ポルトガルの第二の都市ポルトは、ドウロ川沿いの急峻な坂道に栄えた町でポートワインの産地としても有名ですね。ドウロ川にかかるドン・ルイス1世橋の写真は旅行パンフレットで見覚えがあるという方も多いかもしれません。
コロナ禍が終息したとはいえ、円安が激しく進む昨今、ヨーロッパ旅行のハードルはむしろ高くなってしまった感がありますが、そんな最中でも西欧諸国の中でも格段に物価安で、英語も通じて治安もよいという穴場的観光先がポルトガルだったりします。
ビッグマック指数で見る世界のインフレ事情 2022今回は、そんなポルトにある格安の5つ星ホテル、ポルトベイ・フローリスの滞在記を書いていきます。
目次
ホテルへのアクセス
リスボンやコインブラに向かう主要鉄道駅のカンパニャン(Campanhã)駅や長距離バスの発着地からはちょっと距離がありました。坂が多い町なので、タクシーやトラムなどを利用するのがよいですね。
ホテルは飲食店などがずらりと並ぶフローレス通りにあります。北に歩けばアズレージョの壁画で有名なサンベント(São Bento)駅、南へ歩けばポルトの代名詞とも言えるドン・ルイス1世橋へも徒歩圏と、観光拠点としては非常に優秀な立地です。
早く到着したために部屋が準備中だったのですが、ドリンクチケットをいただけたのでロビーでワインを楽しみつつのんびり待たせていただきました。
Suite Duplex(Top Floor)の部屋
アサインされたのは最上階8階のテラス付きのロフトタイプのスイートルーム。
リビングスペース
テラスに面したリビングは、ロフトの天井高でやや部屋自体には圧迫感がありますが、リビングの天井よりも大きな窓がそれを覆して開放感抜群です。
テラス
お隣の部屋との目隠しがないので微妙にプライベート感が損なわれてしまいますが、、それでもここで日向ぼっこしたい欲求にかられるめちゃくちゃ開放的なスペースでした。
テラスからは特徴的な屋根瓦を見下ろす絶景が目に入ります。右手のドウロ川に向かって街が傾斜しているのがよくわかりますね。
夜は薄明かりの中、星空が見えました。教会のライトアップが映えます。
ミニバー
スペースが無駄なく配されたエコ仕様に冷蔵庫は今風です。その分、買ってきたドリンクを入れておくスペースがないので要注意。
ネスプレッソはタンクに水が注がれた状態で用意されていました。
ロフトベッドスペース
階段を登った上のロフト階にはベッドスペース。屋根の形を活かしたうまいデザインです。窓からの採光があり、狭さを感じさせない設計で居心地良し。ベッドリネン類もクオリティが高いです。
バスルーム
バスルームは2階にシャワー室とバスタブがありました。
アメニティも妥協なく、採用されていたのはブルガリの白いタイプのもの。ブルガリは結構においが強いので好みが分かれるとは思いますが、高級感は抜群ですね。香りのついたウェットシートは袋を開けた時はちょっと臭く感じましたが、手を拭いて乾いたあとは不思議とすごくいい匂いに変わっていました。
【厳選16ブランド】高級ホテルをバスアメニティで選んでみるドライヤーはフィリップ製のものが採用されていました。交換式のアタッチメント付き。
トイレは2階のバスルームに併設されているものと、1階の洗面台付きの二箇所。
プール、サウナ、ジム、中庭
小さなホテルですが、内風呂的サイズ感の室内プールがありました。室内プールですが、窓がついていて明るいながらも秘境感があります。が、1家族で利用するのがせいぜいというサイズ感なので利用タイミングが難しいですね。
しっかりとサウナがついています。ポルトガルの高級ホテルはサウナの採用率が高いように思います。
ジムのサイズは小ぶりですが、設備自体はやはり最新鋭機材が揃っています。
教会だった施設をリノベーションしたホテルということで、その面影が残る建造部分があちこちに残ります。中層階にある中庭もそんな教会の外観が見えつつも、グランピング風のスペースになっており、のんびり過ごすのにちょうど良いエリアですね。こっそり隠れている野良猫もいてなごみます。ただ、海鳥が多い町なので、ソファは鳥のフンまみれでしたが。。。
朝食
2階の路面沿いの部屋が朝食会場でした。天井高があり、窓辺からの陽光が心地いい洗練された空間です。
ビュッフェスタイルで並ぶ料理は、小規模ホテルとしては充実していました。並ぶデニッシュ類は昔イギリスに住んでいた頃によく食べていたタイプのものだったり、ホットミールはビーンズに焼きトマト、マッシュルームやベーコン類とこれまたイングリッシュブレックファーストを彷彿させる品揃えです。ポルトガルとイギリスの関係性の近さを思い起こさせますね。
カフェラテもおしゃれにグラス入りで出てきました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。僕の個人的な感触では、5つ星ホテルの中でも滞在体験としては中の上くらいと満足度上々だったのですが、なんとこれがわずか2万円弱の格安料金です。フランスやイタリアはもちろん、お隣のスペインでも繁忙期の観光地でこの値段はありえません。どころか、発展著しい東南アジアと比べても破格です。
街の雰囲気も素晴らしく、ポルトはまたのんびり長期滞在を楽しみに行こうと思っていますが、このホテルは立地的にも申し分ないのでしっかりお気に入りリストに入れておこうと思います。
ポルトベイグループとして、ブラジルを初めポルトガル圏各地に展開もされているようなので、他のホテルにも泊まってみたいですね。