ベネチアのホテル探しをしていると、まず一番高い値段で行き当たるホテルがこちらなんですね。前回のダニエリと同じくマリオットグループ最高峰ブランドの一つラグジュアリーコレクションを冠しますが、僕がタグ付けで使っているTRAVEL WEEKLYの最高ランク10のSuperior Deluxeをこのブログで初めて使いました。
で、今回はどうせ高い金を払うならと、マリオットプラチナのスイートナイトアワードを申し込んでみたら、10万円ほどのお支払いで、時価40万円ほどの部屋にアップグレードしてもらえました。
そしてこのホテルはカナルサイドのレストラン、Club Del Dogeも有名ですので、合わせてご紹介します。
目次
ホテルへのアクセス
最寄駅のGiglio駅ですが、この駅に降り立つと、人がすれ違うのがギリギリでスーツケースを引いて歩くのが邪魔な狭い道を通り抜けて、ぐるっと回ってホテルの入り口にたどり着きます。
ぱっと見、超高級ホテルとは思えない佇まいです。
しかし、中は豪奢で重厚感のある作りです。右奥がフロント。着座でのチェックインになります。
きらびやかな内装です。
セストリエーレスイート 122 124
アサインされた部屋には、122 124という2つの部屋番号が書かれております。なんだこれは、こんなのはかつて見たことないですね。レストランなどで部屋番号を言う時、122か124か悩みます。笑
こちらが部屋の鍵ですが、122の下に124と2部屋の名前が付いています。
部屋には124号室側に入り口の扉があり、ベッドルームやバスルームのある122号室に繋がっているという作り。
リビングから部屋の入り口を撮った写真です。左手の扉は126号室と繋がるようなので、コネクティングルームにできるようです。
右手の白い扉の中はトイレです。部屋の奥にもバスルームがありますが、こちらもなかなか広くゴージャスです。
手洗いも大理石。
部屋の前にはミニバーがあります。シンクもついていて、シェイカーもあるのでカクテルなど楽しめますね。
お水は泡ありと泡無しが1セット常温で、もう1セット冷蔵庫に入っていました。
バーを抜けてリビングに入るとこの風貌がお目見えです。例によって座るところが多すぎてどこに座るか悩むやつですね。
別アングルから。奥のライトのついたところが入り口側。調度品はいずれも年季が入っています。ベネチアを描いた絵画がたくさん飾ってあります。
引き出しなど開けてみると、いずれも底にラグジュアリーコレクションのロゴがあしらわれた綺麗なシートが敷かれています。こういう手仕事はいいですね。ゴミ箱の底にシートが敷いてあるのはよく見ますが、棚の底にもやっているのは珍しいと思います。
さらに別アングルから。この部屋は窓外は道に面しており、視界は隣の建物に阻まれるので眺望を楽しむタイプではありません。
ウェルカムドリンクの赤ワインとチョコレート。スイートにしては珍しく果物はありませんでした。
本がどっさりテーブルの上に積み上げられていました。
テラスからの様子がこちら。ゴンドラ乗り場が見えますね。テラスへの扉は通常は鍵が掛かっているので、案内時に開けてもらいます。
ホテルの外からの写真ですが、左上のテラスの部屋がこのスイートルームでした。しかしやはり外のこちらサイドから見るととても高級ホテルとは思えない。
夜、運河とは逆側の写真です。テラス席のあるお店が見えると思いますが、昼間はあの辺りは結構な人混みで、右手側には高級ブティック街からサンマルコに続くメイン通りがあるのでかなり騒がしいのですが、夜は別世界のように静かになります。
再びリビングに戻ります。変わった形のスピーカーが。appleのライトニングコネクタがついていたので、iPadをくっつけて爆音を流しておきました。やはり古い建物なので防音性能は高くなく、外は人が通るので結構物音など聞こえます。
そして扉の奥、ベッドルームです。やはり貴族趣味な空間ですね。奥は収納や化粧台、バスルームが続きます。ベッドはやや固め、布団は薄手でした。
ベッドルームにデスクがあるのは便利ですね。机上には所狭しと色々置いてあります。おなじみラグジュアリーコレクションの冊子も。
あ、これウェスティンでも見たやつですね。やはり熱源は禁止と書かれてあります。ので、残念ながらネスプレッソなどは部屋にありません。
部屋のエアコンユニットはタッチパネルになっていました。アナログ式のダニエリとは好対照です。
ベッドルーム奥に進みます。化粧台と収納が奥に、左手にバスルームです。左の大鏡がいい仕事していますね。狭いルートですが、広々して見えます。
バスルームは古さを感じさせず、すごく綺麗でした。右手にはトイレとシャワールームがあります。
このブランド、百貨店とか空港なんかでよく見かけますね。ここのやつはポマード系の香りでちょっと好みではなかった。
コットン系はひとしきり揃っていますが、イタリアのホテルには歯ブラシはないので忘れず持参しましょう。
バスタブの左の筒はバスソルトです。結構、香り強めでした。
こちらのトイレはビデもあります。入り口側のトイレとはだいぶ雰囲気が変わります。
Club del Doge
ホテルにある高級レストランとして有名なクラブデルドージェにも行ってみました。グランドフロアのグランドカナルに面したテラスのレストランです。テラスの並びにカフェも併設されています。
部屋のメニューにはドレスコードはフォーマルと記載がありましたが、夏ですから程々に小綺麗な格好をして行けば良いでしょう。夏場は蚊がいるのが難点でして、しっかり虫除けスプレーを浴びて行くことをオススメします。
早速料理ですが、アミューズをいただき、プリモはトリュフのラビオリをオーダーしました。ムース状のソースがついていたと思います。もちろん美味しかったです。
日が沈むと共にサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂がどんどん表情を変えていきます。ちなみにこの景色を部屋から堪能するならセントレジス がオススメです。旧ウェスティン時代のレポートはこちら ⇨ ウェスティン・ヨーロッパ&レッジーナ
メインは白身魚にしました。皿のくぼみから溢れんばかりの盛り付けですが、それほど量はありません。もちろん美味しかったです。
やはりデザートはティラミス。ですが、思ってたのと違うのが出て来ました。もちろん美味しかったですけど、うーん、普通のが良かったかな・・・
すっかり陽も落ちて、お隣のカップルも帰りました。最後にエスプレッソをいただき、部屋に戻ります。テラスの雰囲気といい、サービス具合といい、料理ももちろん申し分ないのですが、いかんせんここはコスパはかなり悪いですね。半分以下の値段でここよりも美味しいお店がいくつか思い当たります。
レストランの逆サイドのカフェ&バーの方もまだやっているようでした。
1階テラスで朝食を
朝食会場は、クラブデルドージと同じ場所。朝日が強いのでしっかりサンルーフが準備されています。
品揃えは程々。5つ星レベルのホテルとしては普通かな。
卵料理はいつも通りエッグベネディクトをいただきます。お皿やカテラリー類はデルドージェと同じものが使われていますね。うん、あえて高い料金を出して行かなくても朝食で十分雰囲気を味わえます。
もちろん朝食の料金もなかなかなものですが、日中や夜間のお化粧を被った観光然とした様子とは違い、貨物やゴミなど生活感を感じるモノの運搬がせわしなく行われる様子はベネチアの素顔をかいま見るようで楽しいです。
客船は運河は通れないので、このように遠くに進むのが見えます。
まとめ
控えめに言っても、良いホテルでした。古き良き部分を残しつつ、据え付けられている設備はちゃんとモダナイズされており、快適ステイができます。マリオット会員の方であればアップグレードも期待できると思いますが、ダニエリと同じ系統なので、コスパを考えるならダニエリでよいかなと思います。そしてホテルからの眺望に関してはセントレジス の方がやや勝るかなと。
それでもコスパ度外視で最高級の特別感を味わいたいというのであれば、ここは間違いのないホテルですね。
なお、グリッティパレス以外のベネチアの5つ星ホテルについては下記記事でまとめていますので滞在先選びの参考にしていただけるのではないかと思います。
ベネチア本島への行き方は下記の記事で解説していますので参考にしてください。