今回は、ヨーロッパの玄関口のひとつ、ミュンヘンにあるアンダーズの滞在記です。
アンダーズ(Andaz)はハイアットグループの中でもパークハイアットと並ぶハイクラスに位置付けられるブランドです。聞きなれない単語ですが、ヒンディー語で「パーソナルスタイル」を意味するそうで、2007年にロンドンで生まれたかなり新しいラグジュアリーホテルブランドです。
日本では東京の虎ノ門ヒルズの高層階に入っていますが、当ブログでも何度も取り上げているとおり最高に印象のよい5つ星ホテルのひとつです。
アンダーズ東京のベイビュールームに長期滞在してきたただ、このクラスの東京都内の5つ星ホテルのお値段はコロナの5類移行後にコロナ以前の3倍近くに高騰し、1泊15万円〜という価格帯が定着してしまいました。結果、現在はミュンヘンのアンダーズはその半額くらいでお安く泊まれそうです。
僕が世界一周していたほんの1年前は、ヨーロッパの物価は日本の倍近い印象だったのですが、ずいぶん様変わりしてしまいました。。ちなみに当時の世界情勢は下記記事が参考になると思うので、興味のある方は読んでみてください。
ビッグマック指数で見る世界のインフレ事情 2022前置きが長くなりましたが、それではアンダーズ・ミュンヘンについて書いていきます。
目次
ホテルへのアクセス
ホテルの立地は、国際空港や高速鉄道で到着するミュンヘン中央駅からは少し離れた位置にあります。公共交通機関を利用する場合は、トラムやバスを複数乗り継ぐことになります。ミュンヘンはGoogleマップの交通情報が正確なので困ることはないと思いますが、タクシーを利用するのが無難です。観光拠点としては不便な立地なので、アクティブに活動するのであれば選択肢からは外れるかなと思いました。
ブティックホテルには似つかわしくない街道に面したかなり大きなホテルです。写真に写るのは本館で、奥に今回宿泊した別館とガーデンがあります。
レストランなども入る本館のフロント階は天井高があり開放感抜群。
ガーデンビュー・コーナー・キングルームの部屋
渡り廊下を抜けた先、別館の最高層5階の角部屋へのアサインでした。
部屋の入り口付近にオープンなウォークスルー式の荷物置きがセットされたモダンな配置。
部屋側を見ると、ガラスで仕切られたバスルームの奥にリビングエリア。バウハウス風なインテリアが目に入ります。
2面の大きな窓で明るい室内。デイベッドで外を眺めながらのんびり室内で過ごせるのでおこもりステイにももってこいですね。
ホテルのおこもりステイを最大限満喫する楽しみ方をまとめましたソファ側の窓は通用路や本館側から丸見えだったのでブラインドを閉めて過ごすことになりますが、南向きのガーデンビューの窓からは、本館と足元のガーデンとレストランを望む心地のよい景色でした。日が長い夏場は遅い時間まで明かるい中で過ごせます。
コーナーのカウチソファとチェアに囲まれたデスクスペースに虎ノ門のアンダーズと共通する設計思想が垣間見えます。目的に応じて利用できる非常に使い勝手のよいデザインでした。テレビの配置には若干無理があるようにも思いましたが。まあ、どうせテレビは見ないので。
バスルームが見えるガラス敷居の両側壁面にはミニバーや本棚がやはり機能的に配置されています。レイアウト自体は、最近のホテルでは割とメジャーなタイプではありますが、機能的に計算し尽くされているデザインはさすがアンダーズ、さすがドイツという感じです。
ミニバーに用意されているエスプレッソマシンはネスプレッソと並ぶ5つ星ホテル定番のイリー。
お茶は定番のロンネフェルトなどではなく、bioteaqueというドイツの自然派ブランドでした。
高級ホテルで飲み比べてわかった美味しいお茶まとめ広めのシャワー室。バスアメニティは共用ボトルでした。ヨーロッパのシャワーはどれを回せばお湯が出るかわからなかったり、お湯が全然出なかったりと機能的に劣悪なものが多いですが、ドイツではそういったケースは少なめです。その例にもれず、ここはちゃんとピクトグラムもついていて、しかもお湯の方に回すと、即時に温水が出てきました。どういう仕組みだろうと驚いたのを覚えています。
ヘアドライヤーはUKI CASANOVAでした。たまに見ますが情報が出てこない謎ブランド。。
トイレットペーパーの折り目は珍しい片側三角折でした。
フィットネス
本館の5階にありましたが、今回の滞在では利用しなかったので入り口の写真のみ。リサーチ不足ですみません。ちょっと時差ぼけで疲れていたので・・・
夕食
ディナーはホテルのレストランでいただきましたが、おすすめされた特別メニューのアンガスビーフのステーキがめちゃくちゃ美味でした。
朝食ビュッフェ
オープンキッチンにナチュラル食材がずらっと並ぶ種類も豊富な朝食ビュッフェ。かなり充実していると思いました。ドイツらしく素材感そのままのメニューが目立ちますが、プレッツェルやミュンヘン名物の白ソーセージなどももちろんあります。エッグメニューは紙にチェックを入れてお願いするスタイルです。
まとめ
上述のとおり、立地的にはやや不便なので、観光拠点として選ぶのであれば中央駅付近のホテルをおすすめしたいのですが、時差ぼけ調整におこもりステイするのであれば満足度高いと思います。ミュンヘンの街は全体的に整備されていますが、とくにこのホテル周辺エリアはきれいに整っているので散歩して歩くのも悪くありませんでした。
ミュンヘンはトランジットでしばしば利用する機会があるので、このホテルもリピート候補のひとつですね。