ザ・シャード泊 ヨーロッパ1高いビルから眺めるロンドンの街並み

2012年に竣工し、新たなロンドンのランドマークとなっているザ・シャードです。地上87階建て、310mと西ヨーロッパ一の高さと全面ガラス張りの外観が特徴的なロンドン・ブリッジ駅直結の超高層建築。関空の旅客ターミナルで有名なレンゾ・ピアノ事務所の設計とのこと。このタワーの高層36階から51階に入るのがアジアのラグジュアリーホテル、シャングリ・ラ ロンドンです。今回はこのホテルの滞在記。

昔の写真を漁ったら、建築中の写真がありました。当時、ロンドンの尖った奇抜な建築といえば何と言ってもガーキンでした。ロンドン橋を渡るとき、ガーキンの対岸に何やらとんでもなくでかい建造物ができていくのにワクワクしていたのですが、まさか将来そこに泊まることができるなんて夢にも思いませんでした。

さて、そんなシャングリ・ラ・アト・ザ・シャードのホテル入り口はこちら。奥のエレベーターでフロントへ。オフィス口はこの路面ではなく、2階の駅入り口側にありました。

35階にロビーがあります。ここでエレベーターを乗り継ぐタイプ。このフロアにはレストランも。

ロビーのソファスペースには望遠鏡が置かれていました。

 

アイコニックシティビュールーム(4701)

フロアマップを見ての通り、どの部屋も形が違っている不思議な作りですが、中でもこちら4701号室は特別で、180度見渡せる眺望が売りの部屋とのこと。そしてこちらサイドの視界にはロンドンの名所がいくつも入ってきます。

見ての通りベッドルームの3面がガラス張りで、素晴らしい眺望!これは唯一無二です。

全面ガラス張りの良し悪しで、ベッドの向こう側の部屋が丸見えです。3面の眺望を取るかプライバシーを取るか悩ましいところ。まあ、開けっ放してましたが。

さらに防音性能は低く、真下を走る列車の音がまるで暴走族の爆音のようだったのはちょっとイマイチでした。隣の部屋の騒ぎ声も筒抜けでしたし。。

という訳で定宿にするにはちょっともう一つかなと思いました。

眺望を売りにするだけあって、双眼鏡が用意されています。スイートに泊まると望遠鏡がついてるらしいです。ちょっと操作が難しいですが、双眼鏡のピントを合わせると遠くのビルの人の動きがくっきりと見えます。なかなか楽しい。

バスルーム、トイレはTOTOでした。バスタブ付きの風呂場。

アメニティはロクシタン。

日本を意識しているそうで、浴衣が置いてありました。

部屋からの眺望は最高

まず、部屋の正面、テムズ川対岸のビル群です。真ん中の白枠のでかいやつは横から見るとまた変わった形をしているのですが、この写真からはわからないですね。そしてガーキンはその影に隠れて見えない。奥で建築中のビルもかなりの高さになるのだとか。イギリスとはいえ、やはり都会の景色は日々変わっていくのですね。

そして画像に映る橋は、かの「ロンドン橋落ちた〜」の歌で有名なロンドン橋です。まあ、言われてみなければ別段なんてことのない橋ですが。

で、そのロンドン橋、朝夕はロンドン名物の赤バスが渋滞していました。何ともシュールな絵です。そういえば初めてロンドンに来た時、初めて赤バスを見た時、あまりにあちこちにいるのにびっくりしたのを思い出しました。名物とは聞いていたものの、もっとレアキャラだと思っていたので。実際は、見ての通り大量にいます。微妙に違ったいろんなタイプがあるので、男の子がいたら何種類制覇できるかなんて遊びで楽しめそうです。ちなみに地方に行くとバスの色はバラエティ豊かになります。僕が昔住んでいた街では、メインの市バスは黄色でした。

さて、そんなロンドン橋から少し右に目をやると世界遺産でもあるロンドン塔が見えます。何度も横の道を通っているものの実はまだ中に入ったことがないので、次こそは(今回ではなく)行ってみようと思いました。

さらに少し右手にはタワーブリッジ。早朝、テムズ川をやってきた客船が通るためにタワーブリッジが開いていました。こんな場面を見られるのも希少です。まあ、タイムラプスで写っていたのを切り取った画像なので実は生では見てないのですが。。。

夜景も見応えありです。真下を走る列車の光を眺めているだけでも飽きません。

 

屋上プール

52階にあるプール。着替え用の個室がレストラン&バー客も使うトイレの横にあり、水着姿で酔っ払い客と出くわす気まずさがあり、ここはもうちょっと工夫の余地がなかったのかと思いますが。。尖塔の上の方に位置するのでスペース的にやむなしでしょう。というかむしろよくこの高さに作ったもんだと思います。15mほどで狭いですが、一人なら十分に泳げます。

ソファやテーブルエリアもあり、ネスプレッソも用意されているので、ここでのんびり日が沈むのを眺めるのも悪くないなと思います。

 

レストラン TING

35階のフロントフロアに位置するホテル内唯一のレストラン。(バーは他にもありますが)朝昼夜とここだけで済ませてしまえるので、下手すると部屋からこのエリアだけで過ごしてしまいかねません。

ということで昼すぎに食べた海南チキンライス。全く期待せずに頼んだんですが、これが絶品でした。今まで食べたチキンライスの中で一番かも。でもよく考えてみたらこんなに高いチキンライス頼んだのも初めてなので、相応の味と言えるかもしれません。

チキンライスだというのにパンが出てくる(これまたうまかったので文句ないですが)のも新鮮でした。

朝食のビュッフェエリア。洋中が揃ってまあまあの品揃えでした。

しかし折角のロンドンなので、イングリッシュブレックファースト風に盛り付けてみます。サーモンはご愛嬌。

お頼みしたエッグベネディクトは、うーん、普通でした。

 

ホテルのサービスレベルはまだ改善の余地ありかなと思いましたが、ロンドンの全景を泊まりながらにして堪能できるのはここを置いて他にはないということでゴーリングリッツサヴォイなんかもいいですが、こんな都会的なホテルを選んでみるのも悪くないのではないでしょうか。僕もまたきっと訪れる気がします。

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