緊急事態宣言明けの京都滞在で、普段は1泊10万円を下らないフォーシーズンズが少しお安くなっていたので行ってきました。リッツカールトン、パークハイアットと横並びで東京のどのホテルよりも高い値段設定を貫いて、近年の京都のホテル価格の高騰を牽引しているホテルの一つです。前々から行きたいと思っていましたが、なかなかタイミングのよいときには予約が埋まっていて取れなかったのがコロナ前、ようやく行けたのがこのタイミングというのはいいやら悪いやらですが、今回はそんなフォーシーズンズ京都の滞在記です。
目次
ホテルへのアクセス
電車の最寄り駅は清水五条駅か七条駅になりますが、いずれからも徒歩15分くらい。夏場、汗だくになるには十分な距離です。他方、京都駅からはタクシーに乗って10分弱の距離感なので、新幹線で来たなら、わざわざ在来線を乗り継いだりせずにそのままタクシー移動が楽ちんだと思います。
ホテルの徒歩圏内には京都国立博物館や1001体の千手観音で有名な三十三間堂があり、また清水寺観光にも悪くない好立地です。
少々坂を登ってホテルの敷地にたどり着き、この竹の茂った長い道を延々と進んでようやくエントランスです。写真はゴール間近の様子。
ホテルのレセプションフロアは3階で、今回アサインされた北棟の客室は1階から4階まで。4階にはブライダルサロン、1階にレストランやブティック、地下1階にはスパや美容室、地下2階にプールやフィットネスエリアがあるというちょっと変わったレイアウトです。
デラックスルーム キングの部屋
見取り図を見ると今回泊まったデラックスルーム(50㎡ほどなので決して狭くない)の何倍ものサイズの部屋ばかりです。完全にインバウンドのリッチ層狙いのホテルですね。
ホテル自慢の中庭はL字の宿泊棟の内側なので、僕が泊まった部屋からは見えなかったのが残念です。。しかし、後述しますが1階に降りて外に出れば自由に散策できるので、ぜひ出歩いてみましょう。
ベッドルーム
和風の趣きの居室ですが、落ち着いたトーンのデザインにはフォーシーズンズらしさを感じます。部屋の外は竹藪が見えるだけなので景色的にはやはりもう一つ。
もちろんシモンズ製のベッドやリネンはいつものフォーシーズンズクオリティで寝心地は最高級です。ベッドサイドにはインルームダイニングやサービスのオーダー、スタッフとのチャットなどができるタブレットが置かれています。
タブレットと逆サイドにはボーズのスピーカー。電話は他のフォーシーズンズと同じものですが、このタイプのBOSEは他ではあまり見かけないタイプでした。もちろんカーテンやシェードはここに映るボタンで自動開閉です。
ソファに腰掛けるとちょっとテレビが遠いですね。
部屋の入り口方面には、左手にバスルームと右手にはスーツケース台やクローゼット。収納力も申し分なしです。
入り口横には荷物の受け渡しなどできるバトラーボックスがついていました。最近はこれがついているのも珍しくなくなりましたね。
クローゼットにはフォーシーズンズの標準装備の布製のランドリー袋などなど、浴衣も用意されています。
バスルーム
部屋からシャワーブースとバスタブの間を通り抜けて洗面エリアに行ける仕様になっていますが、それだけではないギミックが仕掛けられています。
このようにシャワーブースの扉を開くと、バスタブと一体化した風呂場が完成です。これは他では見たことがないユニークなデザイン。
京都ちどりやさんの「金木犀」のバスソルトが置かれていたのでうきうきして風呂を溜めているところですが、入れてみても金木犀の匂いはまったくしませんでした。。。
バスアメニティはフィレンツェのロレンツォ・ヴィロレッツィという香水のブランド。このブランドは他のホテルで見たことがありませんが、香りはすごく形容が難しいのですが、確かにイタリアでちょっと年季の入ったホテルでこの匂いを感じることがあるなと思いました。日本で嗅ぐことがない独特な匂いなので例えようがない。。。好きか嫌いかと聞かれると、うーん、嫌いではない、かな。。
アメニティは定番のセットがシンク台に置かれています。
ドライヤーはダイソンやレプロナイザーなどの高級機でなく、家庭的パナソニックでした。
トイレはもちろんTOTOの自動開閉式。
ウェルカムギフト
テーブルではなく、テレビ下の台上にずらりとウェルカムギフトが並んでいました。いろいろあってちょっとごちゃついた感がありますね(褒めてます)。
一番奥にメッセージカードがあり、フォーシーズンズロゴ入りの酒枡の中にフィナンシェ、青い箱にはチョコレート、手前の皿の袋の中身は巨峰でした。
このチョコがめちゃくちゃ美味しくて、思わず一瞬で全部平らげてしまった・・・
東京大手町のフォーシーズンズでもある時期からこの形で提供されるようになったデザインのコロナグッズ。僕がコロナ3種の神器と呼んでいるマスク、ジェル、ウェットティッシュの3点揃い踏みです。5つ星でもグレードの落ちるホテルだとこの3点セットが2点、あるいは1点になりますが、やはりフォーシーズンズ、パッケージもホテルオリジナルに仕上げています。
ミニバー
ミニバー台には緑茶と無料のお茶菓子が並びます。おかきとチョコ八橋。チョコ八橋は以前リッツカールトン京都でチェックイン時に出されたものと同系統の硬いタイプのものでした。
さらに定番のネスプレッソに定番のTWGの紅茶セットと王道の組み合わせ。
棚を開けるとこんな感じ。アサヒのスーパーニッカは珍しいなと思いました。
冷蔵庫の中のドリンクはまあ他の5つ星ホテルと大差ないですが、特筆すべきは手前の牛乳です。これまで消費期限の短い牛乳が冷蔵庫に入っていたのを見たのは記憶の限りだとフィレンツェのフェラガモグループ運営のホテル、ルンガルノくらいでしたのでかなり希少。
インルームダイニング
正直、このぐちゃっと崩れた見栄えを見たときには失敗したかなと思ったんですが、食べてみてびっくり。僕の知る限り一番旨いハンバーガーでした。当ブログを読んでくださっている方はご存知の通り、これまでいろんなホテルでハンバーガーを頼んで食べてきましたが、明確に一番うまいと思ったのがこれでした。
肉がかなりジューシーで柔らかく、はみ出て見えている玉ねぎもよくあるしゃきしゃきな食感ではなくしんなりするまで焼きが入っていて、さらにバンズも柔らかい。結果、ぐったりした見た目になってしまっていますが、その分、全体の味のハーモニーが抜群で、食べ慣れたハンバーガーとは一味違います。潰しやすい(というか最初から潰れている)のでかぶりついて食べるのにも適していて、はみ出して見えるチーズの風味も最高でした。
フィットネス&プール
プール内はプライバシーのため撮影禁止とのことでしたので、部屋のテレビの案内画面を。プールサイズはそこそこですが、傾斜のかかった底面(画面奥側が浅く、手前が深い)で、若干泳ぎづらかったかな。
右手の光が射し込む下にジャグジーがあります。
温浴施設もありますが、プールともどもコロナ対策の人数制限で予約制となっておりました。チェックイン時には言われませんでしたが、予想通り混んでますのでなるべく早いタイミングでスパに電話して予約してしまうのが吉です。
今回、フィットネスエリアは使いませんでしたが、フィットネスの方は予約不要とのことでした。人数制限はあるが制限で入れないというケースはこれまでなかったということでした。
中庭探索
レストランの外、庭池の前にテラス席が広がります。といいつつ、こちらは席がない方面。
北引いたアングルの写真がこちら。パラソルの下に席がたくさんあります。が、この写真だと結局見えないですね。笑
上の写真の奥に見える橋を渡ると散策ルートの細道が続きます。短時間の散策でしたが、かなり蚊に刺されてしまったので夏場は虫除けスプレーは必須です!
広い池には鯉が泳ぎ、浮島で鴨の親子が休んでいました。池をはさんでホテルの北棟が見えます。ずっと奥まで進むと茶屋があり、そこでドリンクをいただくこともできます。ここは秋、中庭サイドの部屋から紅葉をのんびり眺めたいですね。
朝食
中庭に行くにはこちらのレストランを経由します。外のテラス席でも食事はできます。春秋は先程の庭園と池を眺めながら楽しめそうですが、夏場はちょっと気温的に厳しいかな。
お料理はアメリカン、和食、ヘルシーのセットメニューから。今回はアメリカンブレックファストを選びました。
お好みのジュースはゆず、オレンジ、グレープフルーツからの選択。と、珈琲or紅茶はいつも通りカフェラテをオーダー。コーヒーはホテルオリジナルのブレンド、紅茶のブランドは部屋にあったTWGではなくロンネフェルトのようです。
ベーカリーと自家製ヨーグルトとフルーツのプレート。ハンバーガーのバンズが美味しかったのでかなり期待していましたが、うーん、これは大手町のフォーシーズンズの方が上かな。もちろん美味しいのですが。
フォーシーズンズ東京大手町のダイニング情報まとめメイン料理の選択肢は豊富でかなり悩みます。
いつもなら迷わずエッグベネディクト一択ですが、クラシックタイプだと驚きはないかなと思い、悩んだ結果3つ目のトリュフオイルを使った温泉卵にしました。(チキンジュって何ですかね?)
付け合わせがこちら。ハッシュドポテトはメニューには書いてないですが、この存在感。
まとめ
やはりホテルのクオリティとしては期待に違わず最高級と言ってよいと思います。観光拠点としても申し分ないですし、コロナが落ち着いてインバウンド客が入ってくるようになったらまた予約困難になること間違いなしですので、ある意味、落ち着いて過ごせる今のタイミングが滞在するにはもってこいかもしれないなと思います。