※コロナ後に再訪した情報を追記しました。22年6月末時点にはすでにコロナ前の喧騒を取り戻していましたね。
ブログの訪問履歴を見ているとやはりアジアの記事へのアクセスが多いのですが、そんな中でマリアクリスティーナだったり、マルケス・デ・リスカルあたりもそこそこのアクセスがあるので、サンセバスチャン絡みの記事を書いてみようと思います。
マリアクリスティーナからすぐ北の旧市街エリアにピンチョスの店が並ぶ通りがあります。日本でもバルが流行って久しいですが、一皿料理でおなじみのタパスよりもさらに小さいのがピンチョスです。
一串料理とでも言えばいいのでしょうか、一口サイズの素材を串で刺した小料理です。発祥はここサンセバスチャン(現地語でドノスティア)とも言われ(諸説あるらしいですが)、この町ではまさに本場の味わいを楽しむことができます。
おつまみ感覚の小料理なので、その場でオーダーして支払いを済まし、立ち食いしたらさっと出て行くという食事スタイルになります。美食の街とはいえやはり当たり外れはあるのですが、一品一品の量は少ないのであちこち試食気分で回って美味しいネタを探して楽しみましょう。
カウンターに料理が並んでいるので、ドリンクを頼みつつ好みのものを指差しして取り分けてもらうか、メニューから選んでオーダーしましょう。スペイン人の食事タイムはかなり遅め(だいたい9時くらいから混み始めます)ですが、まあ観光地ですから比較的早い時間から客は入っている印象です。
人気店はカウンターに人がわんさか並んでいるので初めてだと気後れしてしまいますが、遠慮せずに前面に繰り出してしっかりアピールしていきましょう。もちろん座席もありますが、立ち飲みスタイルが基本なので一人旅にとっても優しいです。というか、むしろ一人の方がオーダーが楽ちんで、子連れだと大変だろうと思います。
さて、ここからはいくつか人気店をピックアップして紹介してみます。
目次
激混みだけど超オススメのバル BORDA BERRI
色々回ってみた結果、断然オススメはこちら。
超人気店らしく、夜は外にも人が溢れる大混雑。しかも店内の壁にはスペイン語のメニューだけしかなく、カウンターに出来合いのものが並んでいる形でもなかったので、初訪問時は一度は入ったもののオーダーは諦めて出てしまいました。
が、なんとも美味しそうな料理に後ろ髪を引かれて諦めきれずに昼間にも覗いてみたところ、運良くカウンターが空いていたので意外とすんなり入ることができました。しかもカウンターに着くと英語のメニューを渡してくれて、難なくオーダーもできました。で、出てきた料理が実に絶品でして。ホテルの朝食が美味しかったのでほぼ満腹で行ってしまったのですが、空腹で行かなかったことを超絶に後悔しました。
心を折られたスペイン語のメニュー。笑
冷静に見たら、なんとなく雰囲気でわかるような気もしますね。
とりあえずビールを。パンをかじって料理を待ちます。
イカスミのラビオリだったと思います。一口サイズで出てくるので色々楽しめます。見た目もかわいい。ただし、オーダーしてから調理するようなので、のんびり待ちましょう。
豚肉のなんとか。これもまた絶品でした。
コロナ後の訪問でもやはり昼どき狙いですんなりと入れました。いろいろ売り切れているということでしたが、おすすめされたまぐろのほほ肉の煮込みとチーズリゾット。
人気店 BAR Txepetxa Taberna
メディアに取り上げられる人気のバル。小雨がぱらつく中でもやはり店外に人が溢れます。
このお店は写真付きのメニュー表があるのがありがたい。もちろんカウンターにはフランスパンに惣菜が乗ったタイプのピンチョスが並びますが、間違いなくオーダーでできたてを頼むことができるのでおすすめです。
GANDARIAS
更新中・・・
激混みの人気バスク料理レストラン La Cuchara de San Telmo
実はこのお店では食事ができていないのですが、、口コミで見かける料理が美味しそうでとても気になっているお店です。この写真を撮った時は8時ごろにおとずれたと思いますがすでに店内は満員電車のごとく混み合っていて、当然誰もマスクもしないので流石にあきらめました。。が、また次の機会にはぜひ行ってみたい場所のひとつです。
おまけ
さて、ピンチョス街はここで紹介した店に限らず、人気店はどこも混雑している一方で、全く(つまり、一人も・・・)客が入っていない店も結構あり、なかなかにシビアな競争世界を見せてくれます。なので、とにかくバル巡りをするなら混んでる店に迷わず突撃が正解です。
旧市街のはずれにはマクドナルドがありますが、これだけ多くの飲食店があふれている場所にもかかわらず意外と人であふれていたするのは面白いですね。
ビッグマック指数で見る世界のインフレ事情 2022腹ごなしついでに街歩き
ラ・コンチャ海岸
”ついで”なんて書いたものの、こぢんまりとしながらもこの街は観光地としての見所も満載です。
何と言っても旧市街すぐ南西にあるラ・コンチャ海岸の夕景の美しさは筆舌に尽くし難いものがあります。ここは市庁舎もあり、メリーゴーランドなど子供が遊べる場所もあります。
食事前に、日が沈んで街に明かりが灯るのをのんびり見ているのも最高に贅沢です。この街に5つ星のホテルはマリアクリスティーナしかないのですが、この海岸沿いのホテルに泊まるのも俄然ありだなと思います。
避暑地だけあってボートが大量に停泊しています。
昼間の様子。あいにくの天気で閑散としていましたが、とても広い砂浜です。うまく囲われた形になっている湾なので波も大人しめです。干満差は結構あるようですね。かなり高い堤防になっています。
旧市街
旧市街の目貫通りの先にあるサンタ・マリア・デル・コロ大聖堂。現代アートのオブジェが飾られていたりします。
旧市街の中にはやはり広場もあります。ここに出店しているお店も口コミ評価は高めですね。
本屋のショーウィンドウには、当然のようにタパスやピンチョスの料理本が。本場の味が再現できるかも。意外と飲食関係以外にもインテリアショップやグッズショップなども見かけるのでウィンドウショッピングでも飽きさせません。
テレビが付いている店も多くあり、お酒を片手に賑やかにサッカー観戦している人が大勢います。これもまた本場の楽しみ方ですね。ただしヒートアップしすぎたサポーターたちの喧嘩にはご注意を。
砂浜の裏手、ほんの少し繰り出すとなかなか立派な教会もあります。
バスク地方には、他にも漁師町で有名なオンダリビアや、チャコリの産地ゲタリアなど行ってみたいところが目白押しです。さらに少し東に足を伸ばせばフランスにも入れてしまうので、またビルバオあたりから入って東にススム旅をしてみようかなと思っています。まだ行けていないこの街にある2軒の3つ星レストランも訪れてみたいところです。
なお、サンセバスチャンのホテルは夏場はめちゃくちゃ高騰し、2つ星ホテルでも数万円というのがザラなので予約は早めにするのがおすすめです。この町唯一の5つ星ホテル、マリアクリスティーナの滞在記はこちら。
美食の街サンセバスチャン唯一の5つ星ホテル「マリアクリスティーナ」コロナ前後の滞在比較