ボルドーの隠れ家ホテル、ル・サン・ジェームス・ブリアックに滞在

ワインの産地として誰もが知るフランスのボルドーの市街から離れたブリアックという地区にある、ワイン畑に建てられたわずか18室のブティックホテル。1989年竣工と古いホテルですが、フランスの建築家ジャン・ヌーベル(Jean Nouvel)による秀逸なデザインから、建築雑誌などにもしばしば取り上げられるホテルです。

レストランはミシュランの星を獲得しています。というよりも、そもそもミシュランシェフがジャン・ヌーベルに依頼して作ったホテルだというだけあってむしろレストランの方がメインかもしれません。

以前、雑誌penのホテル特集で、建築家の伊東豊雄さんがここのレストランが素晴らしいと紹介していたのを見て行ってみたいと思っていたホテルの一つでしたが、コロナ明けにようやく訪問することができたのでレポートしていきます。

伊東さんの記事は下記号に載っています。

ホテルへのアクセス

中心部エリアからはちょっと距離があり、タクシーだと15分程度でしたかね。バスが近くまで通っていますが、かなり遠回りのルートを辿るため1時間程度は見ておきたい距離感でした。

というわけで、ボルドー市内観光にはちょっと不便ですので、おこもりステイに振り切るべきホテルかもしれません。

入り口の門前に壁があるユニークなたたずまいのホテル。一見するとホテルには見えない施設です。

ミカンの木などが植えられ、現代アートのオブジェが並ぶ庭の奥にフロントのある建屋がお出迎え。前面ガラス張りの明るい建物で、田舎のオフィスのような外観でした。

まったりした雰囲気の受付対応でした。フロントではお土産も販売しています。

チェックイン時にウェルカムドリンクとしていただいたぶどうジュースを飲みながら、ブドウ畑が広がる庭園でのんびりと過ごします。いい休日の風景。

デラックスルームの部屋

ハーレーで室内に乗り込める部屋やジャグジー付きの屋上テラス室などそれぞれに変わった部屋があるホテルですが、滞在したのはシンプルなデラックスルーム。

大きめの窓に特徴的なひさしのデザイン。モルタルの白が印象的で、武骨な家具の配置具合からも良くも悪くも昔のホテルだなというのが第一印象でした。が、今年(2024年)、内装がモダンに改装されたようです。最新の部屋の写真を見ると、この壁面には前面にカーテンがあしらわれて大幅に印象が異なりました。

こういったレトロなデザインがめっぽう好きな人も多いのではないでしょうか。クローゼットと奥の洗面所の鏡の効果もあって、実寸以上に広く感じる空間でした。窓を全開にすると清々しい空気が入ってきますが、自然豊かな環境なので油断すると大きな虫が入ってきそうです。

サービスメニューなどはQRコードを読み込んでチェックする今風のスタイル。ウェルカムスイーツにクッキーが用意されていました。メッセージカードは英語でなくフランス語だったのはフランスらしいですが、とはいえ今時、英語じゃないのはさすがに珍しいなと思いました。

ネスプレッソに、お水はヴィッテル。

ワイナリーのホテルですからミニバーにはもちろんワインが用意されています。

洗面エリアにも大きな窓があり、明るく開放的ですが、隣の棟とお互いに丸見えなので、利用時は窓を閉めることになります。。

バスタブ付きですが、シャワールームはやや手狭です。夜は暗く、昼間とはずいぶん印象が変わった記憶があります。

バスアメニティはSOTHYSが採用されていました。このブランドは日本だと京都のウェスティンなんかでも採用されているフランスのブランドですね。

【厳選16ブランド】高級ホテルをバスアメニティで選んでみる

トイレは特に特筆すべきところはなかったですね。若干、狭かったかな。

部屋からは目の前に広がる敷地内のブドウ畑をまたいではるか遠くにボルドーの町の中心地が見えます。風が吹き抜けていくのが心地よいです。

レストラン

なんと僕が滞在したタイミングでは、最大の目的だったホテルのレストランは運営しておらず(フランスの夏場滞在あるあるですが・・・)、近所のレストランを予約してもらうことになりました。

ホテルの前の道を歩いてほんの数十メートルほどの先にあるカジュアルなビストロ。地元の年配の方々が誕生日会を開いていたようで賑わっていました。

サラダとタルタルなどいただきました。シンプルな味付けですが結構おいしかったですね。

ホテル&周辺散策

無骨な鉄柵のひさしと大きな窓が特徴的な外観の宿泊棟は、それぞれに違いがあるようでした。屋上テラス付きの部屋もよさそうでしたね。手前の大きな建屋の1階が朝食会場です。奥には教会の尖塔が視界に入ります。

やや高台にあることもあって、真夏の晴天下でも半袖だと少し肌寒く感じるくらいの気候でした。宿泊棟の前、傾斜のついた斜面にぶどう畑が広がりますが、その横に走り回れるくらいの芝生の広場、そして屋外プールに庭園と緑に囲まれたエクスクルーシブな環境です。

フロントから客室棟に向かう廊下は、すりガラスから入る光がいい雰囲気で美術館のような厳かな印象。とてもよい空間でした。

宿舎への移動は階段を昇り降りするので大きな荷物があると少し大変です。館内にはアート作品やジャン・ヌーベルの建築作品の写真などが飾られていました。

バースペースもバウハウス系のインテリアが並ぶモダンなデザイン空間です。全体に統一感はありつつも、空間によって表情を変える建築スタイルに好感が持てます。

朝食

ワイン畑の斜面に沿うように段差のあるレストラン。全面窓が開放的で清々しい朝を迎えられます。客数も少ないのでのんびりした時間が漂っていました。前日に時間指定が必要だったと思います。

ちょっと品数は少ない朝食メニューでしたが、上質なパン類が並びます。オーダーして出てきたオムレツは貧相なクレープのような形でした。

まとめ

肝心のレストランで食事ができていないので、僕にはその魅力を論じる資格がないのですが、建築好きとしてはその特徴的なデザインを見に行ってみるだけでも悪くないホテルだと思います。ボルドー市内にはおいしいレストランも多くあるので、あえて食事目当てでなくても満足はできるかなと。

滞在体験としては、正直、部屋の設備に物足りなさを感じましたが、改装された部屋の様子を見ると、かなりグレードアップしたのだろうと期待が持てます(レトロ感は失われてしまっていますが)。その意味では、またボルドーに行くときには再訪してみてもよいかなと思います。

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