今回はインドネシアの首都ジャカルタにあるウェスティンの滞在記です。
ジャカルタも他の東南アジア諸国の首都と同じく発展目まぐるしく、都心部には超高層ビルが続々と建てられていますが、中でも今回のウェスティンはジャカルタ最高層を誇るビルの高層部に開業したばかりの最新鋭のホテルのひとつで、部屋からは開発が進むジャカルタ市内の様子を一望することができます。
目次
ホテルへのアクセス
高級ホテルが集まるジャカルタ南部にあり、空港からのアクセスは渋滞がなければ40分程度の距離です。が、アジア諸国の例に漏れず市内は慢性的な大渋滞で、特に夕方以降は移動時間は予測をつけるのが困難です。
ジャカルタのホテルやモールなどはセキュリティゲートの設置が義務付けられており、タクシーで乗り付けると、敷地に入る前にトランクのチェックなどが入ります。さらにホテルに入る際にはスーツケースのチェックがあるのがやや面倒です。
高層階直通のエレベーターでフロントのある52階まで登ります。天井高もあり広い空間です。
スイートルームの部屋
ホテルの客室階は53階から69階まで。今回は57階にあるスイートルームへのアサイン。エレベーターには54、64階がなかったので4がつくフロアはないのかもしれません。もういい加減、迷信で数字を抜くのはやめてくれと思いますが・・・
角部屋のリビング。コーナーに柱が入っているのは最近の超高層ホテルでは珍しいですかね。
ソファテーブルにはウェルカムフルーツが用意されていました。おそらくマリオットのプラチナ会員以上のサービスです。
頭ひとつ抜けた超高層ビルなので窓の外の見晴らしは最高です。足元には広大な墓地が広がっています。来年(2024年)以降、ジャカルタからの首都移転が予定されていますが、将来この景色はどう変わっていくのでしょうか。
お隣のバスルームはビューバスですが残念ながら隣接するオフィスビルがこちらの高さに肉薄するため、夜景を眺めながらバスタイムというのはちょっと難しそう。
リビング、そして廊下側からウォークスルークローゼットを通って2面アクセスできる仕様。広々したバスルームです。例によって冷房を切っても寒い空調なので、風呂に浸かるならしっかりお湯をためてからにしましょう。
アメニティはウェスティンの薄透明のビニールに入ったよく見るセット。ですが、歯ブラシが2本セットで一つに収まっているのは初めて見ました。
トイレは東南アジア圏でちょくちょく見かける手でハンドルを回すタイプのシャワートイレ。TOTO製なのだからウォシュレットにすればよいのにと思いますが・・・
プール&フィットネス
スパエリアは50階。プールは6時から21時までの営業と少し長めの運営時間。さらにスパは23時までとずいぶん夜中までやっているようです。なかなか珍しい。ジムはもちろん24時間。
更衣室の奥にはサウナと温水風呂がついています。サウナは都内の古いホテルでよく見かける個別に遠赤外線で温めるタイプ。室温がそれほど高くないので息苦しくない割に背中からじんわりと温まって汗をかく感覚はちょっと違和感がありつつもこれはこれで悪くなかったりします。長時間耐久に向いているサウナ方式です。
ジムはホテルの規模的には若干小さめですが、窓の外の中空の景色は見晴らし最高です。機材も一通りは揃っていました。
クラブラウンジ
ラウンジは65階にあり、やはり部屋より一段高い景色は抜群です。席に着くとドリンクはスタッフが提供してくれます。ウェスティンにしては人が少なく快適な空間でした。
カクテルタイムはビュッフェ台に料理が並びます。もちろんアルコールも提供されます。が、スパークリングワインがなかったかな。ホットミールはシェフが常駐して取り分けてくれますが、英国流のチキンティッカが超絶美味でした。イギリスに住んでいた頃、めちゃくちゃよく食べていたんですが、日本ではこの味が手に入らないんですよね。思わぬ出会いについ食べ過ぎてしまった。。
朝食
フロント階のひとつ下のフロアに広い朝食会場があります。写真中央付近、陸上トラックの左上プールに大勢いる人の集まりがまるで蟻のようでした。ジャカルタ市内の公共交通機関は電車よりもバス移動がメインになりますが、ここでは珍しく近くに鉄道駅が見えます。
豊富なメニューには、和食っぽいものもありますが、目立つのはやはりインド料理。宗主国の影響でしょうか、不思議とインドネシアのホテルではインドカレーをよく見かけるんですよね。ジャム類など、個包装ではなく共用になっているのもようやくコロナ禍が明けたという感じがします。
まとめ
やはりジャカルタ最高層の眺望が自慢のホテルですが、朝食やラウンジで提供される料理も良く、ジャカルタ市内のマリオット系列のホテルではここが一番おすすめできるかなと思いました。あまり観光目的で訪れる都市ではありませんが、コロナ明けの旅行需要で価格高騰が著しいアジア諸国のホテルの中、総じてリーズナブルな価格帯を維持しているインドネシアなので、おこもりステイに利用してみるのも良いかなと思います。