中庭の朝食が最高 パラッツォ ヴェーナルト ラグジュアリーホテル ベネチア

ベネチアのホテル選びは本当に悩みますが、やはり初めて行くなら王道はサン・マルコ周辺がオススメです。が、16世紀の建物を利用したというこの小さなラグジュアリーホテルも有力な選択肢に加えておきたいところです。街中は迷路のようで行き止まりだらけなので、方角感だけで移動するとまんまと目的地を見失う(のがこの街の醍醐味ではありますが)ので、効率的に移動するにはやはり水上バスの移動をメインにするのが正解です。そんな水上バスの駅近のラグジュアリーホテルの一つです。

Sスタエからホテルへ


ヴァポレットのサンスタエ駅が最寄り駅です。ここには空港からの水上バスが泊まりますので大荷物でも平気です。ここからほんの2、3分ほど。

 


夜の写真ですが、この路地裏にホテルがあります。下手な落書きもあり、まさかこんなところに5つ星ホテルがあるとは思えないですが、この通りです。知らないとここに入るのはちょっと躊躇しちゃいますね。。


ここが入り口です。


ピンポンを鳴らすとフロントからガチャりと扉を開けてくれます。24時間対応ということでした。


中から見るとこんな感じです。左の壁、赤い箱の下の黒いところにボタンがあるので、出るときは自力で解錠できます。


見事な中庭。広すぎず狭すぎずちょうどいいサイズ。壁に囲まれて外界とは遮断された完全に独立した世界です。


朝食はここに並ぶテーブル席で。すごく優雅な朝を迎えられます。


フロントは厳かな雰囲気。年季を感じます。テーブルには宿泊者のコメント帳があり、みんな色々書き込んでいます。ホテルのスタッフがみなさんフレンドリーですごく居心地が良かったです。小さなホテルのメリットですね。


さりげなくある壁画も良かった。

スーペリアダブルルーム


部屋はフロントのすぐ上、1階(つまり2階)の部屋でした。101号室。扉の建付とか、高級ホテルとは思えないくらい歪んでいて笑えます。


色々斜めっているのがいいですね。歴史を感じます。


部屋の中。モザイクのタイルに木造の部屋。木彫の調度品で揃えられていました。壁にかかる絵画もセンス良しです。


冷房が机の上(棚の下の暗いところ)から吹き出してくる仕組み。


コントローラーはハイテク系でした。


机下、右の棚にはナッツ類。


左の棚には冷蔵庫。他の高級感と比べるとなんだかちょっとしょぼい感じが。


ウェルカムスイーツはプラムでした。


クローゼットの中。ベネチアで昼間雨に降られた記憶はあまりないですが、傘があるのは良いと思います。


部屋の全景はこんな感じ。


窓の外は裏庭とその先のカナルが見えました。


ターンダウン後。暗くなると、天井の木の歪みとか古めかしさが際立ちます。ログハウス好きの人なんかもうきうきしそうですが、ちゃんと高級感があります。


バスルーム。イタリアらしいデザイン。


広々というわけではないですが、清潔で不満はありません。ETROのアメニティ類。いい匂いでした。このホテル専用のパッケージ。


棚の下に箱が。アナログ体重計もなんだかいい感じです。


箱の中身はこんなでした。


スリッパがないなーと思っていたら、こんなところに隠れていました。ターンダウン時に出してくれていたので気づかなくても大丈夫ですが。

朝食は中庭で


朝、中庭に食器がセットアップされていました。


壁に囲まれているのでもちろん日光は入ってこないのですが、中庭の緑と空の青。清々しい朝です。絶景もいいですが、こういう箱庭的空間の朝食も捨てがたいと思いました。ついつい長居して食べ過ぎてしまうこと請け合いです。


宿泊客に対して明らかに多いスタッフ。一つずつ料理をレコメンドしつつサーブしてくれます。

あ、そうそうこのホテルの唯一の難点は、鍵がカード式ではなくごつい鍵なことでした。テーブル真ん中のやつ。ポケットに入れて歩くのがまあまあ邪魔でした。って、フロントに預けたらいいんですけどね。


卵料理はやっぱりエッグベネディクト頼んじゃいますね。

冒頭にも書きましたが、このホテルを拠点にするならサンスタエ駅で水上バスを使うのがベストですが、ベネチア本島は小さいので歩き回るのも全然アリです。ホテルからリアルト橋まで歩いてもせいぜい10分ほどですし。あまり観光客が行かないエリアを開拓するのも面白いと思います。何より観光客慣れしたスレた接客でうんざりすることも多いベネチアで、間違いなく安らげる空間なのでここは定宿にしてもいいなというホテルの一つです。お高いのが難点ですが。。。

ということで2年後、スイートルームに泊まってきました。その記事はこちら。

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