ヴェッキオ橋を至近距離で部屋から写真を撮ろうということで選んだホテルでしたが、サルヴァトーレフェラガモの運営するホテルということでそのブランドイメージを損なわない細部に至るクオリティの高いホテル設備&サービスに大満足ステイができました。
ホテルはこの写真の左岸白い建物です。7階建てですが、わずか37室ということでサービスが行き届いていました。ホテルマンに全員イケメンを揃えているあたりもブランドのこだわりを感じます。
チェックインはこちらのチェアに座ってドリンクをいただきながらになります。調度品もいちいちおしゃれ。
部屋に行く途中、サッカーゲームがありました。外資のオフィスとかに置かれてたりするやつですね。
目次
デラックス スタジオ リバービューの部屋
アサインされたのは1階(つまり2階)のリバービューの部屋。スタジオと言いつつ、壁と鏡でベッドルームとリビングが仕切られていたのでむしろスイートルームでした。10万ちょっとと、まあ、お安くはありません。日本語表記もありますね。うん、わかります。日本の貴婦人方に大人気でしょう、ここは。
リビングルーム
部屋を入ってリビングを見た様子。こぢんまりとよくまとまっていて好印象。個人的にこのくらいのサイズ感が一番落ち着きます。左手前に見える中華風の屏風がありますが、これはもしやと思って後ろを覗いてみると、やはりコネクティングルームの扉が隠されておりました。
さりげなく無粋な部分を隠すこういう気遣いも素敵だなと思います。ちょうど部屋の見取り図の緑の103の右斜め上の隣の部屋との隙間部分の扉です。
振り返って入り口側ですが、この写真向かって右手には押入れがあり、左手はミニバーセットが収まっています。
押入れはこのような感じ。右側にもスペースがあり、これだけでも広々ですが、バスルームの方にもあと2つスペースがあります。
気になるミニバーの扉をワクワクしながら開いてみるとこの通り、ネスプレッソをはじめひとしきり揃っていますが、電子レンジや水道も。そして水道の左奥は、ネスプレッソのオプションで売っているカプチーノ用のミルクフォーミングマシンです。
で、フォーミングマシンがあるということはまさかと思って確認してみると、やはり牛乳がありました。こんな消費期限の短いものがミニバーでセットされているのは初めて見ました。贅沢すぎる。レストランとかに使い回してるんでしょうけど、運搬の手間も考えてなかなか採用されるオプションではない気がします。
下の棚を開けていくと、まずはカトラリー。シルバーが眩しい。シェイカーもちょっと凝ったデザインです。
ネスプレッソのカセットはデフォルトで10個。これも今まで見た中で最大数だと思います。スイートだと6とか8はよく見ますが、なかなか二桁にはならない。まあ、使ったら補充してくれるのでたくさんあればいいというものでもないですが。
ゴミ箱。なんか家庭的な雰囲気です。ゴミ箱の下には脚立がありました。
そして、これもレアですね。食器洗浄機が備わっていました。レジデンスタイプであればよくありますが、ホテルで見たことはないような気がします。
リビングテーブルには、メッセージカードと共に、こんもり盛られたチェリーの山とマカロンセットが用意されていました。美味しかったのでモリモリ食べてしまいました。
せっかくなので、別アングルからのショットも載せておきます。鏡がふんだんに使われていて広々見えますね。ソファのクッションの数も多い。笑 これだけあれば家族でも取り合いになりません。
もう一枚。左手の鏡のところは見取り図上は通れそうでしたが、リビングと同じくベッドルーム側にも鏡があり通れません。油断すると通れると思って頭ぶつけるのでご注意ください。
ベッドルーム
で、ベッドルームはこのような雰囲気です。もちろんベッドに寝転べば窓からはベッキオ橋が見えます。
こちらも別アングルを。フットスローの置き方もまたおしゃれです。マフラーのような風合いでちょっとこれに靴のまま足を置くのは日本人的には憚られる。なんだか本末転倒ですが、靴脱いで上がりたくなりますね。枕はふにゃふにゃ系沈み込みがとても気持ち良いです。
ベッドサイドには定番のiPad miniにピロースプレー。そしてなぜか松ぼっくりが。
ターンダウン後に、松ぼっくりはベッドの上に置かれていました。うん、色味的には悪くない気もします。
バスルーム
さて、ベッドルームの横、バスルームはこちら。ここに写っている扉はシャワールームです。残念ながらバスタブはありませんが、短期滞在なので構いません。
アメニティはもちろんフェラガモです。全体的に控えめですがややクセのあるしかし高級感のある香りでした。なんのこっちゃですが、この香りをまとってる方はたまにいますが、僕の知る限りみなさんおしゃれな方ばかりです。
バスアメニティももちろんフェラガモです。ちなみにこのホテルに泊まると、すぐ近くにあるフェラガモのブティックやフェラガモミュージアムの割引チケットがもらえます。確か10%だったかな。僕は行かなかったのでどんな感じなのかはわかりませんが。あとこれと同じアメニティは日本だとニューオータニのエグゼクティブタワー禅でも採用されています。
シンク左手のトイレは、こんな感じ。もちろんイタリアなのでビデも逆サイドに付いていますが、注目は見切れている電話の下の扉。
そう、ここを開くとトイレットペーパーが登場します。こういうギミックは好きです。なお下の扉にはトイレブラシが入っていました。
で、替えのトイレットペーパーはシンクの下に箱入りで用意されています。便器横に無造作にかかっている(そして絶対トイレの水が跳ねかかっている)ホテルが圧倒的に多い中、こういう気遣いをみるととても好感が持てます。
あと気遣いで感動したのがこれ。リビングのデスク前のUSBチャージャーに携帯用の充電ケーブルを無造作に付けっ放しで出て行ってたのですが、ターンダウン後に帰ってくるとこのように綺麗に巻かれていました。ゲストによっては勝手にモノを触られるのを嫌う人ももちろんいるでしょうから、こういうことやるのはリスクあると思うんですが、でも明らかに気遣いとして美しい状態にしてくれていたのは素直に気持ちよかった。
あとはさすが部屋数も少ないこともあり、フロントでは、必ず全員が名前を覚えていてくれていて、カバンや鍵を預かってもらっていても、いちいち部屋番号を伝えなくてもスムーズに物事が進むのもとてもいいところです。何よりイケメンばかりなので、女性客のリピート率は半端ない気がします。
そうそう、鍵を預けてで思い出した。部屋の鍵になんかこの変なのが付いているので、ポケットに入らず毎度預けて出ておりました。一度部屋に置き忘れた時にカードキーだけもらえましたけども。
部屋から見る世界遺産ベッキオ橋の眺望
そしてお待ちかね。こちらが部屋からの景色です。写真撮影スポットの真ん前なので、常に観光客が通りがかり、思い思いに写メを撮って行きます。1階(日本の2階)なので、この距離感ですが、ずっと外を眺めていても意外にこちらに誰も気づかない。写真に映り込む反射光を防ぐ為に窓を全開していたら一度だけ目が合ったくらいです。ベッキオ橋との高さの具合もちょうどよく、低層階でよかった。ちなみに夏場は蚊がいるので窓全開はおすすめできません。
日が沈んだ後の様子。相変わらずの人だかりです。ちなみにちょうどこのホテルの対岸に、このホテルと同ブランドのルンガルノホテルがあり、そちらは川に面したところが絶好の撮影ポイントで、しかも一部がパブリックスペースで入れるのでぜひ行ってみてください。
朝食レストラン CAFFE DELL’ORO
朝食はグランドフロア(1階)のCAFFE DELL’OROで供されます。こちらのレストラン口コミ評価も高く、実際、朝食は品揃えもこの規模のホテルにしては充実していましたし味もよかったので、夕食をトライするのもありだと思いました。ちなみにホテルでビステッカを食べたいと言って予約してもらったお店も美味しかった(そして図らずも昔そのお店、昔卒業旅行で行ったことがあってびっくりした)ので、そのうちレポートを追加しようと思います。
席数はそれほどありませんが、そもそも客数が少ないので、マンモスホテルでありがちな人でごった返すということもなく、快適な朝を迎えられます。
種類もさることながら、こだわりの品々でした。ここはチーズのエリアかな。
まとめ
このホテルはリピートしたいホテルに認定したいと思います。どうしても細かいところで気の届かないホテルが多い中(何かお願いしても大概忘れ去られるのでプッシュしないといけない)、そういうことが一切なく、かつそこまで気をきかせてくれるのかという場面もあり、高級ホテルはこうでなくてはというお手本のようなサービス水準でした。もうちょっと安かったらな、とは思いますが。