※この記事はラディソン コレクション ロイヤル ホテル コペンハーゲンになる前の情報です。部屋のデザインは当時よりモダンに変貌しているようで、再訪したら記事にしたいと思います。
ミッドセンチュリー好きなら、北欧好きなら、コペンハーゲンに来たなら、絶対に外せない5つ星ホテル。半世紀以上も前に建てられたホテルなので最近のラグジュアリーなホテルにはとても快適性では及ばないものの、僕的には今まで滞在した中で暫定No1のホテルです。
チボリ公園からほど近い、言わずと知れたアルネ・ヤコブセンがデザインを監修したホテルであり、ミッドセンチュリーの代表作。このホテルと共に生まれたプロダクトが多々あることでも有名です。
目次
ホテル外観と地図
夕刻、斜向かいにあるチボリ公園側から見た外観。
場所はこちらです。
ロイヤルクラブルーム
2面採光のベッドルームの部屋に前から泊まってみたいと思っていたんですが、予約サイトを見ても部屋がどんな形なのかさっぱり分からなかったので、ロイヤルクラブルームと銘打たれて角部屋と思わしかったロイヤルルームとジュニアスイートがほぼ同じ値段だったので2種類とも泊まってみることにしました。
ロイヤルクラブ 15F
ジュニアスイート 19F
見比べてわかる通りジュニアスイートの方が広くて開放感があるので、家族連れなら断然スイートがオススメということになりますが、僕が泊まってみたかったのはロイヤルの方で、実際、満足感高かったのはロイヤルの方でした。2面窓からの視界が抜けているので、この小ぢんまりまとまったサイズ感がむしろ丁度よくテーブルとスワンチェアの配置も絶妙です。
ちなみに2部屋取るのに別々に予約していましたが、チェックイン時に同時処理してくれていちいちチェックアウトしなくても大丈夫でした。荷物も出かけている間に移動してもらえましたよ。
これは15階からの景色
隣の建物はもう完成してるんでしょうか。あんまり高い建物になってないといいですけど。
さすがガラス張りの超高層ビルだけあって、外はそこそこ寒いんですが(10℃くらい)、それでも日が出ているうちは部屋で冷房をつけっぱなしじゃないとかなり暑いです。窓辺の鉄のラインが入っているところにエアコンは隠れています。もちろん夜は暖房にしないとかなり冷えます。
備え付けのデスクのデザインはロイヤルもジュニアも似た感じで、ミラーがいい仕事しています。微妙に映っているデスクチェアはセブンチェア。机上には最近は高級ホテルに必ずあると言ってもいいネスプレッソ。電話はレトロ感かもしてます。
バスルームも開放感がたまらないです。レトロなタイルもいいじゃないですか。でもこれ、窓がなかったら築ウン10年のぼろアパートって感じになっちゃうんですけどね。
ほら。これはジュニアスイートのベッドルームの奥にあるシャワー室。これだけだったら三つ星レベルと言わざるをえない。もちろんこっちは使いませんでした。いや、もちろんいい石材で綺麗に掃除されてはいるんですけれども。。
暗くなってランプをつけるとこんな感じです。予約サイトで見た時はなんかダサいと思いましたが、実際はシックでなかなかいい雰囲気でした。やっぱり体験してみないとわからないもんです。
夕日も最高。やはり高い建物が少ないので地平線に沈んでいく様子を見下ろせます。ただ、ガラスはちょっと薄汚れて曇っていたのが残念。落下防止であまり開かなくなっているので、拭くこともままならずでした。
土曜日の夜中にはチボリ公園で花火が上がっていました。花火を上から見るっていうのもなかなかない経験です。眼福でした。見ての通りチボリ公園には道を一つ渡ってすぐなのでいつでも遊びに行けます。
気持ちい朝焼けです。一気に目が覚めます。
2日目は、朝もやで真っ白でした。この写真はちょっと調整していますが、実際目が覚めた時にはまるで雲の上に浮かんでいるような感覚を覚えました。
ホテルの中
朝食のレストランは最上階の20F。椅子は部屋のデスクでも使われていたセブンチェア。
各階の廊下はこんな感じです。真ん中に一本道。シンプルな作り。廊下両端の4つの角部屋(写真の一番奥ですね)がロイヤルクラブ。(ジュニアスイートも部屋のドアにロイヤルクラブのロゴが入っていました。下図)
ドアに貼ってあるロゴ。
ロビーにはホテルに宿泊した著名人のリストがあります。知ってる名前がいっぱいありました。
アルネ・ヤコブセン プロダクト
冒頭にも書いた通り、このホテルのためにヤコブセンがデザインしたプロダクトがたくさんあり、それらも見所として外せません。その多くはミッドセンチュリーの名作として今もインテリアショップをはじめいろんなところで見かけます。当時作られたものはもう使われていないようですが、それでもヤコブセンの息吹を感じることができます。
まずはやはりロビーのエッグチェア。このホテルのためにデザインされた椅子が、ちゃんとこのホテルにあるという贅沢(まあ、当たり前なんですけど)。北欧の高級ホテルには、このチェアが置かれたところが結構ありますが、やはり本家本元だけあってしっくり感あります。
部屋にもありましたが、スワンチェア。
あんまり座り心地は良くないんですが、シルエットがいいですね。
ジュニアスイートの部屋にあったこの椅子も名作ですねー。3300シリーズの3302。このシリーズももちろんこのホテルのためのデザイン。角ばっているように見えてめちゃくちゃ座り心地がいい。腰のところの絶妙な出っ張りと座面の角度。そしてタオル地の肌触りも◎。将来、リビングに絶対この椅子を置こうと思ってます。でもちょっとダニがいる感じがしたので、そこだけはマイナスポイントでした。。
朝食時に各席に持ってきてくれるコーヒーポットはもちろんステルトン。これも、このホテルのためにヤコブセンがデザインしたもの。
ホテル近くの雑貨屋とかでも売っています。ヨーロッパのミルクってなんだかコクがあって美味しいんですよね。基本ブラック派なんですが、ヨーロッパでは時々ミルクを入れてみます。ここのも美味しかった。
最後に。
ホテルの内装は、ヤコブセン当時からは変えられてしまっているのですが、唯一、606号室は今も当時のまま残されているそうです。606を予約していなくても、お願いして空いていれば見せてもらえるそうなのでフロントでお願いしてみてください。ちなみに僕はいつかまた来た時に泊まってみようと思っているのであえてお願いしませんでした。将来の楽しみの一つです。