パリ8区のGEORGE V駅からルイ・ヴィトン本店を横目にセーヌ川方面に歩いて数分、パラスホテルであるフォーシーズンズと隣接する豪華ホテル。ここはパラスホテルではないものの、マリオットと統合されたSPGのハイブランドであるラグジュアリーコレクションの一つで、やはり5つ星の中でも他とは一線を画している印象です。ここしばらくの凱旋門周辺の暴動を考えるとちょっと当面はこのあたりに行くのを躊躇ってしまいますが、通常営業であれば観光にもなかなか良い場所にあると思います。
いかにもパリの高級ホテルという佇まい。隣のフォーシーズンズとの並びでこのあたりはちょっと周りと違う空気が流れています。この写真ではわからないですが、奥にはランボルギーニが並んでいました。
フロント前は金基調の作り。しばらく前に書いたパークハイアットと方向性は似ている気がします。
スイートの部屋
1階(日本式の2階)の内側角のスイートです。多分一番お安い部屋で予約(それでも7−8万はしたと思いますが)していましたが、アップグレードで2000ユーロ相当のスイートにアサインされました。今回はローシーズンだしアップグレードされるだろうとは思っていましたが(一応、SPGのプラチナメンバーなので)、そうは言っても毎回アップグレードされるわけではないので素直に嬉しいです。ちなみにSPGのアメックスをやたらと褒めちぎるブログをよく見かけますが、ぶっちゃけゴールドメンバーだと対してメリットがないので(特にマリオットとの統合後レイトチェックアウト時間も短くなったようだし)、正直、コスパ的な観点では持つ意味ないと思います。
こちらがリビングルーム。とりあえず歩き疲れてソファに座るとそのまま寝ちゃいますよね。
こちらはベッドルーム。手狭ですが、全面鏡で広々に見えます。
デスクスペースも十分。奥のクローゼットももちろん収納には困りません。
バスルームには写真ではなく絵が飾られています。右手にはトイレとシャワールームがついています。
もう一つの独立したトイレにも洗面台があります。替えのトイレットペーパーにもちゃんとカバーがかかっています。こういう一手間が高級感だと思います。
中庭ではお食事も可能です。こちらはベッドサイド側の窓から。
こちらはリビングサイドから。
このマカロン、無造作に箱を持った時に落としてしまい食べ損なったんですよね。。残念すぎる。。。。
ネスプレッソのカップが一つ穴が空いていました。。他はもちろん綺麗でしたが、残念ながらこういうのを見ると清掃のクオリティをちょっと疑ってしまう。。。
部屋の数字のロゴが可愛らしく、このプライバシーのタグもいいなと思いました。プライバシーで鍵がかけられております。
PRIVACYのRのロゴは、このトイレなどのピクトグラムとの調和もあり、これまた好印象。でも男性の頭の位置ちょっとズレてますね。なんだかトイレを我慢している風にも見えます。狙ってやってるなら素晴らしいですが、そんなことはないでしょう。
消化器マークもおしゃれです。トリコロールを意識してか珍しく青色が使われております。こういうこだわりも好きです。
部屋にもありましたが、廊下にはモノクロの写真が飾られています。さすがファッションの国です。
クラブルームに相当するサロンが。もちろん入る権利ありなんですが、なぜかチキってしまい入らず仕舞い。
ミシュラン星付きレストラン La SCENE
このホテルの女性シェフはフランスでも有名人らしく、ここでの夕食も期待して選んだホテルではあったのですが、残念ながら夏休みで閉店中。。。
朝食はこのレストランの中でした。うーん、朝食のレベルは特筆すべきところは特にない感じでした。。もちろん不味い訳ではないですが。
なお、夕食はLa SCENEが空いていなかったのでカフェ&バーの中庭でいただきましたが、美味しかったです。サラダのドレッシングがとても美味だったので、もし売ってるんだったら買いたいとお願いしてみたところレシピを教えてもらえました。いやー、なんでも言ってみるもんです。
Crazy Horse
ホテルとは何の関係もないのですが、世界的にも有名なキャバレーショーステージの一つクレイジー・ホースがホテルから徒歩圏内にあります。ユーロスターの車内誌を始めいろんな雑誌に広告が出ており、前々から一度行ってみたいと思っていたのですが、治安に少々不安のあるパリなので、万が一夜中にタクシーが捕まらず歩き回ることになるのが嫌だなと思い、徒歩圏内であろうプリンスドガルを選んだというのはここだけの話。
さて、ここでは選び抜かれたのであろうスタイル抜群の驚くべき美女達がヌードで歌い踊るエンターテインメント、それもヌードでなくても十分に金が取れるめちゃくちゃハイレベルなダンスステージが見られます。正直、そこまで期待はしていなかったのですが、いい意味で裏切られました。しばらく前にNHKでストリップのドキュメントをやっているのをたまたま見て(モザイクは微妙にかかってましたが、普通にヌードが映っていてびっくりしました)、ストリップが最近女性客にも流行っていると言っていましたが、ここも女性客の割合が大勢を占めておりました。日本人もちらほら。最前列に座るとダンサー達の香水が漂ってくるほどの距離感で迫力満点です。席は指定ですが、おそらくシャンパン付きにすれば前列になりそうな感じでした。大人数だと後ろになるかも。確証はないので問い合わせるかリクエストしてみてください。なお、僕は念のためアップグレードのシャンパンのコースをオーダーしていましたが、そのコースは僕だけだったようで正面ど真ん中席ゲットできました。ただ、ずっと上むき加減なのでちょっと首が痛くなったので2列目くらいでちょうどいいかも。勢揃いダンスの時には後列からそれぞれの個性を見比べながら見るという楽しみ方もありだなと思いました。
ショーは、10人ほどの女性が登場し、全員での息の揃ったダンスから始まり、一人一人がそれぞれのキャラクターを強調したソロダンスもありつつ、途中ではさまれるコミカルなお兄さん(は、ヌードにはなりません)の笑いも交えたクソカッコいいダンスやパントマイムも見ものであっという間に時間が過ぎ、時間があれば連日見に行ってもいいなと思えるほどの満足感でした。まあ、ヌードに関しては価値観が別れると思うので嫌悪感のある方もいらっしゃるでしょうから無理強いはしませんが。僕なんかは美大でヌードデッサンを散々やったおかげでちょっと普通の人の感覚とズレており、そもそもなんというか悲しいかなヌード単体では性的なモードにならないんですが、、、普通の男性であれば多分、そういう目線でも十分楽しめるんじゃないかな、と思います。どちらかというとアート寄りなショーではありますけど。ちなみに流石にあそこにはシール(?)が貼られていてオールヌードであっても見えないのでそういう期待は持たずに行ってください。笑
ホテルの話に戻すと、少し距離がありますが、エッフェル塔までも歩けなくもないですし、その途中には個人的に大好きなケ・ブランリ美術館もあり、パレ・ド・トーキョーなども近くにあるので観光拠点としても使えるホテルだと思います。
この系統のホテルが好きで、やっぱりパラスホテルがいい!という方はパークハイアットはいかがでしょうか。