街歩きをしていると、足元に見えるマンホールの蓋。地下にあれやこれやと埋め込まれている現代社会において、なくてはならない存在と言っても過言ではないですが、普段あまり気にとめることもない存在でもあります。
一方で、いろんな街に足を運んでいると、その土地土地で特徴的な風物をあしらった様々なデザインがなされていることに気がつきます。色付きのものもしばしば目にしますし、非常に秀逸なデザインのものも結構あります。
4、5年前くらいでしょうか、マンホール写真のコレクターが深夜番組で取り上げられてマニアックな趣味だと芸人たちに散々バカにされていたのを見ましたが(確かにマニアックではあるけども。笑)、今やなんと日本ではマンホールカードなるものが発行され、各地の自治体が誇るデザインマンホールがカード化されて密かなブームになっているとかいないとか。
確かに最近、逆に普通のマンホールをあまり見なくなってきましたが、そういうこだわりは大好きです。
それにしても一時のゆるキャラブームの際に乱立した自治体キャラクターたちといい、しのぎを削るふるさと納税という名の税金奪いあい合戦といい各自治体のこういうブームに横並びで力を注ぐ姿には感動すら覚える次第です。
さて、前置きが長くなりましたが、僕も旅をしながら珍しいマンホールを見かけると写真に撮りためているので、そのコレクションから少しお蔵出ししてみます。いつか世界版のマンホールカードが発行されるかもしれませんが、それまではこうやって集まって見られるのは結構レアなんじゃないかと思います。と、意気込みとは裏腹に数十万枚の写真から探し出すのはなかなか大変で、、他の記事を書きがてら徐々に追加していこうかなと思います。
ヨーロッパ
ドイツ
ドイツのマンホールは、大きめの穴が空けられているのが特徴的です。石畳の街の水捌け目的もあるのかなと思っていますが、ともあれ穴の開け方を利用したデザインがドイツ的な機能美を表しているような気がしております。





紋章があしらわれたタイプは定番ですね。一方で大胆な穴の開けっぷりのものにも出くわします。


ルーマニア

シビウの街は、2007年にヨーロッパ文化首都に選ばれたルーマニアの中程にある都市です。その2007年にたまたま訪れたのですが、おそらくそれを記念してデザインされたと思わしきマンホールを見かけて撮った写真がこちらです。デザインされたマンホールを見ることは当時珍しかった気がしますし、街歩きでマンホールに気をとめるようになったきっかけの一枚です。
フランス


パリでよく見かけるのが、この顔のように見えるキモかわいいデザインのマンホールです。スカルデザインっぽくも見え、カタコンブの地下に眠る大量の人骨を想起させるところがあります。実際、これはどういうデザイン的な狙いがあるのでしょうか。



デンマーク


コペンハーゲンで見つけたこのマンホールたちは何やら生き物が描かれているようで、神話や説話などをイメージしているのかなと思いました。他にも色々なシリーズがありそうです。今度デンマーク行く時にはもうちょっと注目してみようと改めて思いました。
ベルギー



チョコレートの街、ブリュッセルはまさに板チョコのような石畳と調和したブロック型のデザインが多くありました。

オランダ


ポルトガル

イタリア



ベネチア本島中心部にはあまりマンホールは見当たらないのですが、少し外れると見つかります



ノルウェー

ベルゲンで見つけたこれは、マンホールではないかも。。まあ、ブリッゲンをあしらったデザインが可愛いので。
イギリス


スペイン



オーストリア
ウィーンで見かけたいろんなタイプ






アジア
正直、アジア圏ではなかなか凝ったデザインのマンホールを見つけるのは難しく、あまり写真も見当たらないのですが、なんとか探し出したものをいくつか。
中国

なんか道教的なデザイン

うまく箔押しされていない部分は五輪のマークに見えますね
香港


香港は四角のタイプが多いです。しかも斜めに切れ目が入っている。これはやはりイギリス統治時代の名残りと行っていいのでしょうね。
タイ

韓国

シンガポール


マレーシア

こんなところでとりあえず目ぼしい国は取り上げられたでしょうか。しかし、こうやって見てみると改めて日々目にする日本のマンホールの出来栄えが際立つような気がしますが、、まあ、それはともかくまた色々見つけてアップしていこうと思います。