今回は東京西新宿のパークハイアットです。
こちらのホテルは、すぐ隣の東京都庁舎と同じく丹下健三による3連の尖塔が特徴的な新宿パークタワーの高層階に位置します。1994年の竣工で、僕が上京した20年前頃にはすでに東京のシンボル的な建物になっておりました。
このホテルよりも西側には高層ビルはアイキャッチの画像に映る東京オペラシティタワーのみで、はるか富士山までの地平を見渡せます。
目次
ホテルへのアクセス
立地的には電車移動だと新宿駅からかなり距離があります。徒歩で向かう場合、スーツケースを転がして20分はみておきたいところです。なお、新宿西口エルタワー前よりホテルまで無料送迎バスが出ています。(9:20~21:30 毎時2~3本)
ホテルフロントへはこちらの写真右手の階段から。
写真左手からアクセスする新宿パークタワーの3階から7階には、リビングデザインセンターOZONEという名で、コンランショップをはじめとするインテリアショップがたくさん入っており、インテリア好きにはたまらない場所です。
一箇所でこれだけ色々見られるところはそうそうないので、僕も週末に時々訪れて目の肥やしにしています。地下にはレストランがいくつか入っていますが、このご時世、週末はほとんど閉まっているのでご注意ください。
コロナ禍において、東京の高級ホテルでは珍しくプールを完全閉鎖してしまっていたパークハイアットでした(ので、僕は長らく敬遠しておりました)が、11月現在では人数制限の下再開しており、朝食ビュッフェもやっております。
1階、パークタワー内部からのルートは、こちらのデリカテッセンという食べログのTOP5000に入るカフェがあります。41階のフロントに向かうエレベーターは2階にあり、車寄せからアクセスしないと階段を登る必要があります。
そのエレベーターに行くまでに、検温と手指の消毒を促されますので従いましょう。
フロントに続く通路には本棚が並びます。この奥右手がレセプションですが、繁忙期にはここにずらっと行列ができます。。正直、オペレーションはかなり悪いので祝日前は長時間並ぶのを覚悟しましょう。
デラックス キングの部屋
アサインは43階のデラックスタイプのキングベッドの部屋です。客室の2棟のタワーの間あたりで大きな部屋に囲まれた配置。経路図からは小さな部屋に見えますが、55㎡の広さがあります。
ルームキーはちょっと変わったこちらの革のタグです。
部屋からの眺望はちょっと残念
東に面する窓の外の景色は、夜には独特なライトアップをするドコモタワーを正面に、その奥の新宿御苑から東京駅近辺の高層ビル群、さらに左に目を向けると東京スカイツリーまで目に入るというなかなか贅沢な眺望です。
が、いかんせん両隣に突き出た部屋があるので視界が狭いのです。おそらく隣の部屋のカーテンは開かなくなっているようで、カーテンを開け放して過ごしても大丈夫そうでしたが、立地的に眺望が期待できるホテルなだけに残念でした。。
部屋の設備
部屋はこの通り十分な広さです。やはり古いホテルなので外の車の音や上階で子供が走り回る音などが結構聞こえます。
別アングルから。
ベッドはこのクラスのホテルでは異常なくらい固いです。シーツもちょっとゴワっとしていて、最近主流のすべすべシーツに慣れているとちょっと。。ただし、ベッドパッドや枕などは好みに合わせて持ってきてもらえるので、好みに会わない方はぜひサービスを利用してみてください。
逆に固い布団が好みという方にはこのくらいの方がいいのかもしれないですし、そういうオプションがあるのはむしろ好感が持てますね。
ベッドサイドは棚の一番上、丸いガラスのつまみが電灯のスイッチになっています。ぱっと見ただの飾りと思いきや、回してみたら明かりが灯りました。海外の方用に電気の変換器が置いてあります。
棚のまとまり具合などいい感じのデザインですが、センスはやはり90年代を感じます。TVはちょっと立ち上がりと画面の切り替わりが遅くてイライラします。
テレビの下を開けるとBOSEの音響に、DVDプレイヤーです。
冷蔵庫は缶ジュースが少なめで、高そうな酒瓶が並びます。
棚を開けるとライトアップされたミニチュアウイスキーがオシャレに並びます。右手の暗がりにはスナック類が潜みます。
ウェルカムスイーツは飴玉でした。
こちらのケースに氷が入っていました。ターンダウン時ではなく、チェックイン時点ですでに氷が用意されているというのは珍しい。ターンダウンのタイミングでも交換を持ってきてくれましたが、その時間でもまだ余裕で残っていたのでお断りしました。
ネスプレッソのカプセルはグリーン基調の品揃え。部屋のグリーンのデザインと合わせているのでしょうかね。珍しい組み合わせです。
あと写真撮ってなかったんですが、ホテルのロゴ入りのルイボスシュガープラムというお茶があり、甘いのかなと思いきやほんのり甘い匂いはするけど甘くない不思議な味でした。ルイボスティーとか紅茶が好きな方は好みな味だと思いますのでぜひお試しください。
ベッドサイドのデスクには、封筒や便箋などと共に、イラスト満載の新宿のエリアガイドがありました。初めて行く先にこういうのがあると嬉しいですね。
クローゼット
クローゼットは細長く、総面積は稼いでいつつもちょっと使い勝手悪いですかね。鏡で手狭さは隠しているものの、いかんせんスペースが狭いので、大きなスーツケースだと不便かも。
右サイド。クリーニングバッグやアイロンなどはこちらに。
バスルーム
クローゼットが狭い分、その逆サイドのバスルームは広々です。バスタブにシャワールームもあります。シングルシンクですが、幅はそこそこあります。シンクの上のテレビがちょっとユニークですね。シンク台の下のタオルの横のつまみで音量調整ができます。
バスアメニティはデパートなどでよく見かけるオーストラリアのスキンケアブランドのイソップ(Aesop)ですね。薬剤風なデザインがおしゃれです。バスルームの棚にタオルの上に寝かせて置いてありましたが、こういう置き方は他ではないですね。
バスタブ横にはゆずのバスソルトとヘチマたわしがありました。
トイレはセンサーで開くタイプのもちろんTOTOです。替えのトイレットペーパーやサニタリーバッグなどはタンクの上のカゴの中(トイレの蓋で隠れていますが)。
クラブ オン ザ パーク
パークハイアットのスパ施設は45階受付の奥にあり、ジャグジーやドライサウナ、スチームサウナなどがあります。ただし、こちらは宿泊客も4000円(税別)の支払いが必要です。
一方、プールとフィットネス施設は受付の先、専用エレベーターを登った47階にあり、こちらは宿泊客であれば無料で使えます。もちろん更衣室とシャワールームはありますが、かなり狭いので部屋から着替えてバスローブを着てアクセスするのがおすすめです。
47階のプール
プールは人数制限と利用制限(45分)が設けられており、僕が滞在したタイミングでは、チェックアウト後すぐに電話した時点ですでに20組待ちでした。。。(事前予約はできないので、連絡してからの順番待ちです)
東京でも最も高い階層にあるプールですからその人気ぶりが伺えます。
ただし、これ順番待ち制度にしてるせいでかえって利用者が増えてると思うんだよな。そういう制約がない平常時にこのクラスのホテルのプールで混雑には出会ったことがないので。
ともあれ、順番の連絡が来るのを待ち、結局日が沈んで暗くなってからの利用でした。まあ、結果、ほぼ一人で独占して泳げたのでよかったですけど。
タワーの最上階なので、この通りの天井高です。この開放感は都内でも随一ですね。これだけの広さがあることもあり、カルキ臭もほぼ感じません。プールの両サイドにはジムがありますが、ジムは特に制限なく行けば使えます。
隣の都庁は赤く光ってました。なんとかアラートというやつでしょうか。毒々しい色です。注意喚起は分かるけど、このセンスはどうなんだろう。。
ちなみに都内ホテルのプールについては、こちらの記事にまとめましたのでご参考にどうぞ。 > 【2020-21年版】室内プールで選ぶ東京都内の高級ホテルステイ(オールシーズン対応)
プールサイドのフィットネスエリア
事務スペースはこのような雰囲気です。器材はそこそこですが、プールの両サイドにスペースがあり、かなりキャパはあります。そして何よりガラス張りの眺望が最高ですね。
こちらは部屋からと同じ東サイドの眺望ですが、やはり遮るものがないと視界が開けていて最高です。東京都心部を見渡せます。
ジランドールの朝食ビュッフェ
朝食会場は、41階のジランドールにていただきます。天井壁面いっぱいの著名人の写真がインパクト大です。この写真中央奥にビュッフェ台があります。なお、和食を選択する場合は事前予約が必要なようですので、チェックイン時に確認ください。と言いつつ、当日も和食か洋食か訊ねられましたが。
ビュッフェ台を利用する人数に制限をかけているということで、ウェイターさんに促されるのを待ちます。そして、こちらで消毒して奥の手袋をつけてビュッフェ台に進みます。もちろんマスク着用です。
ビュッフェ台はこちら。ぐるりと一周回るようになっています。クオリティはさすがのパークハイアットです。どれも美味しそうで目移りしますよ。
ビュッフェとは別に卵料理を選べますが、やはりいつも通りエッグベネディクト。サーモンも選べますが、ハムのオーソドックスなタイプがこちら。美味しかった。
コロナ禍でも朝食がおいしかった東京都内の高級ホテル総まとめ(ビュッフェもあり)まとめ
ここのところ東京駅近辺のホテルばかり使っていたので、久々の新宿の景色で心洗われました。GoToの影響でしょうか、チェックインのオペレーションの悪さが目につきましたが、それでも素晴らしい眺望の中でのフィットネスやプールに加え、美味しい朝食とその名に恥じない品質です。今回は部屋からの眺望がもう一歩だったので、次はまた別な部屋でリベンジしたいと思います。