緊急事態宣言が発出された4月の開業となってしまったふふ京都に宣言明けに行ってきました。日光、奈良と続々と拡大している「ふふ」ブランドですが、いずれも全客室温泉付きでお料理のクオリティも高いのでおこもりステイに最適です。今回はそのふふ京都の宿泊記になります。
目次
ホテルへのアクセス
ホテルの立地は、京都市動物園のすぐ南の岡崎エリア。東西線の蹴上(けあげ)駅が最寄りになります。蹴上駅からは桜の名所でもある蹴上インクラインを横目に北上して徒歩10分弱の距離。南禅寺や平安神宮などが十分に徒歩圏内で、また京セラ美術館や京都近代美術館などもすぐそばなので意外と観光拠点としても使えると思います。
チェックイン時刻にはこちらの門構えの前でスタッフの方が待ち構えていると思います。
到着すると待合スペースに通されますが、チェックインは部屋まで案内されてからでした。透かし壁の奥に見えているライトアップされた棚でふふ京都オリジナルグッズなどのお土産が販売されています。
ロビー階の地下に1階、上に2階から4階までという変則的な階層です。このあたりは結構高低差のある土地なのでこういうつくりになっているようです。
プレシャススイートツインの部屋
人気の宿なので予約が取れたのはこちらのツインの部屋だけでした。部屋番号とは別にそれぞれ部屋に名前がついており、ここは「暁憂」だそうです。読み方はわかりません(ぎょうゆう??)。
おそらく百人一首の「有明のつれなく見えし別れより 暁(あかつき)ばかり憂(う)きものはなし」からきているのだと思いますが、うーん、和歌の意味合い的に部屋のネーミングセンスとしては微妙。
失恋男性の心癒す一人旅用の部屋ということなら辻褄が合いますが、それでいてツインベッドってどういうことやねんとつっこみたくなりますが、まあいいでしょう。
カードキーではなく物理キーでした。オートロックではないので出入りの際は鍵を閉めるのを忘れずに。
部屋に入るとアルコールスプレーが常設されています。コロナ禍で開業した宿ならではですね。と言いつつ、この1年開業したてのホテルをいろいろ回りましたが他では見たことがありません。
バトラーボックスがあるので、非対面での荷物の受け渡しやアメニティの交換などが可能です。右手に見えるのはオリジナルの芳香剤。この辺の設備は日光にもありましたね。
リビングエリア
部屋の中央に大きな簾があり、これを下ろせばリビングエリアとベッドエリアが隔てられるという仕様。まだ新品なので簾をおろすと木のにおいが強烈でした。
スピーカーはBOSEの角型の新しいタイプでした。ここのところ丸型が主流なのでちょっと珍しいです。
ミニバーは基本無料
こだわりのお茶を淹れるために、電子コンロに置かれた鉄瓶でお湯を沸かせるギミックが用意されています。
冷蔵庫や棚のの飲み物は基本無料です。数字の書かれた札がついているものは有料。
これらのお菓子類も全部無料サービス。TORRESは高級ホテルの部屋にある定番のポテトチップスですね。
一休のダイヤモンド会員特典のお土産はこちらの抹茶味の饅頭。部屋にお茶菓子としておいてあるものと同じ銘柄です。ちなみにお土産コーナーで千円ほどでした。また、通常11時チェックアウトのところを12時まで延長してもらえます。
一休についてはこちら > 国内の高級ホテルにもっともお得に泊まる方法【年200泊する僕が解説】
バスルーム
ミニバーエリアの裏に洗面所兼荷物置き場があります。床暖房がついているので冬場もあったかですね。
洗面台の水道はなんと60度のお湯が出るということなので、寝ぼけて大火傷しないように気をつけましょう。コップの奥に歯ブラシ置きが用意されています。これ他のホテルで見たことないですがいいアイデアですね。コップにたてればいいんですけど、連泊のときに清掃でコップが戻されて歯ブラシが横に置かれてしまっているとやっぱり気分的に新しい歯ブラシを使ってしまってエコでないので。。そもそもエコを言うなら自前の歯ブラシを用意しろという話ではありますが。
バスアメニティ類はすべてホテルオリジナル。化粧水とかは東京五輪でIOCのバッハ会長が最上級スイートに泊まっているという東京のオークラにあったTHREEのものと同じ香りがしました。これらはフロント前のスーベニアショップで購入することができます。
こちらが部屋付きの温泉。外は隣の建屋があるので眺望を見ながらというわけにはいかないのが残念ですが、広い湯船で足を伸ばしてゆったりと過ごせます。ベンチがあるので半身浴や足湯を楽しめるのもいいですね。日光と同じくずっと温泉水が滴る音が聞こえていました。
換気のため換気扇の音がずっとうるさいのは少々マイナスポイントですがやむなしでしょう。
風呂と部屋の間は障子戸で塞ぐことができます。
浴衣と足袋が用意されています。
ドライヤーはダイソンですね。付属のアタッチメントもいろいろついていました。
棚の中には他にもアメニティ一式と手鏡が入っていました。
トイレスペースは結構広めです。便器は高級宿では珍しいINAX製でした。蓋が自動で開閉するタイプ。
ホテルの中庭
裏口から出ると敷地内の庭園を散策できます。レストランの借景にもなっているので出歩く時は、一応、服装にご注意ください。部屋に備え付けの浴衣で出歩いている方は結構いました。
インルームダイニング
夕食のレストランは予約が必要で、インルームダイニングも本格的なお料理は17時までに時間指定での予約が必要でした。まんまと時間を過ぎてしまいましたが、ホテル価格とは思えないリーズナブルなお値段で単品料理が並んでいたので、選んでみた親子丼がこちら1700円也。
もっと半熟気味の卵を期待しましたが、しっかり火が通っていて蓋を開けたときは見た目で若干がっかりしたんですが、お味は見た目以上で結果、大満足でした。この後ご紹介する朝食ががっつり量があるので夕食はこれくらいで十分です。
朝食
都庵というレストランでの提供になります。もちろんインルームでの提供も選べますが、予約が必要とのことで、僕が到着したタイミングではすでに予約が埋まってしまっていました。部屋で食事をしたい方は事前に予約しておくか、早めにチェックインすることをおすすめします。
おかず類はこちらのお重に盛り付けられてやってきます。品数豊富でさすがふふ。奥に用意された醤油差しなどの入れ物のデザインもかわいらしく朝から目も楽しませてくれます。
ご飯は釜炊きの京丹後のこしひかり。
こちらはカラス鰈の焼き物。と卵焼き。
シチューのような濃厚な味わいの庵都汁という店名を冠したお椀。がっつりたまります。
食後のコーヒーはカフェラテができるというので頼んだらカフェオレが来ましたが、まあいいでしょう。逆光でわかりづらいですが、すごくいい色味の器でした。
まとめ
以上、京都のふふの滞在記でした。やはり温泉付きの部屋は病みつきになります。ここは日光とは違って大浴場はないのですが、部屋風呂が十分広いのでおこもりステイにはもってこいですね。冒頭で述べた通り観光拠点としても決して悪くはない(ただし、初京都滞在なら優先度は落ちるエリアかな)ので、おすすめできる宿です。
ふふは6月に奈良にもオープンしており気になります。また関西方面に行く時にはそちらにも行ってみたいと思います。