物価高騰が止まらないヨーロッパでも、破格の値段で滞在できるのがポルトガルの魅力だったりしますが、そんなポルトガルの第二の都市ポルトの観光拠点としておすすめの5つ星ホテルの滞在記を前回に引き続き書いてみたいと思います。
目次
ホテルへのアクセス
前回の記事で書いたフローリスと同じフローレス通りにあり、世界遺産ポルト歴史地区の南北の観光地に足を伸ばしやすい立地です。記事執筆のために改めて調べてみたらIHGグループに加盟したようですね。
ちなみにIHGは上級会員でもサービスはやや渋いのですが、有償でアンバサダーの権利を買えたりするので、上級会員の取得難易度は低いですし、各地のホテルが加盟していたりもするので、まあまあ会員になってみてもよいかなという感じですね。
コロナ明けでやや状況が変わりつつあるので若干修正必要ではあるのですが、ホテル予約に関しては下記のような記事も書いていますので興味のある方はどうぞ。
【年200泊する僕が徹底解説】得するホテル予約サイトの選び方(ノウハウ全部出し)フローレス通りは主要駅のサン・ベント駅から続く坂道です。歩行者天国ではありませんが、大勢の人が往来する商店が並ぶ通りでした。
旧邸をリノベーションしたばかりということで、ホテル内部は古い石柱などを残しつつも洗練されたデザインが光る非常に快適な空間です。
クラシックダブルルームの部屋
ホテル内部は結構複雑な構造をしていました。アサインされたのはエレベーターを乗り継いで向かった先、見取り図上の一番右上の部屋。
通りに面した方角は図面左手側ですが、吹き抜けの広間からずずっと奥に向かった先に客室があるという長屋的な構造。狭い坂の街ならではという感じがしますね。
狭い部屋ですが、ベッドのヘッドボード側の壁面は全面ガラス張りで広く感じます。ゴールドがポイントで使われていて高級感を演出しています。
部屋は4階とそれほど高くはありませんが、1つ下の階にある室外プールと、その先にポルト大聖堂を望む贅沢な眺望が広がっていました。こんな市街の真ん中にある隠れ家的プールで過ごすのも最高ですね。
ポルトの街は街灯が比較的暗いので、夜には星空も見えます。ランドマーク的な建築にはライトアップが灯されて、暗い空を照らします。夕刻には海鳥が飛び回るのも目に入りました。
ミニバーのエスプレッソマシーンは定番のネスプレッソではなく、ラバッツァ(LAVAZZA)がセットされていました。高級ホテルではごくまれに見かける業務用のイメージがあるメーカーですね。
お茶はヨーロッパで見るのは珍しいスリランカの高級茶葉ディルマが採用されていました。アジア圏、特にクアラルンプールの高級ホテルで圧倒的なシェアを誇る(TRIM調べ)ブランドです。
高級ホテルで飲み比べてわかった美味しいお茶まとめ冷蔵庫はやや簡素ですかね。
バスルームも全面的にガラスが配されて広々感じる空間でした。やはり金があしらわれているのが特徴的。
さすがに便器は金ではありません。そういえばトイレットロールにカッターがついていないのはなんとなく最近のトイレタリーで見かけるようになった気がしますが、そこはミニマルデザインの方向性を間違っているように思いますね。
ドライヤーはスイスのヴァレラ。このタイプはヨーロッパ西部の高級ホテルで割と見かける気がします。
アズレージョ風のデザインがおしゃれなオリジナルのバスアメニティはバニラ風味の甘い良い香りがただよいました。
クローゼットはちょっと小さめ。スーツケースを仕舞えないので大きいとちょっと置き場に困るかもしれません。あとシューシャイン(靴磨き)サービスがついていました。定番の小物セットも揃っていますね。
サウナ・プール
サウナは外まで熱気がただよう本格派。
狭いですがジムスペースももちろんあります。機材はやはり最新鋭のものが揃っていましたね。
1周年記念のドリンクサービス
偶然ですが、このホテル滞在時にホテル開業1周年のタイミングに重なり、記念レセプションに招待いただけました。
ホテル入ってすぐの中抜けの広場で生演奏の中、シャンパンをいただきながらオーナーさんと軽く挨拶を交わす簡単な会でしたが、コロナ禍中に開業しながらもなんとかやっていけているようで、応援したくなりましたね。
ディナー
少々値は張りますが、せっかくなのでホテルでディナーを楽しみました。魚介のスープに、ポテトと卵が乗ったステーキ。大満足の味わいでした。周辺の人気店などは予約必至ですが、ここは予約なしでも入れそうだったので、レストラン利用でもアリだと思います。
このホテルの建築はもともとワイナリーだったということらしく、ワインもこだわりのものが楽しめます。
もちろんレストラン予約などもホテルのスタッフにお願いすれば対応してもらえるので活用しましょう。このホテルはホスピタリティも高かった印象です。
朝食
朝食は、夜はバーエリアにもなる書庫のようなエリアでのビュッフェスタイルでの提供です。スタッフが気さくに声をかけて回ってくる感じの接客でした。コミュニケーションを楽しみたい方は楽しめるのではと思いますね。
卵料理はオーダー式。エッグベネディクトのパンはホットケーキ風。カフェマキアートも変わった装いで提供されてきました。パンのハチミツも蜂の巣ごとのあれです。
ビュッフェメニューは豊富ではありませんが、クオリティは低くありません。というか、ホテルの値段からすれば期待値を軽く飛び越えていますね。朝からスパークリングワインも用意されているので優雅な休日が過ごせます。
まとめ
前回のフローリスと並び、ここも圧倒的におすすめのホテルです。立地、価格、設備、ホスピタリティいずれを取っても満足度が非常に高く、いい印象しか残っていません。このホテルもリピートリストに記帳済みなので、またポルトには遊びに行きたいと思います。