので軽装で行くことをおすすめします。

まとめ

ニュルンベルクは史跡以外にも見どころがあり、連泊しても楽しめる街だと思いました。ただし、ミュンヘンに続くバイエルン州第二の都市とはいえ、この街で5つ星評価のホテルはここだけなので、立地的にも、品質面でも、この街を訪れるならば選んでもよいホテルかなと思います。

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