少し更新が滞ってしまいましたが、もうひとつスペインのパラドールを続けます。
今回はグラナダの世界遺産、アルハンブラ宮殿の敷地内にあるパラドール・デ・グラナダです。スペイン旅行のパンフレットに必ず登場するパラドールの中でも最も有名な場所の一つですね。
宮殿敷地は夜には施錠されてしまうため、夜に中を歩き回るのはこのホテルの滞在客にだけ許された贅沢です。逆に宮殿内部からは気軽に出られなくなるのですが、、そんな世界遺産での滞在体験を書いていきたいと思います。
目次
ホテルへのアクセス
グラナダ駅からはタクシーで約10分の道のり。地図上では歩けなくもなさそうな距離に見えますが、急峻な坂の上にあるので素直にタクシーに乗りましょう。
事前に予約しておけばパラドールからの送迎もしてくれると思います。が、ちょっと割高です。パラドールから空港まで30分もかからない距離でしたが55ユーロもかかりました。
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パラドールの門構えはこちら。宿泊客であれば、アルハンブラ宮殿の入り口をスキップしてここまでタクシーが連れてきてくれます。サンフランシスコとの記載がありますが、アメリカ西海岸の都市名にもなったこの名は、スペインの聖フランシスコが由来ということで、こちらの方が本場なんですね。敷地内を歩いていると他にもアメリカ西海岸の都市名をちらほらと見かけるのが面白いです。
スタンダードツインルーム
ハリウッドツインタイプのこぢんまりした部屋へのアサインでした。やはり素朴な印象の設備ですが、きれいに整備されていて好印象。パラドール自体は1942年に開業という古い施設ですが、見事にリノベーションされています。小池の横で、夜にはカエルの鳴き声が響き渡っていました。
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バスルームはシャワー室だけでバスタブがない簡素なつくりですが、地味にダブルシンクでした。トイレはビデと2基セットされたスペイン・イタリアによくあるタイプ。
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ミニバーは他のパラドールと同じコーヒーとお茶の銘柄に加えて無料の水が1本用意されています。
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やっぱり瓶製のコーラが入っています。そういえばスペインのコーラってちょっと甘さが強く感じるのですが気のせいでしょうか。
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収納は4つ星ホテルらしく小さめ。部屋も狭いですが、スーツケースを広げるくらいのスペースはありました。
パラドール内探訪
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アルハンブラ宮殿の敷地内はかなり広いので、部屋に荷物を置いたらすぐにでも繰り出したいところですが。パラドール内部にも見どころはあります。スペインらしい立派な中庭があるので朝食後はのんびり過ごすのにもってこい。
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そこかしこにやはりパラドールについての説明書きがあるので、探検しながら学んでいきましょう。
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中庭を見下ろす2階の回廊で過ごすのもいいですね。
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地下にはカフェ&バーも併設されています。が、ここは割と早い時間に閉店してしまっていました。
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先ほど帰るが鳴いていたと書いた池の前にはベンチが用意されていて、景色を眺めながら夕涼みができます。写真右手が滞在した部屋。このあたりは夜は薄暗い電灯だけでかなり暗くなります。
世界遺産アルハンブラ宮殿探訪
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パラドールに到着すると、地図とともにアルハンブラ宮殿の入場予約ができます。やはり人気の世界遺産ですから、指定時間に向かってみると長蛇の列ができていました。スペインらしく行列の誘導なんかはかなり適当。。どこに並ぶのが正解かよくわからないのですが、地図上の20から21のあたりに左から右に出ている点線矢印に沿って行列ができていれば、そこだと思えばよいです。
Alcazaba
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宮殿以外にも、地図上一番左下の城壁にもアクセスが可能です。こちらは時間指定なしでチケットを見せるだけで入れます。
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特に建屋は残っておらず、遺跡巡りという様相でした。
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ここの城砦から見える白壁にやや薄めの茶色というスペイン特有の街並みが見応えありです。ちなみにこの景色はアルハンブラ宮殿からも見えるので、時間がない方はこちらはスキップしても大丈夫かと思います。
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夜10時頃の日の入り時刻、城砦エリアはすでに閉鎖されてしまっていますが、その近くでは街に沈む夕日を見ようと多くの人がやってきていました。この時間帯まで滞在できるのはやはりパラドール宿泊客の特権です。ちなみにパラドール以外にもいくつか宿所はあるようでした。ただ、絶景ポイントは入場規制エリアにあるので、やや物足りない感じはあります。街中に繰り出して、逆にアルハンブラ宮殿のライトアップを見るというのもありかもしれません。
Paracios Nazaries
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さて、アルハンブラ宮殿ですが、こちらのスペイン旅行のパンフレットに必ず掲載されている中庭はもちろん、独特なイスラム風建築のありようがいろいろ楽しめます。
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鍾乳洞のようなデザインの緻密な天井装飾が素晴らしい。これもいろんなパターンを見ることができます。
どの部屋も見事なまでの壁面のグラフィックです。イスラム紋様が前面に散りばめられています。どの部屋も微妙にデザインが違って楽しめます。あと自分の胸をたたくと、反響して大きな音が響く部屋なんかもありました(特に案内はありませんが、アンコールワットにもあったやつだと思って試したら響いてました)。
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敷地内にはあちこちに庭園が広がっています。これを維持するのはかなりコストがかかっていそう。
Generalife
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パラドールからアルハンブラ宮殿とは逆方面に見えるこちらの施設にも訪問可能。庭園を抜けて結構歩きますが、ここからの景色もなかなか良かったです。(地図上の中央最上部)
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宮殿の全貌が見えます。が、ここまで歩くのは結構大変なので、時間と体力と相談しましょう。
朝食
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朝食会場は広い庭園のある食堂です。緑に囲まれて朝から気持ちの良い空間ですが、オペレーションはかなり適当でしたね。
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朝食メニューは他のパラドールと同じく、やはり野菜がありません。かろうじてフルーツがありましたね。スペイン風の卵料理メニューのオーダーも可能。
まとめ
世界遺産そのものに泊まるという稀有な体験はなかなかできないので、それだけでもこのホテルに滞在してみる価値はあると思います。
ただ、逆にここに泊まってしまうと宮殿外観を眺めるために街に繰り出すのが億劫なのが難点です。できればグラナダ滞在は2泊とって、1泊はここ、そしてもう1泊は街中というのがよいかもしれません。ということで、次にグラナダを訪れるときには街中滞在をトライしてみようと思います。