今回はクアラルンプールのセントレジスの滞在記です。2016年開業と比較的新しいホテルなので、やや老朽化が進む高級ホテルが多いクアラルンプール駅周辺のホテル群の中では異彩を放ちます。
目次
ホテルへのアクセス
鉄道の最寄駅は地下鉄のMuzium Negara(国立博物館)駅。KLセントラル駅からもビル群を抜けていけばほぼ濡れずにアクセス可能なのですが、少々距離はありました。
そして、このホテル周辺は車道に囲まれており、徒歩で移動するのはほぼ不可能なのでタクシーを利用するのが無難でしょう。Googleマップを頼りに歩いてみようにも見当違いのルートが表示されます。。
KLセントラル駅からはホテルのシャトルバスが運行していますので、それを利用するのもありですね。初見で見つけるのは困難だとは思いますが、マジェスティックホテルなど、他の高級ホテルのシャトルバスが停まる場所があるので探してみてください。
最寄駅からは、この写真の奥のファサードまでの区画に屋根がありません。スコール時には移動を悩む距離感ですね。土砂降り時にはわずか数メートルの距離でも余裕でびしょ濡れになります。まあ、最近の日本のゲリラ豪雨を想像すればそれほど違いはありません。
国立博物館が道路を挟んで逆サイドにあります。古代からポルトガル・オランダ・イギリス統治時代までマレーシアの歴史が学べます。2階建てでさくっと見て回れるので、おこもりステイでもこのくらいは遠出?してもいいと思います。
イスラム教国とはいえ、クリスマスシーズンはやはり大きなクリスマスツリーが飾られていました。多民族国家のマレーシアではラマダン期でも日中の飲食店は普通に営業していたりもしますね。
セントレジスらしい重厚感のある落ち着いた雰囲気の廊下。セントレジス固有のいつもの香水の香りが漂います。
セントレジススイートの部屋
アサインされたのはコーナーに配されたスイートルーム。
リビングルーム
アブダビのセントレジスのスイートも広いリビングでしたが、ここも天井高があり、かなり広々とした空間です。居心地の良さはこれまで見てきた5つ星ホテルの中でも最高レベルだと感じました。
言語化が難しいですが、、これだけ広いにも関わらず、リビング・ダイニング・ミニバー・デスクとエリアの配置に無駄がなく、しかもそれぞれのエリアが分離されつつも、絶妙な距離感で調和が取れているのが秀逸です。設備のひとつひとつも高品質で抜かりがありません。
【超高層】ザ セントレジス アブダビ エグゼグティブ スイート 滞在デスクスペースも快適で作業が捗りました。広い本棚にはオリジナルの宝石箱やホテルに入る高級すし店たかさんのメニューブックなどなどが並びます。椅子は一見、使い勝手が悪そうに見えますが、座席部分が回転するのが地味に便利で意外と座り心地も良かったです。
KLセントラル駅方面が見えます。写真中央と右手の高いビル群に囲われたところが駅舎です。タクシーを呼ぶには微妙な距離感。
ミニバー
開閉式のミニバーセット。
ネスプレッソマシンは故障していたので交換してもらいました。そういえば、以前、成都のセントレジスでも壊れていたのを思い出しました。意外と故障しているエスプレッソマシンとの遭遇率高いんですよね。20~30回に1回くらいは壊れてる印象です。。まあ、とはいえセントレジスの場合はバトラーサービスがあるので、自分で淹れなくても電話一本ですぐに持ってきてくれますが。
セントレジスホテル成都お茶はアメリカのHARNEY&SONSが採用されていました。クアラルンプールの高級ホテルはディルマが圧倒的シェアを誇る中、珍しいチョイスです。
高級ホテルで飲み比べてわかった美味しいお茶まとめミロの缶が入っているのが珍しいですが、他は定番の品揃えの冷蔵庫内。
使い道がよくわからないですが、ミニバーにはカトラリーの用意なんかもありました。
バトラーさんに持ってきてもらったカフェラテ。ミニバーだとミルク入りのレシピは作れないので、バトラーサービスは利用しない手はありませんね。
ウェルカムアメニティ
定番となったコロナ禍グッズは消毒液とマスクのセット。海外のマスクは色付きが多いのはなぜでしょうか。
ウェルカムスイーツは、チェックイン時にあらかじめセットされていたものに加えて、夕方にも持ってきてくれました。たぶんアンバサダー会員向けのサービスだと思いますが、それぞれ手書きのメッセージカードが添えられていました。
ベッドルーム
リビングの奥のベッドルーム。広いウォークインクローゼット付きです。
ターンダウン時にベッド上にサービスセットを置いていくのはセントレジスの標準仕様。地味に邪魔なんですが・・・
ウォークインクローゼット
クローゼット内も広々です。余裕で大きなスーツケースを広げられますね。鏡がまたいい仕事をしています。クローゼットの中に前の客の衣服が残っていたのは減点ですが・・・
マッサージルーム
部屋の中にマッサージ用の部屋がついていました。これは珍しい。今回の滞在では利用しませんでしたが、わざわざスパまで出向かずに室内で利用できるというのはぜいたくですね。まあ、ぶっちゃけこの分のスペースはもっと違う形で有効利用できたのではと思わなくもないですが。笑
バスルーム
ビューバスタイプのバスルームです。もちろんダブルシンクで余裕のあるスペースです。
以前はセントレジス御用達だったルメードゥの石鹸がセットされていました。
バスアメニティはPharmacopiaが採用されていました。薬っぽいデザインが印象的なこのブランドはたまに見かけますが、ルメードゥと同じく健康志向のUSブランドのようですね。調べるとFarmacopiaという全然別のブランドも。。
英語のみのサイトですが、一応公式サイトのリンクを貼っておきます。>PHARMACOPIA
【厳選16ブランド】高級ホテルをバスアメニティで選んでみるウェスティンやシェラトンっぽいアメニティのセットでしたが、セントレジスのシールが貼ってありました。
ドライヤーは珍しくパナソニック製です。コードが持ち手にガチガチに巻かれていますね。
高級ホテルで採用されている安心高品質のヘアドライヤーまとめトイレ
リビングサイドの洗面台付きのトイレ。
バスルーム側のトイレはTOTOの自動開閉式のウォシュレットでした。2つのトイレで別々の種類が使われているのは珍しいなと思いましたが、コスト調整としてはいい試みのようにも思います。
プール&フィットネス
このホテルは高級レジデンスも併設して運営しており、6階のスパエリアはそちらからもアクセスできるようになっていました。プールエリア前にはぬいぐるみのUFOキャッチャーや、ワールドカップに合わせてサッカーのアトラクションなんかも用意されていました。
ジム設備はしっかりと最新式の筋トレ器材が揃っていました。
プールには大型のTVモニターがついているのがユニークです。こんなのは他で見た覚えがありませんが、スポーツイベントの時などは盛り上がるのかもしれませんね。タイミングによっては、スクリーンは隠れてインフィニティプールになっていました。
泳ぐのに向いたプールエリアも一段高いところにありました。
朝食
朝食のクオリティはさすがです。メニューも豊富で目移りしますね。天井高があり、豪華絢爛な雰囲気で朝から優雅な気分に浸れます。セントレジス名物のブラッディマリーですが、このホテルオリジナルレシピのヴァージン・アサム・ボーイ・マリーというちょっと辛いものが置いてありました。まあ、話の種に飲んでおけばいいと思いますが、そんなに美味しいものではないので期待はせずにどうぞ。
ちなみに諸説あるようですが、ブラッディマリーは本家ニューヨークのセントレジスで生まれたということで、セントレジスのバーでは、本家レシピや各地のオリジナルレシピが楽しめます。
セントレジスニューヨークのスイートルームに滞在まとめ
若干、アクセスに難ありですが、おこもりステイにはベストなホテルのひとつだと思います。ホテル内のレストランは日本の高級店に勝るお値段設定の和食なので、正直、日本人的にはあえてマレーシアまで行って利用するものではないかな、とは思ってしまいます。
ちょっと歩けばKLセントラル駅前のデパートまでは屋根付きのルートで行けるので、食事はそちらで楽しむのが無難でしょうか。とはいえ、個人的にはクアラルンプールでは一番快適に過ごせたホテルだったので、またクアラルンプール滞在時に利用すると思います。