マレーシア滞在もそこそこの回数になってきました。ただ、しょっちゅう行くわけではないため、毎度手続きを忘れて調べ直しているので、個人的な備忘も兼ねて入国の手順をまとめておこうと思います。
目次
マレーシア入国の手続き
まず、観光目的の滞在であれば90日まではVISAは不要で、入国時点でパスポートの残存期間6か月あれば入国可能です。
ただし、23年12月から入国に際して電子登録が必要になっているので注意が必要です。今年になって同様の仕組みをあちこちの国が導入するようになっていますね。手続き的にはアメリカのESTAなどとは違って料金はかからず、入国の3日前から登録できるので、日本にいる間に登録を済ませておきましょう。
今年の滞在時、僕はこの情報をイミグレーションに到着するまで知らなかったため一瞬あせりましたが、なんとかなるだろうと思って進んだら、やっぱり特にチェックなどもなく入国できました。まあ、大概そんなもんなんですが、一応、何かあると面倒なので事前登録は忘れずに。
航空機到着後、登録を促すメッセージと共にQRコードがそこかしこに貼ってあるので、イミグレに並びながら登録しても良いのですが、ネット環境を確保できていないと困ることになるかもしれません。
クアラルンプール国際空港から市内へ
ここでは、空港に着いてからの通信手段と両替、市内までの移動手段について書いていきます。
SIMカードの入手
プリペイド式のSIMカードは、税関を抜けて外に出てすぐ右手にあるhotlinkの店舗で入手可能です。両替の前にまずは通信環境を確保しておきましょう。(事前のスマホのSIMフリー化手続きはお忘れなく)
【利用方法解説】海外旅行では海外SIMカード利用がお得5G対応のプリペイド式のSIMカードが入手可能ですが、24年春段階では中心地でもほぼ4Gでつながっていたと思います。体感的には日本のドコモの電波状況と変わらない感じですね。利用する通信キャリアはMAXISというマレーシアのトップキャリアなので、普通の観光地でつながらないことはまずないと思います。
滞在日数を尋ねられると思いますが、日数制限ではなく容量制限制です。おおよそ1日1GBを目安にプランがおすすめされるのではないかと思いますが、ご自身の使用方法に応じて必要なものを選べばよいと思います。料金は日本の格安SIMよりも安いのであまり気にしなくてもよいかなと思います。(今回は長期滞在で100GB制限のプランを選びましたが2000円ちょっとでした)
注意点として、このSIMはテザリングが使えないので、複数の通信端末を利用したい場合は他の選択肢を選ぶ必要があるかもしれません。とはいえ国内で貸し出しできるWIFIなんかよりも格安なので、複数端末分SIMを買ってしまうのもありですね。
その場でスタッフの方がSIMカードを入れ替えてくれて、すぐにネットワークが使えるようになると思います。特に個人情報の登録などは必要なく、クレジットカードで支払いをして終わりです。
両替
両替は空港からの直結駅、KL Sentralに移動してからするのがおすすめです。空港内にもhotlinkの正面やKL Expressの改札前などいくつもありますが、少しレートは悪いので、支払いが必要な場面がなければ、あえて空港で両替しない方がよいと思います。
そもそも基本的にどこでもクレジットカードが使えるので、現金は最低限で問題ないですね。なんなら現金の支払いができないような店舗にも最近はでくわします。もちろんローカルの屋台メシを食べるなら現金必須にはなりますが。
後述するKL expressで到着するKL Sentral駅には、直結のデパートやホテルなどがいくつもあるのですが、両替の目的地はNU Sentralというショッピングモールの地下です。駅内に案内が出ているので迷わないと思いますが、大きめの目印が出ているALOFTホテルのある東側の建物に向かいましょう。
駅からは一度エスカレーターで登った先、2階が入り口ですが、そこから店舗内のエスカレーターで地下まで向かってください。地下には両替所が2か所あります。微妙にレートが違いますが、他の両替店と比べれば誤差の範囲内なので空いている方で両替してしまえばよいと思います。パスポートが必要なので手元に用意しておいてください。
市内への移動方法
空港には国内線用の第1ターミナルと国際線用の第2ターミナルがあります。日本からの入出国は第2ターミナルなので帰りは間違えないようにしましょう。僕は初訪問時の帰りにタクシーに間違えられて第1ターミナルに下ろされてしまって困った経験があります。ターミナル間の移動は徒歩ではできないので要注意です。
市内移動の方法は、例によって鉄道、バス、タクシーがありますが、鉄道利用が圧倒的におすすめですね。
鉄道
空港と市内を結ぶ鉄道は、KL Sentralという市内の主要駅と直結で結ぶKLIA ekspresという特急(約35分)と、ピンクモスクなどがある政治都市のプトラジャヤなど複数の駅を経由するKLIA transitという各駅停車があります。
第2ターミナルの鉄道駅は、先ほどのhotlinkの店舗の前を抜けてずっとまっすぐ進むと現れます。窓口は人が並んでいるのをよく見かけますが、改札の左手に自動券売機があるのでそちらで購入するのが簡単で早いです。座席指定などはないので、当日のチケットを購入すればOKです。復路も鉄道を使うのであれば、往復チケットを購入することも可能です。
往復チケットは若干割引があります。片道55RMですが、往復で100RMになります。日程も指定日から15日ほど有効なので少しお得です。ただ、チケットはQRコートが印字されたレシートの紙なので、間違えて捨ててしまわないように管理には要注意です。
不安であれば、購入後、メールにe-ticketを送る画面が出てきます。ただ、時間制限があるので操作に慣れていないと失敗しそうな気もしました。あとはアプリでの購入もできるようですが、自販機に並んでいるのを見たことがないので、わざわざ登録して利用するまでもないかなと思います。
タクシー
深夜到着時にはタクシーを利用しましょう。料金はこちらのカウンターで目的地を伝えるとその場で支払ってそのチケットをタクシードライバーに渡すという形式なので、ぼったくりに合う心配はありません。
Grabで呼んだ方が安いかもしれませんが、僕は使ったことがありません。ちなみにマレーシアに限らず配車アプリのGrabは必須アプリなので日本出国前にクレジットカードの登録まで済ませておき、現地ですぐに利用できるようにしておくことをおすすめします。
特にKL Sentralの周辺は、ぱっと見徒歩移動できそうな距離でも、車道しかなくてタクシー移動以外に方法がないという場面にかなり出くわしますので。
国内長距離移動
空港 – 国内線
マレーシアの国内線はAirAsiaが格安で主要都市間を結んでいるので便利です。料金も数千円からと心配になるレベルの格安料金で利用できます。空港のチェックインも自動化されていて、LCCでありがちなずさんなオペレーションでイライラすることもありません。出航時間の3時間前からチェックインできると思います。
国内線はターミナル1にあります。手荷物検査前のエリアには飲食店が数多く出店しているので時間潰しにも困らないと思います。
長距離バス
マレーシア国内各地への長距離バスはクアラルンプール南部にある、TBS(Terminal Bersepadu Selatan)バスターミナルという大きなバスステーションに集約されています。例えば2時間ほどの距離の世界遺産の街マラッカまで10RM程度の格安料金(市内からTBSまでのGrab移動より安い…)で行ける上にバスのシートもそこそこ快適なので悪くない移動手段だと思います。
市内部からはタクシーで15-30分程度と少し距離があります。またKLIA transitのBandar Tasik Selatan駅に直結しています。
有人窓口は常時大行列ができていますが、自動券売機の方は比較的空いています。ただ、ちょっとUIがイマイチなので機械操作や英語が苦手だと手こずるかもしれません。パスポート番号を登録する必要があるので手元に用意しておきましょう。有人の方で発券すると10%程度の手数料がかかるようです。
まとめ
クアラルンプールからの入国の手続きと、クアラルンプールからの諸都市への移動手段をまとめてみました。細かいところは省いているので、不明点などあればコメントに残してもらえればお答えしたいと思います。参考になれば幸いです。