前回のJWマリオットに引き続き、クアラルンプールの繁華街ブキッビンタンにあるウェスティンの宿泊記です。2003年開業とやや古いホテルですが、35階建て443室と丸みを帯びた超高層のビルは、高層ビルの並び立つエリアでも存在感を放っています。
目次
ホテルへのアクセス
前回のJWマリオットと道を挟んで隣のビルです。クアラルンプール国際空港からは1時間弱の距離ですが、夕方のラッシュ時、とりわけスコールが降る街中はかなり混雑するため、なるべく時間に余裕を持って移動しましょう。他のアジア圏の都市と同様、GrabやUberが普及しており、ホテルで配車を頼むと、タクシーではなくGrabで手配されると思います。ドライバーは中華系の人が多い印象ですね。
アパートメントルーム
13階までの低層にあるアパートメントタイプの部屋は高層階行きの中央エレベーターではなく、裏口側にあるエレベーターからのアクセスでした。
リビングルーム
リビングに接続した書斎があるちょっと珍しいタイプの長期滞在向けのスイートルームです。
アパート仕様ということで、かなり広いアイランドキッチンがついており、ソファも3人掛けの大きなものが入っていますがスペースにかなり余裕があります。
窓辺には広縁風のスペースがあり、足元のプールを見下ろしながらくつろげます。写真右手のガラスを通して書斎からも外の景色を楽しめます。
足元にはウェスティンのプールが見えますが、右隣にはJWマリオット、正面奥にはリッツ・カールトンのプールがあり、3ホテルのプールがこの方向に固まっている形ですね。
キッチンには電気コンロや電子レンジなどがついていました。
ただ、料理用の機材はそれなりで、自炊できるような感じはしませんでしたかね。
コーヒーはネスレのインスタントに加えてネスプレッソがありました。用意されているお茶はクアラルンプールのホテルでよくみるディルマです。
高級ホテルで飲み比べてわかった美味しいお茶まとめ書斎
書斎スペースがあるのは男心をくすぐってきます。ついついこの空間にこもってしまいますね。ただ、部屋の中心に配置された構造的に外の車の音が増幅反響して耳鳴りがするのが残念でした。。。隠れ家感があるレイアウトでめちゃくちゃいいと思いましたが、家づくりの際にはそういう点も気をつけないといけないなといい学びになりました。
ベッドルーム
ベッドルームも広く、やはり窓側に広縁が用意されています。冷房設定がやはり強めで準備されていますが、昼前に30度くらいまで上がると少し汗ばむものの、それ以外の時間は部屋の冷房を切っていても、館内から流れ込んでくる冷気だけで十分快適に過ごせるんですよね。これは東南アジアのホテルあるあるです。古いホテルなので防音性能はそれなりで、道路と反対側の部屋でしたが、少し外の音は聞こえます。
ヘブンリーベッドの寝心地は世界共通、またベッドサイドのラベンダーパームもやはり用意されています。コロナグッズは消毒シートが置いてありました。
広縁側に化粧台があります。スーツケースはこのエリアに広げて置いておけるので便利でした。
バスルームでなく、化粧台の棚の中にヴァレラのドライヤーが潜んでいます。
靴べらがビニール袋に入っているのは初めて見た気がしますね。
ホテルのロゴ付きのエコバッグは購入できるようでした。
バスルーム
シャワー室とバスタブがあり、そこそこの広さですがシングルシンクのバスルームでした。トイレはやはり蓋が開いてセットされています。クアラルンプールのホテルはどこも蓋が開いた状態がデフォルトなんですよね。
バスアメニティは個包装ではなく備え付けタイプでした。それ以外はいつものウェスティンのセット。
プール&フィットネス
プール、フィットネス、子供のプレイルームなどはホテル4階にあります。プール横のバースペースは夜はビュッフェ料理が並んでいましたね。奥にはビリヤード台などもありました。
リゾートプールなので、がっつり泳ぐよりはのんびり過ごす空間ですね。温暖で人も少ない午前中が狙い目です。夕方のスコール前はやや人が多めな印象でした。
ジムはブティック側に面しています。機材の種類はまあ普通かなという印象。やや手狭ですが窓が大きいのでそれほど圧迫感はありません。
クラブラウンジ
ラウンジは3階にあり、クラブルームの滞在者はチェックイン、チェックアウトもここで可能。カクテルタイムと朝食の利用とそれ以外の時間帯にはスナックとドリンクのサービスがついています。窓が続く空間で日中は明るく、pcを開いて仕事をする人の姿もちらほらと見えました。
ホテル正面の巨大ショッピングモールの高級ブティックのファサードが見えます。
食事はそこそこの充実度合い。野菜が植わった状態て置かれているのはマレーシア流でしょうか。ちぎってサラダを作ります。こういう提供のされ方はよく見ますね。あとはやはり日本では見かけない変わったカレーが味わえたりします。
配膳スペースでマスクをしていないキッチンスタッフがいるのはちょっと気になりました。街中のマスク着用率は4割程度という印象で、フロントスタッフがマスクをしないのはもはや気になりませんが、コロナ云々はさておき、さすがに食材の前ではというのは思いますね。
つい最近、SNSでウェスティン京都でマスクをつけない客に朝食ビュッフェの参加拒否があったというのが話題になっていましたが、この辺のルールは同じホテル系列でも国によって大きく差が出ます。
朝食レストラン THE LIVING ROOM
ラウンジの朝食も十分ですが、やはりレストランの方が圧倒的にメニューは豊富です。かなり混雑するので悩ましいところですが、いろいろ試してみたいなら1階フロント奥のLiving Roomに向かいましょう。
洋食、中華、イスラム食、あとは寿司もどきの日本食などバラエティ豊富でキッチンスペースもいくつもあります。ただ、遅い時間帯はオペレーションが回っていない様子で、料理の補充もテーブルの片付けも間に合っていない感じだったので、例によって早めの時間に行くのがよさそうです。子連れが多いためかかなり床がベトついていたのもちょっと気になりました。
まとめ
開業20年のホテルとしては清掃も行き届いていて、十分に5つ星の期待値を満たすホテルだったと思います。
書斎の耳鳴りがなければ最高でしたが、そこの減点分を差し引いてお隣のJWマリオットと比べてほぼ同等の滞在体験かなという印象です。立地も同じで価格もほぼ同じだったので、どちらを選んでも構わないと思いますね。あえて言うなら、ラウンジはウェスティンの方が少々混んでいたのと、マスクをつけていない従業員が多かったので、そのあたりが気になるならJWマリオットかなという感じです。ただ、外を見ながら過ごせる利点はマリオットのラウンジにはありますね。。