JWマリオットの宿泊記を続けたので、もう一つ書きそびれていたジャカルタのJWマリオットの滞在記を書いてみます。発展著しいインドネシアですが、その首都ジャカルタは地下水くみ上げによる地盤沈下と温暖化による海面上昇で将来海に沈むことが懸念されています。そのため本格的な首都移転もついに始まりましたが、それでも当面はジャカルタが最発展都市である状況は変わらないでしょう。
これまでに建てられてきた高級ホテルも数多くあり、特にゴールデン・トライアングルと呼ばれるジャカルタ南部エリアには多くのホテルが密集しています。その中のひとつがメガクニンガンのJWマリオットです。
目次
ホテルへのアクセス
すんなり行けば空港から1時間弱、ジャカルタ南部のメガクニンガンという高台の上にあり、以前書いたリッツ・カールトンのほぼ向かいの立地です。周辺にはちょっとした屋外ショッピングモールがあります。以前、開発が止まっているように見えたこの地区ですが、東急不動産が主導して複合施設の開発が進んでいるようですね。
ザ・リッツ・カールトン・メガクニンガンのスイートルームに滞在ホテル入り口ではテロ防止のセキュリティチェックを受けて中に入ります。1階にはオープンエアーのカフェやショップなどもありました。
キングルーム
30階建ての29階、クラブラウンジがあるフロアへのアサインでした。客室数は317室と中規模のホテルです。
2001年開業ということで、やはり一昔前のインテリアデザインです。しかし、年数の割にはきれいな印象でした。
ソファとデスクがそろったデラックスタイプのオーソドックスなお部屋です。スーツケースを開くためのスペースがもう一回りあると言うことない感じですかね。一人なら文句なしですが、二人で使うとなるとやや手狭な感じはします。
ウェルカムスイーツはチョコレートケーキが用意されていました(たぶんマリオットのプラチナ以上の会員向けです)。コロナ禍以降でラップがかかっていないのは珍しいですね。
クローゼットの収納力は部屋サイズからすると普通。
足元に開発予定の空き地が視界に入ります。その一角、正面にはリッツカールトンの大きなビルがそびえます。
足元、ガラス・ルーフの入り口からカフェなどのエリアに、上階のプールと中庭のスペースが見えます。
ネスプレッソのカプセルはノーブランドのものが入っていました。ジャカルタのホテルではちょいちょいあります。お茶はTWININGの紅茶と緑茶。あと冷蔵庫は空でした。
高級ホテルで飲み比べてわかった美味しいお茶まとめ洗面台は、シングルシンクですが広いスペースで使い勝手は悪くありません。トイレを微妙に仕切るレイアウトはアジア圏の2000年前後のホテルにありがちなデザインですね。黒と茶系のカラーリングのセンスもよく見るやつです。今の感覚だとちょっと古臭い印象ですが、当時は最先端のデザインだったのでしょうかね。
東南アジアならではの薄手のバスローブは肌触りもよくて着心地抜群でした。
シャワー室とは別にバスタブもついていました。
バスアメニティはもちろんJWマリオット御用達のアロマセラピー・アソシエイツです。最近のボトルタイプ化の波に逆らった個包装のものがセットされていました。黒いデザインは珍しいですが、香りはいつもの白いタイプと同じでした。
【厳選16ブランド】高級ホテルをバスアメニティで選んでみるトイレはもちろんTOTO製ですが、ウォシュレットは便座横についているレバーをひねるタイプのもの。使ったことないですが、これもアジア圏のこの時期のホテルでよく見る気がします。あとは長いホースがついている昔ながらのタイプもイスラム圏のホテルではよくありますね。
このドライヤーはどこ製のものでしょうか。ちょっとわからなかった。
高級ホテルで採用されている安心高品質のヘアドライヤーまとめクラブラウンジ
ラウンジも平成初期な印象のデザインです。そこそこの広さがあり、アフタヌーンティーやカクテルタイムの食事も充実しています。イスラム圏で出てくるフムスは絶品です。アルコールの提供ももちろんあります。
プール&フィットネス
フィットネスジムは十分な広さです。一通りの機材もそろっていましたね、珍しくサンドボックスはありませんでした。
中庭はそこそこの広さがありましたが、プールスペースは端っこにポツンとあり、意外な小ささでした。
朝食
1階の朝食会場は2019年に改装されているということで、他のエリアと比べてやはり随分モダンな印象です。改めて考えるとここ20年の物事の変化は大きいなと思いますね。
ビュッフェメニューは和洋中に加えてインド・インドネシアのカレー系のメニューが目をひきます。スパイス効果で朝からついつい食べ過ぎてしまいますので要注意です。パンのジャムが個包装のパックではなくて瓶にスプーンが指してあるのはインドネシア独特な気がします。まあ他でも見ないことはないのですが、インドネシアのビュッフェはどこもこういう提供の仕方だなと思います。
まとめ
特に減点するような要素は見当たらない良いホテルではあるのですが、いかんせん他に大量に選択肢がある中で、あえてここを選ぶかと言われると答えに窮します。安さを売りにするならこのままでいいと思いますが、そろそろ内装をリニューアルしても良いころ合いなのかもしれないですね。